「京畿道の現場行政に誇りを感じています!」
投稿日d 2013-05-16 ヒット数 405
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「京畿道の現場行政に誇りを感じています!」
(2013.04.24)
[京畿道を離れながら①] キム・ソンリョル行政1副知事
安全行政部の創造政府戦略室長へ、23日異動
在任中4G行政で行政文化の改善に貢献
◇ 19日、京畿道庁第3別館1階「ギャラリー・ビョル」で開かれた「大人心、子供心展」の開会式で、キム・ソンリョル前京畿道行政1副知事が、イベントに参加した高齢者たちに花をプレゼントしている ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
京畿道は23日付けで、行政1副知事、経済副知事、経済投資室長など高級レベルの人事異動を実施した。
キム・ソンリョル前行政1副知事は安全行政部の創造政府戦略室長として、イ・ジェユル前経済副知事は安全行政部の安全管理本部長として、それぞれ発令された。
発令を前に、キム・ソンリョル前行政1副知事を19日午後、道庁舎で会った。ちょうど京畿道庁の桜祭りが開かれた日でもあって、庁舎の中は花見客で賑わっていた。
キム前副知事は、この日の道庁第3別館1階「ギャラリー・ビョル」で開かれた「大人心、子供心展」の開会式に参加した。韓国認知症美術治療協会の会員たちの作品200点余りが一般公開された。認知症に対する社会的な関心と、非薬物的治療である認知症美術を広く伝えるための展示会だった。一般会員だけではなく、認知症を患っている83~106歳の会員の作品まで展示されている。
今回の展示会に特別な関心を抱いているキム・ソンリョル前副知事は、開会式に参加した会員に花をプレゼントするだけでなく、作品一つ一つをゆっくり鑑賞しながら、2時間近く会場で過ごした。高齢者たちが手の甲に描いてくれた花模様のボディーぺインティングを、周りの人たちに自慢げに見せたりもした。
キム前副知事は、「副知事として京畿道に来て以来、最もうれしくて感激したイベント」と感想を話した。
キム前副知事は、京畿道議会の経済科学技術委員会のクム・ジョンレ委員長の紹介で、韓国認知症美術協会を知った。今年2月は、水原市細柳洞にある韓国認知症美術治療協会を直接訪問し、美術を通じた認知症治療プログラムに接した。
「お婆さんたちの絵を見ると、子どもの頃のことが思い出され、お母さんのような暖かい気持が感じられます。私の部屋と息子の机に、お婆さんたちの絵を貼っておき、毎朝息子と絵を見ながら心を落ち着かせます」
◇「大人心、子供心展」を主催した韓国認知症美術治療協会の会員たちと記念撮影をしているキム・ソンリョル前行政1副知事 ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
キム前副知事は、2011年7月京畿道に就任して以来1年10ヶ月間、行政副知事として、金文洙道知事を補佐してきた。キム・ソンリョル副知事といえば、まず思い浮かぶのは4G、スマート行政である。彼は在任期間に、京畿道公務員たちの業務のやり方に画期的な変化をもたらした。会議や文書を減らし、現場訪問やコミュニケーションを強化する4G行政の土台を構築したのが代表的。
スマートワークセンターと連携し、フレックスタイム制の勤務を拡大し、小規模な室・局や少数直列・女性などを配慮するバランスの取れた人事を積極的に進めたのも在任中の成果と評される。
一方では、認知症美術治療に対する関心から見られるように、キム前副知事は高齢者、青少年など社会的弱者の福祉環境の改善に誰より力を注いだ。
京畿道行政1副知事という職位を持って開かれた最後のインタビューでも、第一に高齢者福祉問題を切り出した。
「一人暮らしの高齢者に対するデータベースを作る予算を昨年立てました。今月中にDB構築が完成されます。一人暮らしの高齢者一人一人に、子どもはいるか、どんな家で暮しているか、どこか体の悪いところはないか、収入はいくらなのかを全てカードとして作って、合わせ型サービスが提供できるのは、京畿道が初めてです」
彼は一人暮らしの高齢者の世話や高齢者雇用創出、カーネーションハウス事業(老人ホームや町の会館を独り暮らし高齢者向けの共同住宅として改造)、京畿インターネット中毒対応センターの建立など、これまでの成果を語った。
未来成長エンジンとして馬産業、水処理産業の育成にも注力したと強調した。軽量航空機関連産業をさらに育成できなかったのは、非常に残念だという。この他、道立医療院の正常化努力、リハビリ企業・障害者保護作業場などの生産製品をオフラインで販売する「ソロジョウン(お互い良い)店」の活性化などが記憶に残っていると付け加えた。
「行動派」職員らしく、気掛かりの部分を解決するため、民間支援に直接乗り出した秘話も公開した。
