京畿道の海の水質、81%が水質評価数値2等級以上で良好…干潟の汚染度も良好

投稿日d 2022-10-20 ヒット数 162

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○ 水質評価数値WQIが2等級以上 → 外部から汚染物がほとんど流入しない健康な海
○ 干潟の有機物・重金属汚染度は良好な水準、一部のエリアは継続的な観察が必要

京畿道は20日、過去3年間にわたり京畿の海と干潟の汚染度を調べたところ、海の水質は2等級以上で干潟の有機物・重金属汚染度は良好な水準であることを発表した。

京畿道海洋水産資源研究所は、道内海域の水質と干潟の有機物汚染を調べるため、華城、安山、始興の海と干潟10か所にて水質評価数値(Water Quality Index)と富栄養化浄化数値(CIET)などを分析した。

水質評価数値は溶存酸素濃度、植物性プランクトン濃度、透明度、窒素、リンなど5項目に対し、水質を1-5等級に分けて評価する。また、干潟汚染の有無を判断するための富栄養化浄化数値は、3項目(強熱減量、化学的酸素要求量、酸揮発性硫化物)に対して分析を行う。

調査結果を見ると、過去3年間実施した488件の水質調査の結果、2等級が81%以上だった。2等級とは、外部からの汚染物がほとんど流入していない健康な状態を意味すると海洋水産資源研究所は説明した。

夏の終わりから秋にかけて、一部の海域で悪い・とても悪いを意味する4-5等級がそれぞれ11件・1件あったが、これは水深の浅い湾の形をした海洋構造の影響で、植物性プランクトンが一時的に増えたことが原因であることが明らかになった。また、干潟の有機物汚染度については90件のうち1件のみが富栄養化状態であるという非常に良好な結果となり、重金属汚染度も無い又はわずかな水準であることが分かった。

今回の調査結果は、追加的な研究を経て海洋環境管理政策を策定するためのに基礎資料として活用する予定だ。

京畿道海洋水産資源研究所のキム・ボンヒョン所長は、「本研究所では、定期的な水質・堆積物の調査を通じて管内漁場環境に関する資料を科学的かつ体系的に構築している」とし、「これをもとに海の汚染度だけでなく、水産物の生産性向上に取り組んでいきたい」と述べた。