ニュースにみる2013京畿道

投稿日d 2014-01-08 ヒット数 411

コンテンツ

京畿道、「2013京畿道政10大ニュース」を19日に発表

サムスン古德産業団地着工、K-POPコンサートホール誘致など

2013の京畿道は明暗がはっきりと別れた一年だった。建国以来最大の100兆ウォン以上の投資が予想されるサムスン電子の古德産業団地がいよいよ着工した。京畿道の医療輸出がアジアで進み、道の未来を明るくした。朝鮮戦争休戦60週年を迎え、DMZでは世界の注目を集めた平和の催しが年間を通して続いた。一方、道は8月の補正予算減額に伴って税出削減に取り組み、財政危機を乗り越えるために奔走した。様々な出来事があった京畿道の2013年10大ニュースを紹介する。

■サムスン古德産業団地、いよいよ着工

1.jpg イメージです。

◇最少100兆ウォン台で建国以来最大規模となる平澤市古德面のサムスン電子専用産業団地は5月14日、着工式が行われた。ⓒ京畿Gニュース

最少100兆ウォン台で建国以来最大規模となる平澤市古德面のサムスン電子専用産業団地は5月14日、着工式が行われた。2010年12月に事前入居協約が結ばれて以来2年5カ月の時点だった。

平澤市古德面のサムスン電子専用産業団地は 平澤市の古德面、芝制洞、獐堂洞一帯の393万平方メートル(119万坪)規模で、現水原事業場(50万坪)の2.4倍。サムスン電子による国内外の生産ライン投資で史上最大規模となる。京畿都市公社が事業費を投資し、平澤市が行政支援を行い、造成事業費だけで計2兆2277億ウォンが投じられる。

サムスン電子はここに次世代半導体の生産施設や医療機器など新樹種事業(新規育成事業)の生産施設を整え、3万人以上の雇用創出を目指す。敷地造成工事は2015年に完了する予定だ。

LG電子もこの12月、「平澤市振威2一般産業団地計画」が最終的に告示され、平澤進出が確定した。LG電子はここに産業用冷凍空調設備や照明産業など未来新樹種産業と高付加価値の電子製品を生産する計画だ。LG電子と協力会社は5兆ウォン以上の投資を計画しており、5700人以上の雇用効果も期待される。

道は振威2一般産業団地がサムスン産業団地とともに京畿道南部地域の先端産業クラスターを形成し、韓国とアジアを代表する先端産業団地になると期待を寄せている。

K-POPコンサートホール誘致、ホテルオープンなどで韓流ワールドが復活

2.jpg イメージです。

◇京畿道は2月、文化体育観光省が推進するK-POPコンサートホールを韓流ワールドに誘致した。写真はこの6月、韓流ワールドの用地売却事業説明会の様子。ⓒ京畿Gニュース

道は2月、文化体育観光省が推進するK-POPコンサートホールを韓流ワールドに誘致した。道は韓流ワールドの中核敷地を無償賃貸条件で提示し、ソウルの江西区、松坡区、蠶室洞など他の自治体の追撃をかわした。K-POPコンサートホールは、文観省が2016年をメドに国庫250億ウォンと民間投資金2424億ウォンを投資して建てる1万8千席規模のK-POP専用コンサートホールだ。

続いて3月には京畿道最大の特1級ホテルのテミョンエンブルホテルキンテックスが、12月は国費2200億ウォンが投じられたデジタル放送コンテンツ支援施設「ピンマル」がオープンした。

他にも、道は1月、韓国観光公社と韓流ワールドに韓流観光マイス(MICE)複合団地を造成することで合意した。団地には2017年まで5856億ウォンの予算が投入され、韓流創造スペース、韓流体験施設、韓流消費スペースなどが入る。団地が造成されると、今後20年間に32兆8千億ウォンの生産誘発と42万人の雇用創出効果により、韓流発展と国内マイス産業の中心地になる見通しだ。

