素敵な2階列車の旅に出かけてみませんか?
投稿日d 2012-04-30 ヒット数 517
コンテンツ
素敵な2階列車の旅に出かけてみませんか?
(2012.04.17)
[京畿、一品旅行コース(1)]「ITX-青春」で出かけるおとぎの国の電車旅行
南怡島・洗美苑旅行、レールバイク試乗体験が人気
旅行は大きく2種類に分けられる。行ったことのある場所、或は行ったことのない場所。前者は思い出の旅行となり、後者は未知の旅行となる。当然、お互い違った味わいがある。また、自家用車と公共の交通機関も感じる魅力はそれぞれだ。拘束と自由、つまり不便さと快適さの狭間から来る差だろう。もちろん長所、短所はある。けれども春の旅行と言えば自由奔放を「満喫する」が一番だ。自由を満喫できる京春線準高速列車「ITX-青春」の旅をご紹介しよう。<編集者注>
◇ ユニークな旅行感覚が楽しめる「ITX-青春」2階列車 ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
今月14日、週末の「ITX-青春」に乗って久しぶりに京春線(キョンチュンソン)を満喫してみた。京畿観光公社とコレイルが共同企画した旅行プラン「ITX-青春で出かけるおとぎの国、南怡島(ナミソム)/洗美苑(セミウォン)/楊平(ヤンピョン)レールバイク電車の旅」に参加。南怡島は思い出の旅行だったけれど、残りの場所は行ったことのない未知の場所だった。
旅行プランの発売が開始されてから、初めての旅に参加した41人の顔触れは多種多様であった。各自着てきた服の色が、異常気象のせいで例年よりも遅く咲き始めたレンギョウ、ツツジ、木蓮、桜の花のように色鮮かだった。
小学生のように胸に黄色い旅行会社のバッチを付けた参加者の年齢層も幅広かった。高齢の老夫婦、小さな子供を連れた若い夫婦が3~4組、年ごろの娘2人を連れた壮年の女性、白髪の混じった老人から幼い少女まで、家族全員で参加した家族連れ、素敵な思い出を作りにきた恋人など、温かい春の日差しのような参加者らの表情が印象的だった。
◇ 旅行中でもしっかりと子供を拘束(?)する母親の姿がどこか滑稽だ。ⓒ Gニュースプラス パク・グァンシク
京春線準高速列車「ITX-青春」が清涼里(チョンニャンニ)駅から9時45分に出発した後、しばらくしてから、「コレイルツアー」ガイドのチェ・ウォンジュさんが旅行の日程を説明してくれた。
「京春線を往復する"ITX-青春"はKTXの弟分に当たる、韓国で1つしかない2階列車です。運行され始めてからまだ間もない、立派な設備の2階列車に始めて乗った乗客なんだと周りの人に自慢してくださってもかまいません。準高速列車なのでもっと速く走ることもできますが、区間が短いため、そんなに速く走る必要もなく、比較的スピードはゆっくりしています。途中、高速で走り抜ける場所もありますので、乗り物酔いなどで気分が悪くなってしまった方は1階に下りられても結構です」
◇ 南怡島名物のミニ列車は随所で止まる。 ⓒ Gニュースプラス パク・グァンシク
2階列車に初めて乗ったせいか、窓の外に広がる風景がいつもと違っていた。つい景色に見とれてしまい、あっという間に加平(カピョン)駅に着いた。
駅前で待っていたツアーバスに乗ると、ガイドのチェ・ウォンジュさんが旅行先を紹介する前に参加者同士のよそよそしい雰囲気を盛り上げようと、お互いあいさつする時間を作ってくれた。
「そこの黙って無表情で座っていらっしゃるご主人。スマイルスマイル!今日は皆さん、一緒に旅行を楽しむ仲ですので、前後左右お互いあいさつしてくださいね。はじめまして!」
ガイドのおかげで和やかな雰囲気になったバスは10分もしないうちに南怡島の船着き場に到着した。これからは自由時間だ。10年ぶりに来た南怡島は、その名声どおり、きれいに整備された姿で我々を迎えてくれた。たくさんの観光客が訪れるだけに、便宜施設や遊び場が随分増えていたのも印象的だった。
◇ メタセコイア並木通りの「授乳する母象」が人目を引く。ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
旅行客たちは南怡島の入り口からこの島の魅力にどっぷりはまっているようだった。南米のミュージシャンたちの演奏に浸っていては100分の自由時間があっという間に過ぎてしまう。それに南怡島の一番の見どころと言われている入り口の並木通りは観光客でごった返している。途中、いろんな物に遭遇するので、立ち止まって写真を撮ったり、鑑賞したりしていると、昔ながらのお弁当をいただく時間がなくなってしまう。
ところで、随所で見かける外国人観光客の姿に南怡島の人気のほどが伺えた。ほとんどが東洋人だったが、その中でもタイ人が圧倒的に多かった。タイの正月である「水掛け祭り」ソンクラ-ン(4月13日~15日)時期に合わせて韓流を代表する観光スポットを訪れたのだという。
