漢陽都城・北漢山城・蕩春台城、世界遺産優先登録リストに選定

投稿日d 2022-12-14 ヒット数 160

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○ 京畿道・ソウル市・高陽市、朝鮮の首都城郭と防御山城のユネスコ世界遺産登録を共同推進
– 12月8日、文化財庁が漢陽都城・北漢山城・蕩春台城をユネスコ世界遺産優先登録リストに選定
– この後、登録申込候補の選定や最終登録申込対象の選定などが残っている

京畿道・ソウル市・高陽市が共同で推進している漢陽都城、北漢山城、蕩春台城のユネスコ世界遺産登録事業が最初の関門を通過した。

京畿道は今月の8日、文化財庁の文化財委員会・世界遺産分科委が「朝鮮の首都城郭と防御山城 : 漢陽都城・北漢山城・蕩春台城」をユネスコ世界遺産優先登録リストに選定したと14日、発表した。

世界遺産優先登録リストとは、暫定リストの中から登録条件が整っている遺産を選定する段階である。この後、ユネスコに世界遺産登録申込書を提出するまで、登録申込候補の選定や登録申込対象の決定などの手続きが必要である。

京畿道・ソウル市・高陽市および京畿文化財団は、緊密な協力によりすでに暫定リストに登録された漢陽都城に北漢山城と蕩春台城を追加して「朝鮮の首都城郭と防御山城」をシリアル・ノミネーション・サイトとして構成し、今回、優先登録リストに選定されるという快挙を成し遂げた。

これに先立ち、京畿道・ソウル市・高陽市は9月30日、「首都城郭の防御システムと軍事遺産」をテーマにした国際学術討論会を開催するなど、漢陽都城とその背後地域である北漢山城、それらを結ぶ蕩春台城をユネスコ世界遺産に登録するための広報活動を積極的に展開した。

特に、18世紀朝鮮の城郭管理や運営が体系的かつ組織化されていたことを明らかにするとともに、▲登録申込のための共同研究の実施、▲専門家によるアドバイス、▲韓国・海外の類似遺産との比較研究、▲国際学術シンポジウムの開催、▲世界遺産登録のための特別専担組織(タスクフォース)の構成など、登録申込書を作成するための協力システムを構築してきた。

「朝鮮の首都城郭と防御山城」とは、朝鮮王朝の都である漢陽を防御するために築城した城郭群で、18世紀に完成された首都防御城の構造と特徴がよく見られるという評価を受けている。また、標準化された小城石(築造方法の一つ)という築城技術を取り入れるとともに、首都城郭・防御山城を遮断城として連結することで、一体化した防御施設を実現している。

京畿道の関係者は、「今後、世界遺産登録の推進および遺産の保護・管理のために、京畿道・ソウル市・高陽市間の協力関係を強化して統合研究組織を構成するなど、世界遺産の登録にむけて3つの地域が一丸となって取り組んでいく方針だ」と述べた。