京畿道農業技術院、道内でのエコ栽培に適したニンニク品種として「ホンサン」を選抜

投稿日d 2021-08-08 ヒット数 209

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○京畿道農業技術院、京畿地域に適したエコニンニク品種を選抜
– 京畿道、環境にやさしい公共給食用のニンニク品種に対する研究を進めた結果、収穫性と商品性に優れた「ホンサン」ニンニク品種を選抜

京畿道農業技術院は、京畿地域における公共給食のため、安定的に栽培可能なエコニンニク「ホンサン」の品種を選抜したと8日に発表した。

京畿道におけるニンニクの栽培面積は2017年、845ha、生産量は5,918トンだったが、2020年には1,020ha、1万1,087トンと、生産量が87%増加している。さらに、エコニンニク認証面積は2020年103ha、学校給食用エコニンニクの生産農家は178農家に上る。

学校給食用エコニンニクは買上価格が高いため栽培農家が急増しているが、現在、南部地域に適した品種と栽培技術を適用しており、京畿地域に適したエコニンニク品種の選抜や病害虫防除法の開発などエコニンニク栽培マニュアルの開発が必要不可欠な状況だ。

これを受け、京畿道農業技術院は京畿道エコ農業連合会と一緒に、昨年からエコニンニク栽培に適した品種を選抜するための研究を推し進め、収穫性が安定的で、なおかつ商品性に優れた「ホンサン」エコニンニク品種を選抜した。

ホンサンニンニクは、農村振興庁が育成し、2016年に品種登録した、全国で栽培可能な暖地及び寒地兼用の品種。京畿道において今まで主流だったテソニンニク(スペイン産を品種改良したもの)より鱗片の幅が広くかつ重い上に、春腐病、黒腐菌核病などへの抵抗性も高い。

京畿地域で栽培した結果、ホンサンニンニクの鱗片の商品性はテソニンニクに比べて33.4%増加しており、アリシン(ニンニク特有の香りと薬効の主な成分)、総ポリフェノール、総フラボノイドの含有量も高い上に貯蔵性に優れていることが分かった。

京畿道農業技術院は現在、ニンニク黒腐菌核病、さび病、ネギアザミウマ、ネギネクロバネキノコバエなど、主要病害虫に対するエコ防除法を研究開発することも進めており、来年に結果をまとめて京畿地域エコニンニク栽培マニュアルを開発、エコ農業に取り組んでいる農家に普及する予定だ。

イ・ヨンスン京畿道農業技術院・環境農業研究課長は、「京畿地域に適したエコニンニク品種の選抜により、京畿道で公的機関に対するエコ農業の供給基盤を構築するとともに、安定したエコ農産物の生産に貢献してもらいたい」とし、「今後、京畿道の主要作物に対するエコ栽培マニュアルの開発を次第に拡大していく方針」だと述べた。