ヨジュ高達寺址僧塔

投稿日d 2016-07-27 ヒット数 303

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指定番号国宝第4号
指定日1962. 12. 20.
時代高麗時代
所在地驪州市 北内面 上教里 411-1

紹介 

高達寺敷地に残っている高麗時代の浮屠だ。高達寺は統一新羅時代の景徳王 23年(764)に創建された寺として、高麗光宗以後には国王の保護を受け大きい寺としての面貌を維持してきたが、いつ頃門を閉めるようになったかは定かでない。

この塔は底の形態が八角を成しており、最上部の飾りがが完全ではないことを除けば大部分よく現存されている。全体の重量を支えている基壇は上、中、下の三つの部分より構成されており、特に中石に刻まれた彫刻等真っ先に目に入って来る。中石は八角と言うよりはほとんど円を成しており、表面に刻まれた二匹の亀は立体的に表現され現実味と帯びている。亀と亀の間に四匹の竜が刻まれており、残りの空間には雲の柄でいっぱいに満たした。石に空き間無く刻まれた模様が誇張されずとも洗練され、精巧ながらも大胆さが感じられる。中石を中心にその下と上石には蓮の花を置いて優雅さを生かしている。

舎利を祀っておいた搭身の石には扉の模様と四天王像が刻まれているのに対し、門に刻まれた錠の模様の彫刻は形式的に流れた感がある。これを覆っている屋根石はかなり厚い部類で、各角点に沿って下方に向かえばその終点に大きな花の彫刻がぶらさがっているが、その大きさに比べ彫刻が薄く裝飾效果は落ちる。屋根石の最上部は丸みを帯びた石の上に屋根を縮小した様な宝蓋が載せられている。全体的に新羅の基本形によく従いながらも各部分の彫刻は高麗特有の技法を漂わせ高麗時代前期10世紀頃に立てたように見える。石を整えた腕前も見事で洗練美が表われた作品だ。

 

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