環境にやさしい無農薬「アイガモ」集中的に育成

投稿日d 2003-06-18 ヒット数 5488

コンテンツ

– 合鴨農法による稲作、普通の米より26%も高く販売可能 

– 今年25の市郡、765農家の589haに合鴨農法を支援 

京畿道は今年、消費者のニーズに合わせたお米の生産をめざして、龍仁(ヨンイン)市など25市郡の765農家の589㏊の水田に合鴨を放し、合鴨小屋、鉄網など合鴨農法のための資材代金約7億7百万ウォン(道支援金283、市郡支援金283、自己負担141)を支援することにした。 

道は農薬と化学肥料使用による環境汚染を最小限に抑え、農業の環境的保全機能を高めるとともに合鴨を利用した環境にやさしい農業を実践、自然環境の保全と良質で安全なお米を生産することで農家の所得を大幅に増大させるとの計画を立てている。 

なお、道は特色的な事業の一環として2000年から2002年まで10億1千1百万ウォンを投資し、広さ1,160㏊の水田に合鴨農法による米を生産し、農家所得の拡大に寄与し、現在もなお続けている。 

合鴨農法の特徴は、稲作における雑草や害虫を資源(合鴨のえさ)とみなすとともに、これまで利用できなかった田のあぜも合鴨飼育場として活用できる点である。 

また化学肥料や農薬を利用した大量生産から自然環境の保護と農薬による危険から脱皮し、稲と合鴨の共生関係を保つなど除草剤と除虫剤を全く使わない無農薬米生産によって消費者により安全なお米を提供できる農法である。 

一方、合鴨農法により栽培されたお米は一般農法により栽培されたお米に比べて20∼30%も高く販売できるので、農家所得の増大にも大きく寄与している。 

京畿道の李壽徽(イ・スフィ)農産物流通課長は、最近国民経済が発展するにつれて国民の所得レベルの向上により、高品質かつ体に安全な農作物を求め、たとえ高価であっても健康的であり、環境保護のために有機農産物など、環境にやさしい農産物を求める傾向が徐々に強くなるにつれて、この合鴨を利用した環境にやさしい農業法は今後ますます推進していくべきであると述べた。 

道は、合鴨を利用して栽培したお米は20㎏あたり66,000ウォンで、一般栽培米の52,000ウォンより26%ほど高い価額で販売されていると明らかにした。 

また道は農業生産の増大化というこれまでの慣行農業の商業主義の観点から脱皮し、まず消費者のことを第一に考え、農業環境と自然環境保護のみならず、土と水と空気をきれいにし、農業人には暮らしたい農村、都市の人々には行ってみたい農村として再建するために環境にやさしい農業法の実施はぜひとも必要であると協調した。