南怡島観光案内センターのガイドは「タイの観光客がこんなに来るとは思わなかった。今日の入場予想人数は1万人を上回る見込みだ」とし、「最近になって300人乗の旅客船が新しく増えて、以前のように船に乗るまでの待機時間がそれほど長くなくなった」と話してくれた。
◇ メタセコイア並木通りで、うれしそうにジャンプしながら写真を撮る若者たちの姿が目を引く。ⓒ Gニュースプラス パク・グァンシク
ドラマ「冬のソナタ」でペ・ヨンジュンとチェ・ジウが歩いたメタセコイア並木通りは、まるでタイの町を思わせるほど、タイからの観光客で賑わっていた。後々「冬のソナタ」がこの南怡島をここまで発展させるとは誰も予想しなかったことだが、この妙な浮き沈みが皮肉な感じでもある。ドラマの主人公が演出したのに比べて少々物足りない並木通りの様子を補うため、周辺に大小様々な彫刻象を立てたのは良いアイディアだったと思う。
ただ、少し残念だったのは、外国人に対する韓国人の態度が、やけにケチ臭いということだった。京畿道の観光地を広く知ってもらうのに一番効果的なのは、親切で温かい地元の人の態度ではないだろうか。
◇ 水溜りを覗き込む少女の瞳がほほえましい。ⓒ Gニュースプラス ホソンリャン
時間に追われながら南怡島を出発した一行は加平両水里(ヤンスリ)の洗美苑へと向かった。水と花の庭園である洗美苑は、夏になると華麗な蓮華を咲かせる。壷の形をした噴水台の漢江清浄祈願祭壇、2つの川の合流点が見渡せる観覧台、画家モネの足跡を辿るモネの庭園、伝統的な韓国庭園が美しい流觴曲水(りゅうしょうきょくすい)、量水標を復元した噴水台、風の方向を観測する風旗台など、美しくもユニークな設備が目を引いた。
まだ蓮華は咲いていなかったものの、ちょうど満開になった春の花の饗宴と両水里からの漢江の眺めが一枚の水彩画を彩るようだった。なかなか見られない洗美苑だけの絵だ。家族と一緒に来た中年の女性は娘たちと一緒にあぜ道にしゃがみこみ、慣れた手つきでヨモギを摘んでいた。城南(ソンナム)から来たチュニョン君(5歳)は、お父さんの胸から飛び降り、楽しそうに走り回り、子供たちの母親も遠足に来たかのようにうれしそうだった。皆が洗美苑の魅力にどっぷり填っていた。
◇ 風に当たりながら川辺を走る、楊平レールバイクに乗る旅行客の姿。ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン
洗美苑で1時間ほど遊んだ後、バスに乗って楊平レールバイク乗り場へと向かった。昔の鉄道路線を修復して作った往復6.4kmのレールバイクはとれもレアな体験となった。南怡島と洗美苑が静的だとすると、ここは動的。時速15~20kmのスピードで鉄道のレールの上をペダルを漕ぎながら進んでいくのだ。レールバイクは旌善(チョンソン)、聞慶(ムンギョン)、谷城(コクソン)、蟾津江(ソムジンガン)などにもあるが、首都圏からは楊平が一番近い。
レールに沿って走る川辺の涼しい風が、溜まったストレスを一気に解消してくれた。2人または4人乗りのバイクに乗って一緒にペダルを踏みながら前へ進む爽快さが家族や恋人の絆をさらに深めさせる。運動をあまりしていなかった人なら、足の筋肉痛は避けられないが、挑戦してみる価値はある。真っ暗なトンネルを抜け出す時のスリルもたまらない。乗り終えた彼らの表情には乗りきった達成感とお互いの絆が見え、平和な感じが居心地良かった。
レールバイクを楽しんだ後は、すぐ近くにある龍門(ヨンムン)駅から清涼里行きのムグンファ号列車に乗った。一日中歩きまわったせいか、どっと疲れが出てきた。楽しい旅行には必ず付きものの脱力感とでも言おうか。幸いにも「コレイル旅行」らしく電車には座席が用意されており、ゆっくり座りながら帰ることができた。
◇ 洗美苑で楽しそうに遊ぶ少女の姿。危なっかしく飛び上がるが無事着地に成功。ⓒ Gニュースプラス パク・グァンシク
今回販売が開始された旅行プランの「ITXで出かける南怡島・洗美苑・楊平レールバイク電車の旅」は電話(544-4590)やインターネット(www.korailtour.com)で予約することができる。
「ITXで出かけるおとぎの国の南怡島・洗美苑・楊平レールバイク電車の旅」は毎週火・土・日曜日に清涼駅から午前9時20分に出発する。1人当たりの料金は大人5万5千ウォン、子供4万5千ウォンだ。
ⓒGニュースプラスニュース | パク・グァンシク malbut@kg21.net
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201204171943317055C049&s_code=C049
Prev | 京畿国際ボートショー、充実したプログラム内容で参加者を誘致 |
---|---|
Next | DMZ、和解・統合へのステップ |