 

■京畿道先端医術、アジアに広がる

3.jpg イメージです。

◇京畿道はカザフスタンを筆頭に、中央・極東アジアで医療事業説明会、学術大会、現地の医療スタッフ向けの医療観光などを行い、京畿道医療をPRした。ⓒ京畿Gニュース 

道は2009年から本格的にグローバルな医療事業を推進した。道はカザフスタンを筆頭に、 中央・極東アジアで医療事業説明会、学術大会、現地の医療スタッフ向けの医療観光などを行い、京畿道医療をPRした。

今年、道内の医療機関を訪れた外国人患者は2万7千人余りで、昨年の1万9347人に対し41%増加した。ここ3年間の極東ロシアからの患者増加率は年234.6%、カザフスタン患者は同145%と、この地域の医療韓流の人気を立証した。

特にカザフスタンは3月と8月の2回にわたって、大統領が国の優秀人材の養成に向けて立ち上げたBolashak財団の国費医療研修を道内病院で行い、道の医療産業に信頼を寄せた。

京畿道は中央・極東アジアに続き、2012年は中国江蘇省とモンゴル、2013年はベトナムと、医療連携を拡大している。道は韓流ワールドに建設されるホテルの医療ホテル化を道内医療機関と検討するなど、医療観光の拡大に取り組んでいる。

■休戦60周年のDMZ、平和と生命の場に

4.jpg イメージです。

◇京畿道は休戦60年を迎え、「DMZ60年、これからは生命だ!」のスローガンを掲げて様々なイベントを開いた。写真は中国兵士と韓国兵士が和解の握手を交わす様子。ⓒ京畿Gニュース

道は休戦60年を迎え、DMZの生態的・平和的な価値を国内外に発信するために、「DMZ60年、これからは生命だ!」のスローガンを掲げて様々なイベントを開いた。

今年5月、DMZ一帯の72.7km(7月27日の休戦協定日を意味する)を走る平和ヌリギル自転車大会を筆頭に、10月末まで中国軍招待イベント、DMZ世界平和コンサート、臺城洞マウルの還暦パーティなど11の催しを次々と開催した。

特に朝鮮戦争に参戦した中国兵士と家族ら9人は休戦後初めて韓国を訪れて韓国軍参戦兵士と抱擁し、海外メディアからも注目を集めた。8月の臨津閣でのDMZ世界平和コンサートには2万人余りが参加し、その後ユーチューブで80万人がコンサートの動画を閲覧するなど人気を博した。

道は8月、漢江河口と坡州~漣川~鐵原~高城を結ぶDMZ世界平和公園の構想案を発表し、京畿開発研究院など関連機関が参加する推進団を立ち上げた。道は来年、DMZ事業予算として今年の62億ウォンよりも137%増の国費147億ウォンを確保している。

■捨て犬が補助犬に

5.jpg イメージです。

◇路上の捨て犬を障害者などを助ける補助犬として訓練させ、無償で里親に送る事業が全国で初めて行われた。ⓒ京畿Gニュース

路上の捨て犬を障害者などを助ける補助犬として育て、無償で里親に送る事業が全国で初めて行われた。道は3月、華城市麻道面エコファームランドに補助犬分かち合いセンターを設置し、道内の27動物愛護センターの捨て犬のうち、補助犬としての資質がある45匹を選抜して訓練を開始した。 

今年11月、半年にわたる訓練を経て予防接種、中性化手術、動物登録を済ませた9匹の補助犬が、障害者や一人暮らしの高齢者、その他社会的、心理的に助けが必要な9つの家庭に送られた。

来年から分かち合いセンターの周辺敷地3万2970㎡に60億ウォンを投じて訓練棟、飼育棟、屋外訓練場をはじめ、動物体験・教育館、愛犬博物館、愛犬公園など「伴侶動物テーマパーク」を造成する計画だ。

