世界初公開「京畿道オンライン投資誘致システム」こんなのあり?
投稿日d 2013-02-05 ヒット数 330
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世界初公開「京畿道オンライン投資誘致システム」こんなのあり?
仮想現実オーバーテクノロジーの大物、2月1日大公開
シムシティをご存知ですか?
好きな場所の上に建物を建て、道を作り、水道を取り付け、自分だけの街を建設する都市開発シュミレーションゲーム「シムシティ」は、世界中のファンを熱狂させました。ところで、このシムシティがゲームではなく、実際に実現するものだとしたらどうでしょう?実存する京畿道のとある地区に3Dレンダリングで仮想の建物を建設します。そして投資家が決定さえ下せばこれは・・・
現実になるのです。
韓国から2万km離れたアメリカのニューヨークに住む一人の事業家がノートパソコンを取り出し、京畿道・水原(スウォン)一帯を視察します。インターネットでショッピングするように、何度かページをめくった後、「うちの会社をここに建てよう」と言い、決定を下します。韓国の土地を一度も踏むことなく決めてしまうのです。
こんなことが本当に可能なのでしょうか。2月1日、本日付で公式公開された京畿道オンライン投資誘致システムなら可能かもしれません。
立地分析システム「十分なデーターベースを確保、すぐに使っても問題ありあせん」
立地分析データが画面いっぱいに表示されます。産業団地の造成面積や賃貸面積、現在の入居業者や今後の入居予定などを空から写した映像を見ながらチェックすることができます。さらには個別公示地価や土地の用地までもワンタッチで検索することができます。
今頃、全国の報道機関が報道発表資料を見て、記事を作成していることでしょう。しかし、運よく私は、ニュースリリースに先駆けて、京畿道の投資振興課カンファレンスルームで実際の試運転の様子を見ることができ、これを皆さんに詳しくお知らせできるようになりました。
このシステムは、京畿道に建物を建てたり、工場の敷地を確保したいという投資家、またはテーマパークのような文化事業を希望する事業家が実際に現場を視察するように、必要な情報を全て提示、最適な結果を生み出せるようにする技術です。
何度も何度も現場を行き来し、山のような不動産データを分析しながらも、急変する立地条件や付帯施設のせいで、常に新しい情報に対してアンテナを張り、臨機応変に対応しなければならなかった韓国内外の投資家たち。今後は、このシステム一つでインターネットで買いたい物を買うように、手軽にアクセスし、決定することができるようになりました。
データベースの構築がカギですね。それについて、京畿道の投資振興課側は「公開を前に、すぐに使用しても問題がないよう、31の市郡のデータを十分に確保した状況にあります」と自信満々です。
「仁川空港までは69km」 まるで野戦指令部を思わせる指揮戦略で立地条件を模索
「退路はあそこまで何マイル?物資と兵力の移動所要時間は?」
現代の経済社会において経営とは、戦争のようなものです。特に、投資は地図を見ながら司令官が戦略を練るぐらい重要なものであります。彼の能力次第で、会社の勝敗が決まり、従業員らの運命が左右します。
見れば見るほど舌を巻くという言葉がぴったりの、そんなシステムですが、このシステムの地図は、京畿道の航空写真(GIS)を基に作られた正確なものであり、非常に繊細にできていることが分かります。
輸出関連業者など、人的ネットワークを重視する事業の場合、投資を考えている敷地から仁川空港まで正確に何kmあるのか、直線コースで確認することもできます。さらに、近くの道路交通網まで全て確認が可能。交通のアクセス性に密接した立地条件の正確性など、非常に詳細な作業が行われたことが分かります。
パソコン、スマートフォン、タブレットPCなど、全機器、全OSに対応
このシステムはインターネット「京畿道投資誘致」サイトにアクセスした後、別途の手続きなしに誰でも利用が可能です。高泰寬 京畿道庁投資振興課担当者は「機器やOSなどに制限はない」と断言しています。
「iPadやスマートフォンなど、全て同一のインターフェイス、同一の結果物を引き出し、全OSに対応できるようになっています」
当システムの構築に貢献した同課の金鍾碩 投資政策担当事務官は、企画当初から韓国内をはじめ、海外の状況までもを全て考慮していたため、このような条件を前提に進めてきたと言います。
「アメリカでは主にグーグルのクロームが使われています。しかし、スマートフォンはアップルのサファリが人気ですね。ファイヤーフォックスも外せません。このようあ状況に合わせて、どんなOSや機器であっても制限なく具現できるようにしました」
スマートフォンもまた、アンドロイド、アイフォン、OSはグーグルフォン、シンビアンと様々ですが、これらも制限なく自由に使えるよう対応したといいます。しかし、海外投資家を引き寄せるための攻略はこれだけではありません。
国家別の感受性までもを考慮・・・4ヶ国語の対応から、主流のカラーまで
実に魅力的な取材アイテムですが、私は技術的なもの以上にここに注目しました。
投資誘致システムのポータルサイトは現在4ヶ国語に対応しています。国内の投資誘致者のための韓国語を基本とし、英語、日本語、中国語に対応しています。フランス語など、今後の対応拡大も見込まれていますが、とりあえず、ヨーロッパ圏の場合、英語だけでもほぼ攻略が可能であり、現在のところ、隣国の日本、中国からの投資ラッシュがアメリカをはじめとする英語圏よりも確実であるため、まずはこれらの言語が採択されたといいます。
また、国家別のインターネット平均速度を調査分析し、羅列型、基本型などのプラットフォームを構成。さらには各国家別によく使われているカラーを調査し、これをサイトに反映させたそうです。ここまでくると、まさに徹底した対応力だと言わざるを得ませんね。
