投資誘致、京畿道をお手本に!
投稿日d 2011-09-26 ヒット数 615
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投資誘致、京畿道をお手本に!
(2011.09.09)
[投資最多誘致、京畿道の底力]中国資本大量流入
河南ユニオンスクエア建設、韓流ワールドホテル団地MOU締結など
◇ 9月5日、ソウルロッテホテルで開かれた京畿道と中国海南航空空港グループ、京畿都市公社間の「韓流ワールド内大規模ホテル団地建設投資了解覚書」締結式で金文洙知事が祝辞を述べている。今回の投資誘致は今年5月、金知事が中国を訪問し、韓流ワールドホテルへの投資を勧めたのがきっかけとなった。ⓒ Gニュースプラス
投資誘致総額13億9,860億ドル。「セールスマン」に変身し海外を往来してきた金文洙(キム・ムンス)京畿道知事の今年8月までの実績だ。これは去年京畿道が投資誘致に成功した5億8300万ドルの2倍を越える金額となる。
世界的な経済危機により投資に対する不安が広まる中、外国企業らの固く閉った財布を開かせた金知事の秘訣は一体何だったのだろうか。京畿道CEOとして投資誘致の可能性のある所はどこへでも飛んで行き、根気よく取り組み続けてきたことが功を成したという。
Gニュースプラスは京畿道投資誘致代表団を率いて今年上半期からアメリカ、カナダ、中国、フィリピン、日本などを訪問した金知事の足取りとその成果を2回に渡ってシリーズで紹介する。(編集者注)
投資誘致に難渋していた京畿道、中国資本は「ブルーオーシャン」
9月5日、2件の大型投資誘致への成功を発表する行事がソウルウェスタン朝鮮ホテルとロッテホテルでそれぞれ行われた。首都圏最大の複合流通団地が建設される「河南(ハナム)ユニオンスクウェア」事業の宣告式と高陽(コヤン)韓流ワールドに1,600室規模の大規模ホテル団地を建設するMOU締結式がそれだ。2ヶ所の事業投資者は全て中国系企業である。
河南ユニオンスクウェアは、香港キングパワー社、アメリカのタブマン社、(株)新世界の合作外資系投資企業の(株)河南ユニオンスクウェアが事業施行者である。高陽韓流ワールド内の大規模ホテル団地建設は中国の10大民営企業の一つである海南航空空港グループ(海航集團有限公司)が投資を行う予定だ。
このように中国系資本の同時多発的な投資誘致に成功したケースは珍しい。これは安価な労働力で外国企業の生産拠点として一時脚光を浴びていたものの、爆発的な経済成長により今やG2としてアメリカと共に世界経済をリードするまでとなった中国に対する金知事の積極的な呼び掛けや攻略が通用したものだとの分析だ。
金知事の中国に対する関心は、最近始まったことではない。金知事は中国の驚くべき発展速度に賛辞を惜しまず、今の中国をお手本に韓国の経済も発展速度をさらに高めていかなければならないと強調してきた。
京畿道が力を入れているGTX(首都圏広域急行鉄道)事業推進に伴い、8日、国会図書館で開かれた「広域鉄道制度改善セミナー」での発言内容は、金知事の持論をうまく代弁するものとなった。
「何日か前に中国に行き、北京と上海を繋ぐ鉄道に乗ってみた。310�qで走行する鉄道だ。我々のものよりも速かった。建設期間も非常に短かった。我々の場合、通常完成までに鉄道は20年、道路は10年ほどがかかる。その反面、中国は我々の3倍以上の速さで建設してしまう。(中略) 鉄道は原子力の3倍以上の世界市場を持っており、非常に重要な未来戦略産業であると言える。中国に逆転されてしまったというのが現実。鉄道に対する国家的な関心が必要な時である」
西海を挟み、中国と向かい合わせになっている場所に京畿道が位置しているのも、金知事が中国との友好関係を重視する理由の一つだ。現在、道と姉妹都市関係にある中国の自治体は遼寧省、河北省、山東省、江蘇省などがあり、道は、各省との緊密な友好協力関係維持に努めている。
