グリブスキャンプ、DMZ観光名所になる
投稿日d 2012-12-18 ヒット数 379
コンテンツ
グリブスキャンプ、DMZ観光名所になる
(2012.11.13)
金文洙知事「原形をそのまま保存する形での改装で世界的な観光名所目指す」
◇ 13日、金文洙京畿道知事を中心に、坡州所在の駐韓米軍返還基地のグリブスキャンプで実・局長会議が行なわれている。ⓒ Gニュースプラス ユ・ジェフン
韓国唯一の民統線北部の返還基地である「グリブスキャンプ」が安保体験施設へと変貌を遂げる。
京畿道は13日午前、坡州にある米軍返還基地のグリブスキャンプで、金文洙(キム・ムンス)京畿道知事の主催による実・局長会議を開き、グリブスキャンプを「体験型安保観光資源」に活用していく方針を固めた。
金知事と黃震夏(ファン・ジンハ)国会議員、李麟載(イ・インジェ)坡州市長をはじめとする関係者らは、基地内の将校クラブで実・局長会議を開き、グリブスキャンプの活用方法について論議した。
会議では、キャンプにある建物の原形をできるだけ保存する形で改装を行ない、板門店を訪れる観光客のための宿泊施設の建設や観光地化の可能性について検討した。
グリブスキャンプは返還された駐韓米軍施設のうち、唯一、民統線の内側に位置している。ここは過去60年間、板門店JSAでの警備を志願する駐韓米軍の戦闘施設として、駐韓米軍らが使用してきた宿舎や慰楽施設などの生活の痕跡がそのまま残されている。
◇ 金知事がグリブスキャンプの地図を見ながら説明を聞いている。ⓒ Gニュースプラス ユ・ジェフン
グリブスキャンプを見回った金知事は米軍がここを離れてから10年が過ぎたにも関わらず、特別な活用計画が行なわれてこなかったという説明に「こんなに良い建物を10年間もほったからかしにしていたとは、非常にもったいないこと」とし、「改装さえすれば立派な宿泊施設になるだろう」と述べた。
ここ最近、板門店を訪れる外国人観光客が増加傾向にあり、特に国内で戦死した韓国戦争の参戦中共軍のために作られた墓地を訪れる中国人が急増している。このため、グリブスキャンプの建物を宿泊施設にすれば、たくさんの観光客を誘致できるだろうとの見通しだ。
京畿観光公社の黃俊基(ファン・ジュンギ)社長は「グリブスキャンプ一帯の京畿北部観光拠点化戦略」をテーマに代表的な安保観光地である臨津閣(イムジンガク)、平和ヌリなどのコンテンツ補充と共に、グリブスキャンプや都羅山(トラサン)平和公園を組合せた観光プランで、世界的な観光地へと開発していく計画を発表した。
黃平雨(ファン・ピョンウ)韓国文化遺産政策研究所所長は、グリブスキャンプ地域が高句麗時代から文化的価値のある地域であったことを強調、グリブスキャンプの環境・生態系的価値と近代遺跡的価値について説明した。
グリブスキャンプ内にある施設のほとんどが50年以上経つもので、幕舎や体育館、講堂などは60年以上経っているものもある。国家の近代文化財の搭載基準が50年以上であることを考慮すると、これらの建物はアメリカが冷戦時代に建てた建物として唯一のこされた貴重な文化財と言えるだろう。
黃所長は、グリブスキャンプの活用に先駆け、考古学的、歴史的、環境生態系的調査が先行されなければならないと主張した。また「DMZの歴史生態系エコミュージアムの建設」のような歴史、文化、生態系を優先する活用原則に基づいた持続的な開発を提案した。
この他にもグリブスキャンプの一部の建物を駐韓米軍の歴史を展示する展示館や博物館などに改装する内容や設置美術などの芸術作品の展示会場に活用しようという内容の計画が論議された。
◇ 金知事がキャンプ周辺の景観を眺めている。ⓒ Gニュースプラス ユ・ジェフン
陸軍第1師団の政訓参謀キム・イホ中佐は「国民のほとんどが子どもや知り合いに軍人を置いているだけに、安保は国民と切り離せない関係にある」とし、「グリブスキャンプが安保体験の場としてうまく活用されれば、模範的な民・官・軍の協力事業になり、世界的な安保体験観光地として脚光を浴びることになるだろう」と述べた。
金知事は「来年が停戦協定60周年となる意味深い年であるにも関わらず、中央政府は現在、大統領選挙などの不安定な状況の中、それほど大きな関心を示していない」とし、「京畿道レベルで60周年を記念する様々な行事を準備している」と述べた。
また「グリブスキャンプは返還基地の中でも最も美しい景観を誇っており、民統線より北側の最前線にあることに特別な意味がある」とし、「他の返還基地についても地域の特色に合わせた活用案を住民と一緒に模索していきたい」と述べた。
一方、京畿道は停戦とDMZ60周年を記念するため、2013年7月27日を前後に板門店一帯で4つの分野における28の事業を展開していく予定だ。
ⓒ Gニュースプラスニュース | イ・ジュンギュン eyekle0723@kg21.net
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201211131745007055C048&s_code=C048
Prev | 2013年、京畿道のお祭りが注目を浴びる! |
---|---|
Next | 冬を溶かすヒーリングの旅 |