京畿道、労働安全に向けた労災予防の指導・点検-コンサルティングを中心にしており現場からの満足度が高い

投稿日d 2021-11-09 ヒット数 228

コンテンツ

○ 京畿道、10月11日~22日の2週間、「労働災害予防コンサルティング指導点検」を実施

○5つの市郡の計118か所を訪問-4大災害の原因に集中して指導点検、安全教育及びコンサルティングを指導
– 墜落、挟み込み、衝突、火災・爆発など298件のリスク要因を確認・コンサルティングし、250件について是正要求

○ 現場に合わせてカスタマイズされた指導点検方式について、現場から良い反応-2022年には拡大運営を計画

京畿道は、労災による死亡事故の増加、相次ぐ物流センターの大型火災発生で社会的懸念されている点などを踏まえ、労働者の生命の安全のための「労働災害予防コンサルティングによる指導点検」を実施したと、9日明らかにした。

今回の「労働災害予防コンサルティングによる指導点検」は、京畿道内の産業現場における安全文化の定着を支援するためのもので、これまで京畿道と31の市・郡が推進してきた労働安全ジキミの運営事業とは別途行われた。

同点検は、先月の11日から22日までの2週間、道・市・郡の労災予防関連公務員、労働安全ジキミで構成された点検班が華城、龍仁、抱川、南楊州、利川の5地域の高リスク業種(建設業、製造業、運輸倉庫業)の計118の現場を訪問し、安全点検及び指導する方法で行われた。

点検班は墜落、挟み込み、衝突、火災・爆発の4大災害原因に対する集中的な指導点検を行った結果、計298件のリスク要因を発見し、このうち250件に対して是正要求を行った。

リスク要因のうち、墜落が108件(36%)、衝突が95件(32%)で、全体の68%を占めていることが分かった。建設業は墜落(89件)、製造業は挟み込み・衝突(各28件)、運輸倉庫業は衝突(67件)が最大のリスク要因となっている。

特に小規模の建設現場ではヘルメットを着用していないケースが多く、墜落事故を防ぐための手すりが不十分で、出入りの足場の不安定さ、足場上の資材の積載など、補完事項が多数発見された。

このような点検活動の他にも、現場管理者と作業者対象の安全管理教育などを実施し、安全措置の不十分な現場は、コンサルティングによる指導により自律的改善を誘導した。

今回の点検は一方向的な点検方式ではなく、事業主の参加と自律的改善を誘導する、現場にカスタマイズされた「コンサルティング」が中心となっているため、実質的に役立ったという意味で現場からの評価が高く、定期的な現場への指導訪問に対しも、良い反応が示された。

京畿道は2022年にも京畿道内の31の市・郡が労働安全ガーディアンズ事業を運営し続けるとともに、高リスク業種・地域に対し、労災予防コンサルティングによる指導点検を拡大運営する計画だ。

キム・ジョング労働局長は「京畿道は未然に防ぐことができる労働災害を予防することで、安全な労働環境づくりをリードする」とし、「行政側は「公正さ」が、産業現場は「安全」が競争力であるだけに、京畿道内の産業現場における労働者の生命の保護に向けてこれからも積極的に取り組む」と明らかにした。

一方、京畿道は労働災害の予防のために、勤労監督権を中央政府と地方政府との共有を推進し、訪問する労働災害予防教育、労働安全保健優秀企業認証、労働安全ガーディアンズの運営など、多角的な努力を傾けている。

特に今年、労働安全ガーディアンズ事業によりこれまで京畿道内11,272の事業場を16,391回点検し、8,373件の改善措置を完了している(9月30日現在)。