昨年は捨て犬1万6164匹のうち飼い主が見つからなかった5481匹を安楽死させるなどの社会的な問題があり、同センターはその解消に向けて建てられた。

■多様性映画専用上映館、自主映画界の力になる

6.jpg イメージです。

◇京畿道は大企業制作映画に押されて上映の機会さえ得ることが難しい自主映画や芸術映画、ドキュメンタリーを毎日見られる多様性映画専用の上映館を今年4月、オープンさせた。ⓒ京畿Gニュース

大企業制作映画に押されて上映の機会さえ得ることが難しい自主映画や芸術映画、ドキュメンタリーを毎日見られる多様性映画専用の上映館が今年4月、オープンした。年間を通して多様性映画を上映する上映館設立は京畿道が全国初めてだ。

道は白石、霊通、南楊州、平澤など道内の4つの映画館「メガボックス」で多様性映画専用上映館のG-シネマを運営してきた。また、富川韓国漫画博物館、京畿美術館・博物館、高陽映像メディアセンター、城南メディアセンターなど5つの公共施設でも多様性映画を上映してきた。

G-シネマはオープン記念作品として「公正社会」を上映して以来、「チスル」「道の上で」「冥王星」など、毎月平均3編ずつ多様性映画を公開し、今年10月に観客1万人を 突破した。

道による多様性映画支援事業は厳しい環境で作業する映画制作者の全面的な支持を受け、道民に多様な文化に接する機会を提供したと評価された。多様性映画を制作するツリーフィルムのチョン・ギュファン監督は「京畿道が自治体で初めて多様性映画の公開支援事業を始めたのは、商業映画の甘さに慣れている観客に新しい文化を味わわせる画期的な出来事」と評価した。

■企業に役立つ「爪の中の刺抜き」の模範に

7.jpg イメージです。

◇2007年から京畿道の企業SOS支援団が発足し、企業の爪の中の刺抜きに向けて取り組んできた。写真は今年10月、現代グロビスとの企業隘路解消協約式の様子。ⓒ京畿Gニュース

道は、ほんの些細なことのように見えるがとても辛い思いをさせる爪の中の刺のように、道内企業の成長を妨げる誤った規制や慣行の見直しに乗り出した。既に2007年から京畿道企業SOS支援団が発足し、企業の爪の中の刺抜きに向けて取り組んできた。

発足以来、現在まで4万7730社の7万7801件の企業隘路を処理し、2010年から今年まで4年連続で政府合同評価で最優秀等級に選定、2012年の大統領への貢献機関表彰、2013年の大韓民国代表ブランド大賞受賞などで、全国の自治体から企業隘路事項処理のロールモデルとなっている。

現代グロビスの事例は、今年の代表的な京畿道の「爪の中の刺抜き」の事例だ。道は10月、平澤浦升産業団地にある現代グロビスの野積場中央を通る道路を産業施設用地として変更することにした。10秒で通れる道路を通行するため、ここ10年間は20kmも離れた場所から臨時運行証を受け取って輸出用車両に貼る行政手続きを経なければならず、毎日4時間、年間40億ウォンの損失を余儀なくされていた。

■京畿道特司警、民生安全守護の先頭に

8.jpg イメージです。

◇特司警団の職員が水産物の取締りを行っている。ⓒ京畿Gニュース

京畿道特司警は4月、トウモロコシや豆油などをごま油に混ぜて6億ウォン相当の不当利益を得た偽物のごま油メーカーと7つの販売店を摘発した。これらの業者はごま油の成分検査まで通過させて違法行為を行ってきたが、原材料の入出庫や製品販売記録の照会などによって違法が見つかった。

2009年3月に発足した道特別司法警察団は、今年11月まで2108件の取締りで道民の食の安全を阻害する違法行為を食い止めた。昨年の食材の取り締まり件数543件に対し、今年は744件で201件(37%)も増えた。