金知事は今年に入り中国を3回訪問した。5月25日から28日までの日程で中国とフィリピンを訪問、中国で27日までの2泊3日を過ごし、フィリピンに向かった。
続いて、7月8日から10日まで、北朝鮮に隣接する中国遼寧省内の瀋陽市と丹東市を訪問し、道内企業の進出を吟味した。さらに丹東開発新区と隣り合わせになっている北朝鮮の黄金坪(ファングムピョン)と威化島(ウィファド)を近くから観察した後、この一帯の開発可能性を検討した。
先月24日から26日には山東省(済南)と江蘇省(南京)を訪問した。これには道内17の自治体代表者らが同行した。この訪問で、京畿道は山東省と韓・中FTA優先テスト地域設置に合意し、江蘇省とは友好協力MOUを締結した。道の自治体らも山東省内の各自治体と経済・文化・体育などの分野で幅広い交流を推進させていくことに合意した。
「河南ユニオンスクウェア」、外国人直接投資がなんと2億5千万ドル
◇ 香港のキングパワー社、アメリカのタブマン社、(株)新世界の合作外資系企業である(株)河南ユニオンスクウェアは5日、ソウルウェスティン朝鮮ホテルで「外国人投資誘致確定および事業宣告式」を行った。これには金文洙京畿道知事や文学振(ムン・ハクチン)国会議員、河南市民ら100人が参席した。ⓒ Gニュースプラス
3回に渡る中国訪問で金知事は友好増進、投資誘致、道内企業の中国進出など多方面に渡る成果を収めてきた。特に目を引くのが大掛かりな投資誘致だ。
河南ユニオンスクウェアと韓流ワールド内のホテル団地投資誘致は今年5月の訪問で決定したものだ。金知事は25日、中国北京にあるクラウンプラザホテルでアンタレス・チェンキングパワーグループ会長、許仁哲(ホ・インチョル)(株)新世界副社長、李教範(イギョボム)河南市長と投資協約(MOA)を結んだ。
流通分野のグローバル外資系企業である香港のキングパワーグループと(株)新世界が河南市新長(シンジャン)洞一帯に外国人直接投資2億5千万ドル(2750億ウォン)を併せた計8億6千万ドル(9170億ウォン)を投資、首都圏最大規模の複合ショッピングモール「河南ユニオンスクウェア(Hanam Union Square)を建設するということが協約の内容だった。
この事業のため(株)新世界とキングパワーグループなどは合作外資系企業である(株)河南ユニオンスクウェアを設立した。(株)河南ユニオンスクウェアは2015年までに総事業費8千億ウォンを投資、河南市新長(シンジャン)洞彌沙里(ミサリ)漕艇競技場近隣の11万7千�uの敷地に33万�u規模の複合流通団地を建設する計画だ。
この複合流通団地にはデパート、ファッションモール、映画館、公演・展示施設などのショッピングおよび文化施設が完備される予定にあり、常時雇用人数が7千人以上に及ぶことと見込まれている。
(株)河南ユニオンスクウェア関係者は「河南ユニオンスクウェアは驪州(ヨジュ)プレミアムアウトレット(3万3500�u)の10倍の大きさの複合流通・生活文化空間であり、中国や日本からの外国人観光客をはじめとする年間1千万人以上が訪れる、首都圏流通文化名所となるだろう」と期待感を示した。
(株)河南ユニオンスクウェアは先月31日、土地供給契約を正式に締結し、今月5日には事業推進を公式的に宣言した。
金知事はこの場で「良質な物を種類豊富に、リーズナブルな価格で購入できるだけでなく、漢江などの景観を楽しむことができ、世界中から観光客が訪れる場所として河南ユニオンスクウェアが発展していくことを願う」とし、「私をはじめとした京畿道の公務員らが積極的に支援し、一刻も速い事業推進に努めていきたい。」と約束した。
「慢慢地」から「快快地」へと発展した中国、京畿道の刺激剤に
