利川、グルメと芸術の観光都市
投稿日d 2013-01-25 ヒット数 442
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利川、グルメと芸術の観光都市
生命と環境、歴史の街
京畿東部
京畿東南部の中心に位置する利川市(イチョンシ)は南漢江(ナムハンガン)の支流である北河川や清渼川(チョンミチョン)が流れ、平野や丘陵が広がる田園都市である。利川市は、中部高速道路や嶺東高速道路が交差し、国道3号線と国道42号線が交差する四通八達した交通の要衝でもある。また、最高の味を誇る利川米や天然温泉などで一年中観光客で賑わう街でもある。
世界最高の陶器芸術村
利川市の観光の求心的役割を果たしている雪峯(ソルボン)公園は「2011世界陶磁器エキスポ」や「利川陶磁器祭り」の主な会場である。雪峯公園には湖をバックに、私立博物館、世界陶磁センター、トヤランドなどが立ち並んでいる。博物館には、漢城(ハンソン)百済の遺物や伝統的な農耕文化の痕跡が展示され、世界陶磁センターには世界中の陶磁器や珍しい工芸品などが展示されている。
利川3番国道に沿って行くと大きな沙器膜(サギマッ)コル陶芸村が現われる。利川市沙音洞(サウムドン)一帯に建設されているこの陶芸村は、大小様々な陶器のお店が立ち並んでいる。道の随所に展示された陶磁器には芸術家の魂が宿っている。
この他にも利川市新屯面(シンドゥンミョン)や沙器膜コル一帯では300ヶ所以上の窯場で陶芸家らがユニークな作品を作っており、伝統の香りと現代の感覚がハーモニーを成す優れた作品が観光客を魅了している。「2011世界陶磁ビエンナーレ」が開かれる利川セラピアは現代の造形陶磁器をテーマに、湖や遊び場、建物、トイレなどの主要施設を陶磁器でアレンジした国内初の陶磁器テーマパークだ。ここでは、芸術家たちが創作活動に専念する創作レジデンシーや展示、工作所、情報センターなどが完備された複合文化空間として、陶磁器関連の様々な体験活動を提供している。
◇ 利川市観光の中心地、雪峯公園は、陶磁器祭りの主会場だ。雪峯公園には湖をバックに私立博物館、世界陶磁器センター、トヤランドなどが立ち並んでいる。ⓒ G-LIFE編集部
利川市は「世界陶磁ビエンナーレ」や陶磁器祭りなどを運営し、専門的な陶磁器関連業務を遂行する専門組織が設置されているという点が高く評価され、2010年7月、韓国では初めて民俗工芸分野の「ユネスコ創意シティ」のタイトルを獲得した。さらに、陶磁器関連の教育機関や研究員を含むインフラが構築されており、名実共に、世界最高の陶磁器芸術都市として位置づけられるまでとなった。
◇ 利川市は、世界陶磁ビエンナーレや陶磁器祭りを専門的に運営しているという点が高く評価され、2010年ユネスコ創意シティのタイトルを獲得した。ⓒ G-LIFE編集部
レジャーと学習を同時に充足する農村体験村
利川は最高の味を誇る利川米の生産地であり、様々な農村体験村が随所に散在する。世宗大王の兄である讓寧大君が18年間滞在した郡梁里(クンニャンニ)紫彩バンア村では、讓寧大君に関する遺跡を見学しながら、独特な伝統文化体験を楽しむことができる。長い間受け継がれてきた「紫彩バンア(穀物などを搗く臼)」農謠の発祥地であるだけに、水車やヨンジャバンア(挽き臼)、ティディルバンア(搗き臼)など、各種臼施設が充実しているほか、チャンチギやチョンチギなどの韓国民俗競技を体験することができる。また、夏にはどじょう掴み取り体験や涼しい掘っ立て小屋での宿泊体験、精米所で炊いたできたてほやほやのご飯試食体験などが準備されている。自転車に乗って農村の野道や林の中を走りながら美しい村の風情を楽しんでみるのもいいだろう。
紫彩バンア村は「農村体験ブランド事業」に指定され、他目的体験館の建設をはじめ、トイレや宿泊施設の整備、野外体験館周辺の環境整備など、これまで不十分であった施設を補完、新しい体験プログラムの開発が進められている。
紫彩バンア村以外にも、西坰(ソギョン)スローフード村は「王様印の利川米」の生産地として有名な場所。村で栽培したとうがらしや豆で味噌やコチュジャン、醤油、清麹醤(チョングッチャン、発酵させた大豆のペースト)、麹などを生産している。ここでは、一年中、天然調味料づくりイベントが行なわれている他、春にはいちご、夏にはじゃがいも、とうもろこし、桃、秋には葡萄、梨の収穫体験を楽しむことができる。
◇ 利川の有名な温泉の一つであるミランダスパプラスは、一年中利用可能な水上テーマパークとしてリニューアルオープンし、観光客から人気を集めている。ⓒ G-LIFE編集部
国民的な温泉リゾート、利川温泉
ナトリウム含量が多い塩化物泉で、疲労回復に効果的だとされる利川温泉。ここの温泉水は各種皮膚疾患や婦人病、胃腸病、貧血、筋肉痛などに効くとされ、脚光を浴びている。温泉の温度は28~31.5℃ほど、温泉ごとに大きな客室や波プール、流れるプール、サウナなど各種付帯施設が完備されている。
利川テルメデンはドイツ式の温泉を100%再現したことで有名。従来の温泉とは違い、周辺が森で囲まれただだっ広い敷地で温泉と森林浴を同時に楽しむことができる。各種テーマ湯も見逃せない。米湯はお米が有名な利川の文化をアピール、アトピーやしみ、そばかすなどに効果的だ。またストレス解消に効果的だという松の葉湯なども大好評だ。
昔の利川温泉からリニューアルを経てイメージチェンジした利川ミランダスパプラスは、一年中利用可能な水上テーマパークとして、牧草湯、清酒湯、高麗人参湯など、20種類以上のテーマ湯を完備している。1週間ごとに入浴剤を交換し、常に新しさを提供、バラの花を湯に浮かべたナム湯や泥まみれの泥湯など、ユニークな温泉でちょっとした遊びゴコロが味わえるのも魅力。
利川のこだわり「利川米」
◇ 利川のこだわり「利川米」ⓒ G-LIFE編集部
紫彩バンア村は、昔からお米がおいしいことで有名だ。ここで耕作された紫彩稲は、その昔王様に進呈していたほど、優れた品質を誇っている。豊富な土地、最適な気候、肥沃な土壌、澄んだ水から栽培される利川米はおいしさも格別。特に、利川米には体力増進によく効くとされる「オクタコサノール」成分が多く含まれており、栄養満点だ。
利川市へと入る道沿いには利川米を取り扱う韓定食料理店がずらりと立ち並んでいる。ふっくら炊きあがったご飯と何種類ものおかずが並ぶ韓食御膳は、まるで水刺床(スラサン:王様の食膳)を思わせるほど。利川市は、こうした良質なお米を使った韓菓子やマッコリなど、お米をアレンジした土産品の販売を進めている。
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201207261358527055C059&s_code=C059
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