道特司警は水質検査も受けずに遊園地で食品を販売した違法飲食店、中国産のタコを国内産だと騙したタコ専門店、キムジャンのシーズンを控えて不良唐辛子粉を売った流通業者など、庶民の食の安全にかかわる企画捜査で民生の安全を守ってきた。

食材の取り締まりのほかに、水道や工業団地などで有害物質を輩出していた517業者を取り締まり、風俗店に未成年者を雇ったり出入させた20店舗を摘発した。道特司警の運営成果は、10月に安全行政省が主管した全国安全責任館合同ワークショップで優秀事例として選ばれるなど、他の自治体にも模範事例となっている。

■3年間の準備、集中豪雨の被害食い止める

9.jpg イメージです。

◇2011年7月に京畿道を襲った集中豪雨は、東豆川や廣州、楊州など道内の9つの市や郡の39人が死傷し、3千億ウォン以上の財産被害を出した。抱川市二東面島坪里一帯の渓谷に設けられた砂防ダムの様子。ⓒ京畿Gニュース

2011年7月に京畿道を襲った集中豪雨は、東豆川や廣州、楊州など道内の9つの市や郡の39 人が死傷し、3千億ウォン以上の財産被害を出した。3日間、1日平均380mmを超える雨が降り続いたためだ。

今年7月、再び驪州や利川、廣州、加平、抱川などに13回にわたって約300mmの豪雨が発生した。しかし、今年は2011年より遥かに少ない2人が死傷し、866億オウンの財産被害を出した。道はこれについて、2001年の被害以降、道が推進した水害予防対策の結果だと評価した。

道は2011年以降1兆6428億ウォンの予算を投入し、慶安川の氾濫で大きな被害を受けた廣州市に雨水管路を整備し、河川改修などを行った。また、雨水ポンプ場の処理容量不足で水害にあった東豆川市の排水ポンプ場などを整備した。

山崩れで大きな被害を受けた抱川市には1381億ウォンの予算で災害予防事業を施行した。2011年以降から集中投資した砂防ダムの設置は山崩れの被害拡大防止に貢献した。2013年は、集中的な予算投資で水害を予防できることを証明できた一年となった。

■通貨危機以降初の補正予算減額、本格的な切り詰めに

10.jpg イメージです。

◇京畿道は8月、3875億ウォンを減額した第1次補正予算案を発表し、財政危機からの克服に向けて税出削減に乗り出した。今年10月に開かれた京畿道予算削減対策会議の様子。ⓒ京畿Gニュース 

京畿道の今年下半期の最大テーマは、道の財政危機だった。年初から懸念されてきた社会保障費負担と不動産の景気低迷が足を引っ張った。中央政府の無償保育などで道の福祉関連費用は今年3千億ウォン以上増えた反面、不動産の景気低迷で税収は4500億ウォン以上減少した。税収は減ったのに税出が急激に増え、財政危機をもたらしたのだ。 

結局、今年8月に3875億ウォンを減額した第1次補正予算案を発表することで、財政危機からの克服に向けた税出削減に入った。道の補正予算減額は1998年の通貨危機以来のことである。財政危機が現実味を帯びると、道は様々な危機克服策を提示した。

まず、道は3級以上公務員の年次有給休暇の全額削減など、公務員の苦痛分担策から推進した。続いて、世界ヨット大会と京畿安山航空展など主要事業を隔年制で実施し、公共機関の出捐金を今年の1171億ウォンから1043億ウォンに11%削減する一方、リストラも検討している。

道の関係者は「通貨危機当時に多くの苦痛を我慢し、リストラを行った結果、その後に発生した経済危機にも対応する余力があった。今回の危機を、どんな財政危機にも耐えられる基礎体力をつくる機会にしたい」と明かした。

ⓒ京畿Gニュース | パク・クァンシク malbut@kg21.net

http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201312191313577055C048&s_code=C048