500年の歴史を誇る山林の宝庫
投稿日d 2012-04-09 ヒット数 431
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500年の歴史を誇る山林の宝庫
(2012.03.16)
[爽やかな山林で「休息」を学ぶ ⑪]光陵国立樹木園
国内・外の山林生物資源の収集・保全、光陵の森の保護・管理など
◇ 育林湖)に映る蘇利峰 ⓒ Gニュースプラス
京畿道抱川市(ポチョンシ)蘇屹邑(ソフルウップ)にある国立樹木園は1920年代から始まった韓国の山林生物種研究の核となる場所だ。
1018haの自然林と100haにおよぶ専門展示園、山林博物館、山林生物標本館、山林動物園、暖帯温室、熱帯植物資源研究センターからなる。
1987年4月に開館した山林博物館には、韓国の山林と林業の歴史、現況、未来を提示した各種林業史料、遺物、木製品など合わせて1万1000点におよぶ資料が展示されている。
2008年に完成した熱帯植物資源研究センターは熱帯植物2700種類以上が展示され、幅広い研究に活用されている。
山林庁所属の国立樹木園の最も大きな役割は、国内・外の山林生物資源の収集および保全、資源化研究、展示園を活用した環境教育、光陵の森の保全および管理などがある。
国立樹木園をはじめ、全国の関連大学、研究機関、樹木園、植物園などが保有している山林生物標本、植物情報をデータベース化した国家生物種知識情報システムを構築し、関連情報の提供も行なっている。
◇ 樹芸園 ⓒ Gニュースプラス
展示樹木園は中央に蘇利峰(ソリボン、海抜536.8m)、南端に泉岾山(チョンジョムサン、海抜392m)、西側に龍岩山(ヨンアムサン、海抜479.6m)が連なる光陵の森の中央に位置している。
特に蘇利峰周辺約100haには温帯北部に分布するアカシデ、ナラガシワ、ミズナラなどが生息する学術保存林が広がっている。
展示樹木園の中心には、広場やなだらかな丘のある観賞植物園があり、その回りには低木園、暖帯樹木園、視覚障害者のための手で見る植物園、水生植物園、湿地植物園、海外樹木保存園、食用植物園、薬用植物園、針葉樹園、広葉樹園、高山植物園など、15の専門展示園が完備されている。
国立樹木園には、木本類1863種、草本類1481種、熱帯植物資源2799種など合わせて6044種の植物と鳥類175種、獣類20種、昆虫3925種、魚類22種など合わせて4142種の動物が生息している。
また、オオタカ、アカハラダカ、イヌワシ、ハイイロチュウヒなど19種の鳥類とムササビやシロスジカミキリなどの21種類の天然記念物の他、ケハリギリや白ツツジ、光陵トリネコなどの木本類4種、ケチヂミザサやヒロノハネガヤ、ザゼンソウ、サクハナキボウシなどの10種の光陵特産植物が生息している。
国立樹木園のある光陵の森は1468年朝鮮王朝第7代目世宗(セジョン)大王が埋葬された光陵の付属林とされ、500年以上もの間皇室林として厳しく管理されてきた。途中、1911年に国有林の区分調査が行なわれた際に陵墓付属地を除いた地域が「甲種要存予定林野」に指定され、今日の姿となった。
特に光陵の森は2010年、ユネスコの人間と生物圈計画(MAB·Manthe Biosphere Orogramme)国際調停理事会でユネスコ生物圈保全地域に選ばれたりもした。
生活圏保全地域はユネスコが主管する保護地域の一つで、多様な生物の保全と持続可能な利用の調和を目的に指定される。
光陵の森は雪岳山(ソラクサン、1982)、済州島(チェジュド、2002)、新安(シナン)多島海(2009)に続いて国内で4番目に指定された生物圈保全地域で、特に首都圏地域にあるということが高く評価されている。
◇ 山林博物館 ⓒ Gニュースプラス
国立樹木園はその規模に見合った様々な体験学習プログラムが実施されている。光陵の森の由来や特徴をはじめ、山林博物館、山林動物園、展示園などを森の解説者と一緒に回る解説プログラム、幼稚園生を対象にした「おもしろおかしい緑の世界」などを実施している。
また、小学生から高校生を対象にした「グリーン授業」山林文化体験プログラムや低所得層/障害者のための「幸せ充電プログラム」、森の治癒機能が体験できる「森のO2体験プログラム」なども国立樹木園を代表する体験プログラムとして脚光を浴びている。
さらに光陵の森に生息する様々な鳥類を観察する「光陵森山鳥プログラム」や夏休み期間中、小学生の子供がいる家族連れを対象にして行なわれる「1泊2日光陵の森家族キャンプ」、一般人を対象に理論と実践を通して生活園芸に関する知識を学ぶ「植物園芸教室」なども好評だ。
特に、世界文化遺産の朝鮮王陵(光陵)が隣接しており、生態文化観光地としての評価も高い。
国立樹木園へは、電車での場合、地下鉄1号線議政府(ウィジョンブ)駅で下車(1番出口)した後、左手に見える議政府警察署方向に約200m前進し、バス停留所で21番バスに乗る。
国立樹木園は全て予約入場制となっているため、インターネットでの事前の予約が必要だ。開館日は火曜日から土曜日まで週5日、定休日は日曜日と月曜日だ。入場料は大人1000ウォン、子供500ウォン。お問い合わせ:031-540-2000, www.kna.go.kr
◇ 上空から見た国立樹木園 ⓒ Gニュースプラス
ⓒGニュースプラスニュース | イム・ジョンソンjslim123@kg21.net
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201203161700007055C049&s_code=C049
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