高陽、住みやすいグリーン平和都市を夢見て

投稿日d 2013-02-13 ヒット数 466

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高陽、住みやすいグリーン平和都市を夢見て

北朝鮮との平和を祈願する希望の地
京畿北部
 
京畿北西部に位置する高陽市(コヤンシ)は南東にソウル特別市を、北東に楊州市(ヤンジュシ)を、北西には坡州市(パジュシ)を、南西には漢江(ハンガン)を置き、金浦市(キンポシ)とはちょうど向かい合わせになっている。韓国最高の新都市として住みやすい住居環境を誇る高陽市は、自然生態系を再現した人口の湖である湖公園や国際的な展示会場のキンテックスなど、様々な文化施設を保有している。
 
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◇ 高陽市は漢江河口の鉄柵撤去作業を通して、近隣の獐項湿地(写真)と相互提携する自然生態系学習空間の建設を計画している。ⓒ 各市郡
 
鉄柵を撤去し、平和の街へ

高陽市が自然と人が共存する平和の街への変貌を遂げている。漢江河口の鉄柵撤去事業が無事終了したためだ。漢江河口の鉄柵は1970年に敵軍の進入を防ぐため設置されたもので、42年間、高陽市と金浦市の発展を妨げる要因とされてきた。今年4月ついに、金浦市区間9.7km、高陽市区間12.9kmの鉄柵除去作業が開始された。

高陽市は鉄柵が除去された後は、その空間を市民のための文化・学習空間として活用していく計画だ。この区間には様々な動・植物の生息地として広く知られる獐項(チャンハン)湿地があり、自然生態系学習空間として活用されることが期待されている。2006年4月、環境部の湿地保護地域に指定された獐項湿地は韓国の4大河の中で唯一、河口部分が堤防で塞がれておらず、川の水と海水が合流する汽水域の生態系を形成している。

獐項湿地は長い間、民間人の出入りが禁止されてきたため、自然の環境がそのまま保存されており、漢江河口の湿地のうちでも最も多い動・植物が生息していることで広く知られている。ここには韓国最大の柳の群落地が広がっており、冬には渡り鳥の越冬地として、毎年、天然記念物のマナヅルやヒシクイ、マガモなど40種類以上の2万羽の鳥が訪れ、絶景を演出する。特にここには、湿地に住む様々な動・植物や非常にめずらしい野生地帯の生態系を観察することができる。高陽市はこの獐項湿地内に4ヶ所の観察施設や中央展望台、訪問者センター、湿地研究センターなどを建設し、この地域を湿地生態系探訪の名所へと整備していく計画だ。
 
一方、鉄柵区間内に位置する軍の移動路は「平和ヌリ自転車道」へと改装された。仁川(インチョン)の江華島(カンファド)から京畿道を過ぎ、江原道の高城(コソン)までの東西を繋ぐ565.6kmの平和ヌリ自転車道には、鉄柵が撤去された高陽市と金浦市の区間も含まれている。
 
未来の展示産業のメッカ「キンテックス(KINTEX)」

韓国国際展示会場キンテックス(KINTEX)は、韓国最大の国際展示会場だ。2005年にオープンしたキンテックスは韓国内の展示コンベンション施設の供給不足を解消し、展示コンベンション事業の国際化を図るため、政府と自治体が共同で出資し設立したものだ。オープン2年目にして国内のビック7に入るソウルモーターショー、韓国電子展、韓国機械産業大典、ソウル国際工作機械展、ソウル国際食品展、Gスター、キョンヒャンハウジングフェアなどを開催、国際的な展示会場として脚光を浴びるまでとなった。昨年9月には第2展示会場を築造、韓国最大からアジアトップ5の国際展示会場へと名を連ねるようになった。

第2展示会場は、地熱や太陽熱、雨水などを利用した最先端エコエネルギー設備を導入したという点で注目を集めている。また、耐震設計で来場者の安全に万全を期し、単調な外観を飛行機や蝶々を思わせるユニークな外観へとアレンジ、デザイン的な面にもこだわりを見せた。

美しい外観と丈夫な造りを兼ね備えているというわけだ。この他にも、コンビニや宅配事務所、文具店、医務室、育児コーナーなどの便宜施設を大幅に増やし、機能的な設計で動線を最小限に減らし、観客の便宜を図った。

キンテックスは大衆の関心とイベントへの参加を誘導するため、大化(テファ)駅とキンテックス区間を往復するシャトルバスを常時運行する他、第2展示会場の外にはバス停を置くなど、公共交通機関への接近性を高めた。さらに、市内の中心とキンテックスを往復する広域バスの路線新設を推進中にあり、GTXとの業務協力を通した交通網の改善にも努めている。一方、2015年までに中華町、ホテル、スポーツセンター、商業施設などを完備したキンテックス支援団地を建設し、コンベンション基盤を拡充していく方針だ。

高陽市はキンテックスを中心に、この地域を大型MICE産業の中心地へと整備していくため、様々な取り組みを続けている。MICE産業とは企業会議(Meeting)、ビジネス観光(Incentive Tour)、国際会議(Convention)、展示会またはイベント(Exhibition、Event)を包括する産業を意味する。コンベンション、展示会、宿泊、ショッピング、飲食、都市マーケティングが融合・複合したもので、次世代成長動力産業として脚光を浴びている。今後高陽市はキンテックス、ウェスタンドーム、新韓流広報館、湖公園、MBC番組制作センターを繋ぐMICE産業の中心地への飛躍が期待されている。
 
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◇ 韓国最大の国際展示会場、キンテックス(KINTEX) ⓒ 各市郡

ラフェスタ&ウェスタンドーム

ラフェスタとウェスタンドームは高陽市の代表的なショッピング文化複合空間だ。ここは、ショッピングセンターやマルチプレックス映画館をはじめ、グルメやレジャー施設が完備されたストリート型ショッピングモールだ。歩行者専用の広い通りやテーマ別のショッピングモール、建物と建物を繋ぐアート型の橋など、快適で便利なショッピング空間が完備されている。若者の活気あふれるこの場所は、常に大勢の人で賑わいを見せている。
 
歴史が息づく幸州山城

幸州山城(ヘンジュサンソン)は晋州大捷(第一次晋州城の戦い)や閑山島大捷(閑山島海戦)に並ぶ壬辰倭乱(文禄の役)の三大戦乱の一つ、幸州大捷(幸州山城の戦い)が行なわれた歴史的な場所である。正確な築城時期は明らかにされていないが、川岸の急な絶壁を利用し、東北西へ広がるだだっ広い平野を囲んでいる形が三国時代初期の山城様式に似ていることから、三国時代に建てられたものではないかと推定されている。幸州山城には幸州大捷(宣祖16年、1593年)の勝利を記念して立てられた幸州大捷碑ゃ幸州大捷を勝利へと導いた権慄(クォン・ユル)将軍を祀る忠壮祠(チュンジャンサ)がある。当時の戦闘状況を伺うことのできる記録画や武器類30点余りが展示された幸州大捷記念館もある。最近では、周辺に「幸州ヌリキル」と呼ばれる道が整備され、ウォーキングコースとしても注目を集めている。
 
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◇ ウェスタンドーム ⓒ 各市郡

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