太平興國銘菩薩座像

投稿日d 2015-03-30 ヒット数 361

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  • 所在地 : 利川市麻長面長岩里 183-1
  • 指定番号 : 宝物 第982号
  • 材料 : 花崗岩
  • 規模(数量) : 高さ 3.2m 肩幅 1.2m 厚さ 1.47cm
  • 時代 : 高麗景宗6年
  • 指定日 : 1989. 4. 10

長岩2里の村から南側に約500m離れた道端の、利川の名山であるトドゥラム山を正面に見る地点に位置している。 この磨崖佛は、弥勒岩と呼ばれる大きな花崗岩に造刻されたもので岩の裏面に「太平興国六年、辛巳二月十三日…香徒…」という銘文が陰刻されており、高麗景宗6年(981年)に造成されたものと見られる。

化佛が刻まれた高い寶冠をかぶり、手にはハスの花枝を持ち、右足を下ろして仰蓮座の上に置き、左足は膝の上にのせた半跏像である。顔は四角形に近く、広い額、短い両耳、厚い唇は鈍重な感じを与える。 両肩の上に通肩衣の法衣がうっすらと線刻されており、胸に装飾があったと見られ、ハスの花を持った右手は身体に比べて小さい。 この菩薩像は通肩式の仏衣に高い宝冠をかぶりハスの花の枝を手に持った独特な形の観音菩薩で地方色が濃く彫刻性には欠けるが、10世紀に造成された紀年銘彫刻として他の同時代の仏像との比較研究の資料として高く評価されている。

仏像全体の高さは3.2m、肩幅は1.2m、膝幅は1.47mの規模だが、これはインドのアジャンタ半跏像より高さが0.8m大きく、世界最大の半跏像と評価されている。 1982年に檀国大学の鄭永鎬博士チームによって調査、報告されて、1986年4月14日、利川市の鄕土遺蹟第1号(利川市郷土遺跡第1号)に指定された。1989年4月10日には、寶物第982號に指定された。

http://www.icheon.go.kr/site/japan/sub.do?key=2244