信嬪辛氏の墓域

投稿日d 2015-08-21 ヒット数 481

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朝鮮第3代太宗の後宮である信嬪辛氏(?-1435)の墓域。信嬪辛氏の本貫は寧越で、靖国功臣ヨンクィの娘である。1414年(太宗14年)には新寧翁主に命じられたが、以後信嬪に昇進した。元敬王后が死んでからは宮殿内部の責任者となったが、太宗が世を去ると女僧となり、浄業院で隠遁しながら太宗の冥福を祈った。その後、太宗の後宮たちが皆それに続き、女僧となったと言われている。太宗との間に王子3名と翁主7名をもうけた。

墓域は瓦阜邑道谷里の道心里村入り口のこじんまりとした丘陵の上に位置しており、南向きに設置されている。

全体的に3段構造となっている。墓は巨大な八角形を成しており、2段の護石が設置されている。墓の前には「新寧翁主 辛氏之墓」と書かれ、1441年に立てられた高麗様式の蓮花型墓表が立っている。墓表の前には二つの復古石を載せた床石が載せられており、その復古石の下には長壺石が敷かれ、墓域が傾くのを防いでいる。墓の左右には全体的に磨耗した文人石が置かれ、中央には模様のないシンプルな細い長明燈が置かれている。

この長明燈の下壺石の各面には、一文字づつ「信」「寧」「宮」「主」の文字が印刻されている。この墓域は、朝鮮時代の他の後宮の墓域の中でも翁主という位がうかがえる意味深い遺跡である。

所在地: 瓦阜邑 道谷里 41

お車の場合
土平インターチェンジを過ぎると右側の漢江沿いにミウム船着き場が見えてくる。それを5分ほど過ぎると村に到着。
バス
清涼里駅前から30番、165番、166番の一般バス、もしくは330番、765番の座席バスに乗車。陶農洞で下車(30分ほど)し、10-1番のマウルバスに乗り換える。15分程度行くと村が見えてくる。陶農洞から一般タクシーに乗ると約3,000ウォン程度。

http://www.nyj.go.kr/japanese/culture/02_01_03_05.jsp