エアープロダクツ、平沢市梧城面に1,000万ドル追加投資

投稿日d 2014-08-05 ヒット数 280

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半導体製造用特殊ガスメーカーであるエアープロダクツ社が、平沢市にある梧城産業団地に新工場を建設するため、1,000万ドルを追加投資すると発表した。

去る29日午後2時(米国現地時間)、バージニア州アーリントン郡にあるヒルトンクリスタルシティホテルで、エアープロダクツコリア代表理事のイ・スヨン氏、京畿道議員の崔智鎔(チェ・ジヨン)氏と趙光珠(チョ・クァンジュ)氏らが見守る中、地方外交の強化と投資の誘致を目的にアメリカを訪問中の南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道知事とエアープロダクツ首席副社長のウェイン・M・ミッチェル(Wayne M. Mitchell)氏との間で投資協定の署名が行われた。

今回の協定締結に基づき、エアープロダクツ社は今後5年間1,000万ドル(約100億ウォン)を投資、平沢市梧城面にある外国人投資地域内の9,917平方メートル(約3,000坪)の敷地に新工場を建設する。エアープロダクツ社は去年9月、華城市陵洞に7,000万ドルの投資を決めたばかり。1年も経たない間に平沢市に追加投資を決定した。

エアープロダクツ社は来年の上半期までに新工場を完成し、韓国・海外の半導体会社に製品を供給する計画であると明らかにした。また同社は、新工場に最先端製造システムを取り入れ、半導体工程の微細化に必ず必要な半導体特殊ガスを生産する予定だ。

京畿道関係者は、「今回導入する先端技術は、従来のシリコンより伝導率が高い四水素化ゲルマニウム(GeH4)を使った最先端製造システムだ」と説明した。さらに「アメリカ、台湾、中国などとの投資誘致競争で京畿道が勝ち、最先端技術の韓国投資の機会を手に入れたこと、そして世界で初めて京畿道で大量生産化が可能になるという二つの意味を持つ」と語った。京畿道では、輸入製品の国産化により、10年間で約5,000万ドルの輸入代替効果が得られるものと期待している。

南景弼京畿道知事はこの日の挨拶で、「追加投資に心から感謝する。今後SKハイニックスをはじめ、韓国の半導体業界のメモリチップ分野でも追加の需要があるはず」と述べ、「新工場建設に必要な行政的手続きが迅速に処理されるよう、最善を尽くして支援する」と述べた。

ミッチェル氏は、「今まで25年という長い期間にわたって京畿道に投資してきた。利益も得られ、優秀なスタッフと一緒に働けてよかったと思っている」と述べ、「半導体産業用ガス部門1位という地位を固めるため投資することに決めた。南景弼京畿道知事の支援も重要な投資の決定要因となった」と述べた。

エアープロダクツ社は1940年、産業用ガス及び設備メーカーとして設立され、現在世界50ヵ国で年間約100億ドルの売上げを記録している。韓国にある10ヵ所の工場では計700人余りが働いており、そのうちの5ヵ所が始華・半月・器興・華城・平沢にある。エアープロダクツ社は、今回の投資で京畿道に6番目の事業所を建設することになる。

一方、南景弼京畿道知事は投資の署名式に先立ち、同日午前バージニア州アーリントン郡にあるアーリントン雇用センターを訪ね、ヤミナー・シャバズ(Yaminah Shabazz)所長の案内で職業紹介及び教育の現場を見学した。

アーリントン雇用センターは1989年、アーリントン郡の地域住民の求職活動及び企業の採用活動を支援するために設立された。職員は45人。毎月平均1,500人余りを支援している。

ナム知事は、「ここでは低所得者の住む地域に小規模の事務所を構え、雇用センターの職員が直接訪ねて低所得者の求職活動を支援している」というシャバズ所長の説明を聞き、京畿道でも同じ活動をしている南揚州の雇用福祉総合センターを紹介し、「今後このようなセンターを増やすよう努力する」と述べた。

ナム知事は、アーリントン雇用センターを見学した後、アーリントン技術学校を訪ね、マーガレット・チャン(Margaret Chung)校長の案内で職業教育の現場を見学した。アーリントン郡内には高校が3校あり、計2,000人余りの生徒が在学中。このうち専門的な職業訓練を受けたいと望む学生や学校生活に適応できない学生、さらには就職できなかった卒業生などの1,000人余りがアーリントン技術学校で教育を受けているという。

自動車技術教育課程、放送プログラム製作教育、動物飼育及び獣医学教育の現場を見学したナム知事は、「すべての教育課程が新鮮で印象的だった」と述べ、さらに「京畿道の技術学校とアーリントン技術学校間において交換学生プログラムを運営し、両地域の交流協力を強化していきたい」と今後の計画を語った。