富川のある観光地で中国人観光客の便宜を図るために道路案内標識の開設を提案されると、韓国道路公社の京畿本部を直接訪ねてこれを解決したこと、平澤のある民間営農組合が自社の生産品の航空機機内食としての納品を希望すると、航空会社を訪問して国際線の機内食として提供することに協力したことなど、民間企業の悩みを解決するために直接足を運んだ事例を、京畿道を離れる今となってようやく笑いながら打ち明けてくれた。
さらに、道知事の手が届かないところを細かくサポートしようとした。どんぶり勘定だった京畿道のデザインに対して、並外れの美的センスを発揮し、変化を与えた。堅苦しかった「いつも相談室」の空間を色やデザインを強調して活気溢れる空間に変え、職員の名刺から賞状、京畿道の所属機関を意味する看板デザインに至るまで、統一性と洗練さを与えた。
副知事として就任した直後、執務室の机においてある螺鈿の名札から捨て、実用的でキレイな名札に変えたという逸話は、デザインを通じたアイデンティティー構築を何より重視する彼の行政哲学がうかがえる。
◇ 今年4月、義王市一円で開かれた「京畿道訪ねる現場室・局長会議」に参加したキム前副知事の姿 ⓒ Gニュースプラス ユ・ジェフン
1年10ヶ月間やりがいもあったけど、残念だったこともあったはず。キム前副知事はGTX、USKR、韓流ワールド、首都圏規制、福祉財源作りなど大掛かりの事業や政策の進捗スピードが遅いことを、残念に思っている。地方自治の限界を痛感したとも言った。
「懸案別に中央政府の省庁をいちいち訪れなければならないから。地域懸案のうち直すところがどこなのかを教えるだけでなく、こう直すようにと解決策を作って持っていく努力が必要となります。魚を持っていくのではなく、釣の仕方を教える努力をしなければなりません」
キム前副知事は、6級以下の公務員たちが現場行政の重要性を体得しておくべきと強調した。「知事がいくら話しても仕方ありません。全ての京畿道公務員が「道知事」にならなければなりません。特に、実務を担当する職員たちが」
彼は、中央省庁公務員に向けても苦言を呈した。「現場に言って自治体とコミュニケーション・交流を頻繁にしてこそ、市・道からありがとうと言われる」とし、京畿道で経験した現場行政を、中央政府にも移植すると宣言した。
「懸案によって、安全行政部だけではなく、国土交通部、企画財政部、環境部の室・局長などを京畿北部地域に連れて、室・局長会議を行うとか。中央省庁と市・道間でコミュニケーション・協力することが国を挙げて必要です。」
最後に、彼は2年近くを共に過ごした京畿道の公務員たちに向け、愛情溢れるアドバイスをした。公務員としてのプライドを持ってほしいということ。
「自分の公職生活における座右の銘は「チャ・チュル・ポ」です。「チャは誇り(チャラン)です、自分の組織、自分自身、自分の家族、自分の上司、自分のやってることに対して誇りを持たなければなりません。オーナーシップが大事です。『自分は韓国の公務員だ』という誇りがあれば、不正もありません。「チュル」楽しく(チュルゴッケ)やりましょうとのことです。楽しくなければ、成功したとは言えません。小さい楽しさこそ、本当の楽しさです。認知症美術治療協会のお婆さんたち、見ましたよね?どれだけ幸せを感じているのか。最後に、「ポ」はやりがい(ポラム)です。公職生活にはやりがいが必要です。自分が自ら感動する時、それをやりがいだと言います」
安全行政部によると、彼が発令された創造政府戦略室は、行政・民間制度と政府組織を総括している旧組織室の業務に、「政府3.0」機能を追加した。キム前副知事は、「京畿道が1年前から行ってきたスマート行政が『政府3.0』」と、成功を確信した。京畿道から生まれた4G、スマート行政をモデルとし、「政府3.0」達成に彼がどのような役割を果たしていくのか、今から期待される理由である。
◇キム前副知事が室・局長会議を主宰している ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
☞ キム・ソンリョル前京畿道行政1副知事は、1958年慶北浦項生まれ。高麗大学法科大学を卒業し、米ウィスコンシン大学で公共政策学の修士号を取得した。行政考試27回出身として、中央人事委員会の人事政策局長・高位公務員局長、行政安全部組織室長・人事政策官などを歴任。2級理事官が行政副知事として昇格・任用される慣例を破り、初めて中央省庁1級である行政安全部の組織室長から京畿道行政1副知事へと席を移し、就任当時話題を集めた。
ⓒ 京畿Gニュース | ナム・ギョンウ echo2008f@gg.go.kr
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201304241106087055C048&s_code=C048
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