楊州、繊維産業クラスターを完備した産業都市
投稿日d 2013-03-07 ヒット数 396
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楊州、繊維産業クラスターを完備した産業都市
北朝鮮との平和を祈願する希望の地
京畿北部
京畿道東北の内陸部に位置する楊州(ヤンジュ)。楊州という地名は高麗時代初期、文宗統治下において、首都に匹敵するほどの歴史的背景と資格を十分に兼ね備えていたことから由来する。朝鮮時代には現在の議政府市(ウィジョンブシ)と東豆川市(トンドゥチョンシ)、九里(クリ)、南楊州(ナミャンジュ)、坡州市(パジュシ)の一部、さらにはソウルの道峰(ドボン)・蘆院(ノウォン)、中浪区(チュンナング)の一部が行政区域上、楊州に属していた。こうした長い歴史と伝統を裏付けるように、楊州市には様々な無形文化財や有形文化財が残されている。
繊維産業クラスターの整備
楊州市は新しい産業都市としての成長を図った繊維産業クラスター整備の本格化に乗り出している。現在、韓国繊維素材研究所、繊維特化創業育成センター(繊維ファッションビジネスセンター)、グリーンニット研究センター、LGファッション複合タウンの建設と共に繊維総合サポートセンターの建設を推進中にある。
繊維総合サポートセンターは2013年11月の完工を目標に、1万9,834㎡の敷地面積に延べ1万5,500㎡の地上5階、地下2階建ての建物が建設される予定だ。繊維総合サポートセンターは京畿北部地域の企業らを対象にファッショントレンドなどの情報提供、新商品開発への技術支援、ビジネス支援、便宜施設支援などを担当するようになる。
これは優秀な技術やノウハウを持つものの、小規模企業であるため、新製品の開発や国内外の販路開拓に苦戦しているメーカーをサポートするための対策だ。また、既存のメーカーと消費者、バイヤーと貿易企業の便宜を図り、効率性を高めるため、企画-生産-マーケティングの提携により、ワンストップサポートを提供していく計画だ。
さらに楊州市は、繊維ファッション産業に関する研究施設の持続的な成長のため、技術面からの支援に努めていく方針だ。特に、ニット用CPB染料技術など、繊維産業にもエコ技術を導入し、高付加価値商品を生産することで、京畿北部の繊維産業の競争力確保に貢献していく計画だ。このような取り組みを通して、大手メーカーや外資系企業の誘致も可能ではないかとの期待を示している。
◇ 楊州市の代表的な観光地、長興アートパーク ⓒ 各市郡
楊州駅前地域の開発事業推進
楊州市は2015年末の完工を目標に南坊(ナンバン)洞250万㎡における駅前地域の開発事業を推進中にある。これにより地下鉄1号線楊州駅周辺には、鉄道物流団地や住居・業務・商業団地が完備するエコ複合団地が建設されることになる。楊州市は事業を本格化させるため、昨年12月、コレイルと「楊州駅前開発事業のための了解覚書(MOU)」を締結した。公共資本の一部を投資することになったコレイルは京畿道北部地域の経済活性化と南北経済協力時代に備えた鉄道物流基地を建設していく計画だ。
楊州駅前開発が完了すると、各種公共機関や商業用地を完備した大型行政商業タウンが建設されるようになり、南坊洞(ナンバンドン)一帯には文化村が整備されるようになる。また、維楊洞(ユヤンドン)一帯には2万640㎡の競技場と6,000㎡の屋内体育館を完備する総合運動場も新設されるようになる。
楊州市はこれらの事業を足掛かりに、京畿北部の拠点都市を目指す大掛かりな計画を立てている。歴史、文化、行政、住居が共存する品格ある都市として発展させていくための楊州市の取り組みが今後も注目される。
◇ 楊州市は楊州駅周辺に鉄道物流団地やエコ複合団地を建設する駅前開発事業を推進中にある。 ⓒ 各市郡
ストーリー性のある家族旅行スポット、長興アートパーク
楊州市の人気観光スポットとして長興(チャンフン)アートパークを挙げることができる。ここは国内外の有名作家の作品が展示されているだけでなく、様々な文化体験が可能だ。ガーナギャラリーが委託運営する長興アートパークは、芸術家らに作業室を貸し出すなど、新しい文化空間を創造している。展示空間では韓国国内外の作家による作品を展示しており、気軽に見て、触れることができる。また、近隣の松楸(ソンチュ)遊園地との提携で、日帰り観光コースとしても脚光を浴びている。
これ以外にも楊州市には家族連れに最適な観光コースが多数ある。韓流ブームを引き起こしたドラマ「チャングムの誓い」をテーマに造られた「大長今(テジャングム)テーマパーク」、簡単な教育により誰でも気軽に参加できる「国弓体験場」、韓国独自の技術により開発された600㎜反射望遠鏡など、様々な天体観測装備を完備した「松岩(ソンアム)天文台」、鶏鳴山(ケミョンサン)の麓、21万㎡の敷地に広がる「自生樹木園」などが代表的な観光コースである。
楊州市4大無形文化財
楊州別山台ノリ
1964年、国家の重要無形文化財に指定された楊州別山台(ピョルサンデ)ノリは、独特なジェスチャーや滑稽かつ好色性のあるセリフなどが特徴の庶民の哀歓と社会性を風刺した民衆劇だ。男女の葛藤や貴族に対する風刺、庶民生活の貧困像など、当時の現実を暴露し、特権階級に対する敵対心を表している。
ソノリグッ
国の重要無形文化財第70号に指定されている「楊州ソノリグッ」は牛や馬への崇拝や農耕儀礼である「ソモギノリ」に由来している。土着信仰のチェソッコリやママベソングッなどから大きな影響を受けている。
喪輿とフェダジソリ
喪輿(もこし)とフェダジソリは、京畿道の無形文化財第27号に指定されており、人が亡くなり出棺から墓づくりまでの行程で歌われる「ソンソリ」と「フェダジソリ」をいう。
楊州農楽
楊州農楽はトゥレペ(農民共同体)の人々が農具を手に畑を耕す様子を表したものだ。徐々に色褪せていく昔ながらの農楽の様子や歌がそのまま伝えられている。他地域の農楽とは異なり、シンプルなリズムは、鮮やかなメロディーを奏でており、京畿道無形文化財第46号に指定されている。
◇ 岩松天文台 ⓒ 各市郡
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