京畿道農業技術院、技術移転 「米ビール(美米SOUR)」が世界大会で金メダル受賞

投稿日d 2022-10-19 ヒット数 168

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○ 京畿道が開発した「米ビール(美米SOUR)」が日本国際ビール大会で金メダル受賞
○ 農業技術院特許の 「風味の良い米ビール及び製造方法」を南楊州のビールメーカ「エイトピープルブルワリー」に技術移転
○ 京畿道開発チャムドリーム米50%を使った酸味が絶品のサワービール

京畿道が開発した「米ビール(美米SOUR)」が世界3大ビール大会の一つである日本IBC(The International Beer Cup 2022)国際ビール大会で、アメリカンスタイルのサワーエール部門で金メダルを受賞した。

IBC大会は、1996年から毎年日本で開催されるアジア最大の自家製ビールコンテストで、今年は約1,100種以上のビールが出品されて出来栄えを競った。世界各地から招待された約70名のビール専門審査委員が審査を行い、分野ごとに金・銀・銅を1つずつ授賞する。

京畿道農業技術院は今年初め、南楊州にあるビールメーカのエイトピープルブルワリー(代表:チョ・ジュンフィ)に農業技術院が開発した 「風味を高めた米ビールとその製造方法」の技術を移転した。エイトピープルブルワリーはこの技術を使用し、米ビール「ミミサワー(美米SOUR)」をリリースして5月から販売を始めている。

京畿道が開発した「米ビール」は、「チャムドリーム」の添加量を50%(澱粉基準54.9%)に引き上げ、ユニークな風味が楽しめる。金メダルを受賞した「ミミサワー(美米SOUR)」はサワービールの一種で、発酵時に発生する米の酸味を生かした酸っぱい味が特徴だ。普通のサワービールは酸味が強く、一部マニア層だけが楽しんでいたが、今回発売した米ビールは酸味が強くないため食前酒として飲むことができ、韓国料理とも相性がよい。

近頃、若者のビール消費量が増えているが、ビールの原料の多くが輸入農産物であるため、消費増加が国内農業者の所得拡大につながることはなかった。これを受けて、京畿道農業技術院は米の消費拡大を図るとともに国内農産物のビール原料としての使用を促進するため、新しい形の米ビールの研究を行った。その結果、米の含有量を増やした米ビールの開発にいたり、2020年に特許を出願している。

京畿道農業技術院のイ・ヨンスン作物研究課長は「チャムドリームが入った米ビールが世界大会で受賞したことで、京畿道における米の消費拡大につながることを期待している」とし、「来年は果物を添加したビールを開発するなど地域農産物を活かしたお酒の研究を支援することで、京畿道農産物の消費拡大につながるよう最善を尽くしていきたい」と述べた。

エイトピープルブルワリーは、京畿道農業技術院からの移転技術を取り入れて作った製品を「2022大韓民国酒類大賞」に出品し、「クラフトビール部門」で大賞を受賞した。