光陵林の保存および活性化に民・官が協力

投稿日d 2012-01-17 ヒット数 343

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光陵林の保存および活性化に民・官が協力
(2011.11.29)

京畿道、9つの機関・団体と光陵林生物圈保存地域の保全MOUを締結
5年内にドゥルレ道造成、生態研究、文化財保存、広報・マーケティングを推進

 

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– 京畿道は29日、光陵林国立樹木園特別展示室で、山林庁、文化財庁、南揚州、議政府、抱川市、光陵林保存協会(環境NGO)、「樹木園に行く道、文化広場」(文化団体)、奉先寺、地域住民など、9つの機関および団体と業務協約を結び、ユネスコ生物圏保存地域に指定されている光陵林の保全と活性化に向けて協力していくことに合意した。ⓒ Gニュースプラス ホ・ソンリャン

昨年6月、ユネスコ生物圏保存地域に指定された光陵(クァンヌン)林の保存および活性化のため、関連機関や自治体らが一致団結した。

京畿道は29日、光陵林国立樹木園特別展示室で、山林庁、文化財庁、南揚州(ナミャンジュ)、議政府(ウィジョンブ)、抱川市(ポチョンシ)、光陵森保存協会(環境NGO)、「樹木園に行く道、文化広場」(文化団体)、奉先寺(ポンソンサ)、地域住民など、9つの機関および団体とユネスコ光陵林生物圏保存地域の保全などに関する業務協約を締結した。

協約に従って今後5年間、機関・団体別に光陵森の持続的な保全と地域経済の活性化に向けて、それぞれが相互協力していくこととなった。

まず、京畿道は、光陵林生物圏保存地域の中長期的な発展計画を樹立・推進し、協約を結んだ関係機関および住民の協力を得て、政策を調節していく。遊歩道の造成、ブランド開発など、光陵林活性化に向けての枠組みも同時に樹立される。

山林庁は、光陵林の核心である緩衝地域の厳しい保存・管理を担当する。生物の多様性を維持しながら、人の干渉を最小限に押さえた生態的管理や研究を推進していく予定だ。また、光陵林を活用した休息空間や生態教育プログラムを提供するなど、光陵林の活性化を押し進めていく方針だ。

文化財庁は、光陵などの文化財を保全、これに関連する文化行事を開催したり、陵林内の樹木や山林の保存・管理を担当する。

南揚州、議政府、抱川市は、光陵林に関する広報・マーケティングを担当、光陵林保存に向けた地域住民らの協力を呼び掛け、転移地域内にエコ農畜産物生産団地を建設、販売促進に努めていく予定。

奉先寺も文化財保存に賛同、歴史文化体験、テンプルステイ、宗教文化祭りなどの文化コンテンツを提供する。

市民団体と文化団体、地域住民も光陵林保護と活性化に賛同。「樹木園に行く道、文化広場」は文化芸術活動を展開、光陵林保存協会は、光陵林関連事業をモニタリングする。住民代表らも自発的に光陵林を保存し、広報するなど、保存事業に積極的に協力していくことを約束した。

道の関係者は、「今回の協約は、光陵林を生態と文化観光が合わさった世界的な名所へと育成するため、政府機関や自治体などの公共機関と環境・文化関連団体、住民代表が手を取り合ったことに意義がある」とし、「協約の締結により、光陵林の中長期的な発展計画の樹立および推進がさらに加速化されることと期待している」と述べた。

 
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– 光陵林は、昨年6月、ユネスコから生物圏保存地域に指定された。雪岳山、済州島、全羅南道・新安・多島海に続き、国内では4番目。ⓒ Gニュースプラス

光陵林が生物圏保存地域に指定されたのは、昨年6月のこと。道は2009年9月、ユネスコ本部に抱川から南揚州にかけて広がる光陵林の生物圏保存地域への指定を申請、ユネスコは9ヶ月間の調査の後、光陵林とその周辺地域2万4465haを生物圏保存地域に指定した。

これにより、光陵林は、2009年ユネスコ世界文化遺産に指定された「光陵(世祖王陵)」と生物圏保存地域が共存する国内で唯一の地域となった。光陵林以外にも、韓国では、雪岳山(ソラクサン)、済州島(チェジュド)、全羅南道・新安(シンアン)・多島海(タドヘ)などが生物圏保存地域に指定されている。

生物圏保存地域は、生物の多様性を保全しながら、天然資源を利用し、地域社会と共存・共生できる方法を模索するため、世界的に優れた生態系を対象にユネスコが指定するものだ。用途に従って▶核心地域(Core Area) ▶緩衝地域(Buffer Zone) ▶転移地域(Transition Area)に分かれる。

核心地域は生態系と遺伝的資源の保全のため、これを厳格に保護する地域を指し、光陵林国有林755haがこれに該当する。緩衝地域は環境教育、レクリエーション、生態観光、基礎・応用研究など、健全な生態的活動が可能な地域を指し、光陵林国有林1657haがこれに該当する。

転移地域は住居や多様な農業活動が可能な地域で、地域資源管理と共に、経済活動を行うことができる。抱川市花峴面(フアヒョンミョン)と郡内面(グンネミョン)、加山面(カサンミョン)、内村面(ネチョンミョン)、蘇屹邑(ソフルウプ)、議政府市の民楽洞(ミンラクトン)一帯に広がる周辺の私有地2万2053haが、これに該当する。

光陵林が生物圏保存地域に登録されてから、京畿道は道会議で、議員立法により制定された「京畿道光陵森生物圏保存地域管理条例」を昨年11月に公布、道議員や専門家による管理委員会を発足させた。

これと共に道は、今年5月に提出された京畿開発研究院の「光陵林中長期発展計画」研究領域の結果を元に2020年までに540億ウォンを投資、光陵林保全・活性化を推進していく方針だ。

ⓒGニュースプラスニュース | ナム・ギョンウ echo2008@kg21.net

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