◇ 「韓流ワールド内の大規模ホテル団地建設の投資了解覚書」締結式で金文洙知事とタンシアンドン海南航空空港グループ理事長が記念写真を撮っている。ⓒ Gニュースプラス
海南航空空港グループ(海航集團有限公司)の韓流ワールド投資もまた、金知事の5月の中国訪問がきっかけとなった。当時金知事は中国の投資家に韓流ワールドホテル投資を提案、6・7月に中国の投資家側が韓流ワールド事業現場を視察した後、京畿道との協議に臨んだ。
その投資家が2010年中国民営企業トップ500のうち、6位に選ばれた海南航空空港グループであるという事実は、5日の投資誘致MOU締結式の時に初めて明らかにされた。
海南航空空港グループは中国内の唯一の民営航空社である海南航空をはじめ、空港管理、物流、ホテル、旅行会社、不動産、金融サービスなどを手がける大企業だ。
この巨大企業が韓流ワールドにホテルを建設しようとする理由は、韓国を訪れる中国人観光客の急増に伴い、現在の釜山空港との往復路線を仁川空港まで拡大する予定にあり、空港と連結させたホテル団地が首都圏に必要であるためだ。韓流ワールドの場合、ソウルに近い上、周辺施設もきれいに整備され、敷地価格が比較的安価であったことが大きなメリットになったという。
総額3,500億ウォンの事業費が投入される韓流ワールドホテル団地建設事業は今年10月中に用地供給契約を締結、年末にはビジネス(1級)ホテル308室を皮切りに5年間で特2級800室、特1級500室をそれぞれ完工していく計画だ。
ファン・ソング道韓流ワールド事業団長は「海南グループによるホテル建設は、増加傾向にある中国人観光客にリーズナブルで良質な宿泊施設を提供することとなり、観光活性化に大きく貢献するだろう」とし、「中国の大企業の首都圏不動産投資件としては、韓国初最大規模となる」と誘致効果を語った。
今回の投資誘致成功により韓流ワールドのホテル誘致事業推進にさらに拍車が掛った。道が韓流ワールドに計画中のホテル規模は全部で4010室。現在までに誘致が確定している場所は2013年竣工予定の660室規模のテミョンホテルと2014年竣工予定の380室規模のインターブルゴホテルで、全体の75%が今だ未定であった。幸い、海南ホテルの誘致により総2640室のホテル建設が可能となり、残りの敷地に関する誘致協議も加速化される見通しだ。
道の関係者は「残りの1,370室に関しては、現在活発な協議が行われている」とし、「来年の上半期にはホテル誘致事業が終了する見通しだ」と述べた。
金知事も韓流ワールドホテル団地MOU締結式で事業推進への期待感を示した。「海南航空空港グループの今回の大規模投資により、京畿北部地域における観光インフラが整備されることとなり、大変うれしくおもっている。地域観光産業の発展はもちろんのこと、南北関係、平和増進へも中国の投資が大きく貢献することが期待される」とし、「我々は中国資本の投資を大歓迎する」と強調した。
中国に向けた金知事の足取りは今後もさらに加速化されることが予想される。中国の発展は大韓民国の経済の中心にいる京畿道を強く刺激するものとなった。金知事が公の場でよく言う中国語は「快快地(早く早く)」。「慢慢地(ゆっくり)」から「快快地」へと変貌し、発展速度を高めていった中国を見ていると、いろんな事を思わせられるという。
安価な労働力を提供する国、慢慢地な国という中国へのイメージを捨て、韓国をはじめ、世界中に資本を投資する「快快地」の国、中国を記憶してほしい。その始まりは金文洙知事のいる京畿道からだということもだ。
◇ 今年7月8日から10日までの2泊3日の日程で遼寧省内の瀋陽市と丹東市を訪問した金知事が丹東の新港湾建設工事現場を視察している。 ⓒ Gニュースプラス
ⓒGニュースプラスニュース | ナム・ギョンウ echo2008@kg21.net
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