韓国語のサイトの場合、京畿道庁が以前から使用していたブルーカラーを採用。また、全国的にも韓国人は爽やかな紺色やアイボリーなどの温かいホワイト系を好むといいます。
中国と日本の差をご存知ですか?同じ赤系でも、中国は伝統的に黄色が混ざった赤を好む反面、日本は真紅の赤を好みます。
英語のサイトはグリーンを採用しました。黄緑と水色が好まれる傾向にあるという意見を反映させました。
このシステムの驚くべき点は、これだけではありません。
タッチ、押すだけで自由自在に検索!移動式投資誘致のための準備
2000年が始まった当時、こんな机が未来型アイテムとしてよく紹介されたものですが、実際に見るのは、これが初めてのような気がします。
スマートフォンやネームタグ、QRコードのついたキューブのようなものを画面に落とすと、残像と一緒に、画面に何かが現れます。まるでUSBポートに機器を接続させたときのように、関連情報が次々と画面に表示されます。
この机は移動可能な高度な装備で、これまでの接続型システムとは異なり、投資誘致希望者のいる現場に担当者が直接足を運び、ブリーフィングできるようになっています。アナログからデジタルへの転換期であった20年前に登場していたとしたら、「魔法の箱」と呼ばれていたかもしれません。
ウィンドウ7がまだまだ主流ではありますが、ウィンドウ8が「未完成」と言われながらも世界中で注目を浴びるのは、今後タッチ式のインターフェイスの普及が拡大することに皆共感しているからでしょう。この机で行われる行為は、アナログの感性的な印象を与えながら、現在のオンラインシステムの今後の発展方向をうかがわせます。
それでも、外観だけ立派で、見かけだけなんじゃないかと疑った瞬間、非常に詳細な情報が画面に表示されます。面積などの所在状況情報分析は、わずか数秒で終わります。指でタッチした場所の近隣地域は全て、情報提供圏に瞬間的に入るのです。
画面に現れる仮想現実の地図は、MSが提供する衛生写真で31の市郡全域を詳細に観察できるようになっています。軍事地域に該当する場所は、保安上ややぼやけて見えますが、その他の地域は、まるで孫悟空になって筋斗雲に乗り、上から実際に眺めているかのように鮮明に表示されます。
地図を最大に拡大したものです。比較的しっかりと住居地、緑地、道路や街路樹の影までが表示されています。
予算11億5千万ウォン、制作期間1年8ヶ月の京畿道の新企画、「世界的にも前例ない」
金鍾碩 投資振興課当市政策担当事務官はこのシステムの構築当初についてこう語ります。
「2011年5月、当時、道知事が中国を巡回した後、企業投資情報、特に不動産関連の情報を外国人の投資家も簡単に検索できるシステムが必要だと言いました。その後、約1年間企画を行い、15億の予算を確保しました。実際の制作期間は8ヶ月で、2012年5月から開発に着手しました。現在まで11億5千万ウォンの予算がつぎ込まれました。」
彼に「他のシステムをベンチマーキングしたのか」と質問しました。すると彼は「ベンチマーキングはしなかった」と言いました。韓国でこれほどの技術力と精密さを求めたシステムは、これまで作られたことがなく、特にインターネットマップを使った位置基盤システムは韓国初であり、「確認したところ、現在までは世界中を探しても、このようなシステムを探すことはできない」とし、世界初かも知れないと控えめに答えました。
「似たような試みは何度があったようです。韓国では江原道や全羅南道でナビゲーション基盤の位置基盤システムに挑戦したようですが、かなりの試行錯誤を伴っているようです。我々の場合、現在のポータルシステムを徹底的に追求することで今日に至っています。」
経営学の勉強にも役に立つのでは?優れた汎用性に期待
今日公開されたこのシステムは、韓国内外の投資家だけでなく、一般人が見ても非常に興味深い内容がたくさんあります。例えば「水原」を検索すると、この町の歴史や人口、現況など、百科事典に出てくる内容を確認することができます。学習資料としての使い道もあるということですね。
経営学を専攻する学生にも基本的な常識を提供することができます。現在の投資誘致システムポータルで、京畿道の主要産業には半導体ディスプレイや自動車、BT、新再生可能エネルギー、観光デジタルコンテンツ、物流流通施設産業などがあげられています。これは韓国の状況にあまり詳しくない海外投資資本を考慮した参考資料でもありますが、これらの資料は皆、京畿道産業と経済基盤を表した指標でもあります。例えば、自動車メーカーの現況では、京畿道内にある自動車メーカーや部品メーカーの現況を検索することができます。
海外の投資家だけでなく、韓国内の投資家からも多くの反響を呼ぶことが期待されます。例えば、70年代の韓国の主な輸出業者であった繊維業は現在下り坂で低迷していると言われながらも、未だ産業の重要なウエイトを占めていますが、過去、ソウルや大邱などにあった工場がいつのまにか京畿北部地域に移動し、新しい繊維クラスター団地を形成しつつあります。関係者は「これからも京畿北部地域への繊維業者の移動は続く見通し」と予測しています。移動を考慮している業界関係者ならばこのシステムを使って新しい移転先を探すことができます。
このシステムは、今後の成果によっては、広域自治体の投資誘致事業における新しい歴史として記録されるのではないでしょうか。様々な使い道を期待することもでき、今後どのように発展していくのかも非常に興味深いところです。
最後にもう一つ、急速に発展していく技術力を実感するインターネットポータルの拡張性の代表的なケースとして歴史に記録されることを期待したいと思います。
京畿道オンライン投資誘致総合システムがオープンしました。
http://invest.go.kr/jp/index.jsp
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