ドクソ自然史博物館で出会ったティラノサウルス
投稿日d 2014-12-01 ヒット数 527
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京畿道に、市や道の支援なしに個人が直接運営する自然史博物館があるそうです。それがドクソ自然史博物館です。南楊州市瓦阜邑に位置しています。ドクソ自然史博物館は世界約30カ国から収集した自然史展示物数千点を鉱物、昆虫標本、海洋魚介類、化石などを専門家の助言により分野別に整理して展示した、非常にレベルの高い博物館だそうです。
個人博物館だからか、入場料は国立博物館に比べてやや高めです。大人7千ウォン、子供6千ウォンでしたが、家族が3人以上の場合は家族優遇料金が適用されて家族1人5千ウォンが割引されます。
ドクソ自然史博物館は数年間にわたって保管してきた恐竜5点、化石約500点、鉱物約350点、ファムンソク約20点、鍾乳石約30点、水石約90点、貝類約2千点、魚類剝製約200点、動物剝製約90点、昆虫約1200点、液浸標本約100点、植物標本約30点、硅化木約50点、新生代哺乳類骨格約50点などを展示しているそうですが、本当にものすごい採集量ですよね。
入り口で我が家族を迎えるこの巨大な恐竜化石はステゴサウルスといいます。ステゴサウルスはとても温和な草食恐竜で、樹の葉を食べて生きていたそうです。あの巨大な体で樹の葉が主食だったなんて、不思議ですね。名前の意味は「屋根トカゲ」で、「ステゴ」とは背筋に沿って生えている骨板を意味します。
口は固く、歯がとても小さくて弱いそうですが、大きな体に比べて頭が小さく、脳もクルミほどの大きさである70グラムで卵の重さと似ており、頭が一番悪くて行動が遅い恐竜の一つだったとされます。また、尻尾には骨でできた鋭い刺が4つあり、肉食動物に脅されたときに武器として使っていたそうです。
最初に入場した展示館は鉱物展示館でした。大型の白水晶がありましたが、本当にびっくりするほどの大きさです。私にはただの石に見えてしまいますが、女性たちにとってはあれがそんなに綺麗に見えるのでしょうか。皆さんはどう思いますか?
まるでロビンソン・クルーソーが暮らしていた無人島を見ているようなこの鉱物は石筍だそうです。天上から水玉が落ちて積もれた石灰質でできた石筍ですが、本当に人為的に森を作ったかのように美しい模様ですね。
鉱物とは、自然で生成された個体の無機質で、一定の化学造成や結晶構造を持っているそうです。先史時代から現在まで人間と密接に関係を持っている鉱物の種類は、現在約3700種ほどで、産業用と宝石用に大きく分けられるそうです。長石、石英、方解石が代表的な鉱物だそうです。
2階にある恐竜館に向かって上がっていく途中で出会ったステゴドンです。まるで像のようなこの化石は、学者たちによるとマンモスや像の先祖だそうです。恐竜は中生代の2億4500万年前から6500万年前まで生存していた爬虫類ですが、眼球の後ろに2組の穴が発達した頭骨があり、体の下に伸びた真っ直ぐな足で直立歩行ができる陸上動物です。
恐竜館ではティラノサウルスやブラキオサウルス、プテラノドンに出会いました。恐竜の王と言われるティラノサウルスの頭蓋骨の化石を見た後、ブラックホールと表示された暗い階段を上がっていくと、突然暗い通路がドンという音とともに明るくなってびっくりしました。タイムマシンに乗って恐竜の世界に入るブラックホールでした。ブラックホールを出てすぐ出会ったティラノサウルスは突然キャッという音を出して叫びましたが、とてもリアルに動いていて驚きました。
化石展示館で出会った、とても可愛らしい鳥の化石です。恐竜といってもみんなが大きくて怖いわけではありませんでした。あの姿でどうして化石になったのでしょうか。今もまるで化石の中から出てきてひよこみたいにぴよぴよして走り回りそうです。部屋の壁にかけたくなる可愛い鳥の化石でした。
子供の頃、アニメで見たことのあるスミロドンです。名前の意味は「尖った歯」だそうですが、特に発達した二つの牙が動物を狩るときに有効そうです。大きさはライオンに似ていて形はタイガーに似ていたとされます。
ドクソ自然史博物館の昆虫&植物展示館では世界約10カ国から採集した代表的な昆虫や植物の約1千点を観察することができます。ハサミムシ、クモ、ガ、チョウチョの標本がたくさん展示されていました。当然チョウチョのほうが綺麗だろうと思いましたが、ガがまるでアニメに出てくるような美しい形をしています。
野外展示場にも恐竜たちが展示されていました。ティラノサウルスのほかにデイノニクスは長さが3~4メートルほどしかありませんが、群れを成して狩りをし、頭が良くて獲物を決めたら逃すことがないそうです。名前の意味も「鋭い蹴爪」だとか。
体験学習上ではクムダラク土曜文化学校で進める「かくれんぼ~化石が見えるぞ!!」というプログラムが行われていましたが、予め申請が必要だったため、見ることはできませんでした。化石発掘、復元、発掘地の見学を通じて化石について知りたいところを参加者自らが解いていく教育プログラムだそうです。ドクソ自然史博物館はこのように恐竜や昆虫などに関心のある子どもたちの好奇心を刺激し、本でしか見て来なかった恐竜の化石を直接見て感じることができ、有益な経験ができる場所だと思います。未来の地質学者や科学者たちの子供がいる親御さんたちは、子供と手を繋いで是非一度寄ってみてくださいね。
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