金知事の北米訪問における成果

投稿日d 2011-05-09 ヒット数 1124

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金知事の北米訪問における成果

-5つの会社から2億1,200万ドル投資誘致、未来型先端雇用創出に期待
-ブリティッシュコロンビア、ミシガン州との協力関係強化、韓国の威信向上
-道内の医療観光、繊維産業のアメリカ進出におけるパイプ役を担う

金文洙(キム・ムンス)京畿道知事を筆頭とする京畿道投資・通商代表団は4月17日からカナダと北米を訪問、5泊8日間の日程を終え、24日無事帰国した。

金知事の海外訪問は民選5期発足以来、これが5回目、北米地域は2回目となる。京畿道は今回の北米地域への訪問を企業の投資誘致と協力関係増進を加速化させたとして高く評価している。世界最高の技術力を持つ北米地域の企業の投資促進や京畿道内の医療や繊維産業の発展における交流協力分野の基盤造成を促したという意見だ。同行した代表団は「鼻血が出なかっただけでもよかった。厳しい強行軍だった」と口を合わせて語り、北米地域の訪問の成果を確認し合った。

■海外投資誘致における具体的な成果
カナダのバンクーバーを皮切りにアメリカのニューヨーク〜コネチカット〜デトロイト〜ロサンゼルスを訪問した代表団は、5つの外資系企業と総額2億1200万ドル規模の海外投資誘致締結を合意させた。エネルギー、半導体、R&Dなど、未来型先端技術が京畿道に導入されることが見込まれ、良質の雇用創出が期待できるとされている。(表1参照)

今回の投資誘致は各投資会社別の投資内容においても非常に意義深いものとされる。GE社の場合は、投資金額はそれほど大きくはないものの、一般の製造業ではないR&D分野での投資という観点から非常に重要な意味を持つ。GE社は板橋(パンギョ)グローバルR&Dセンターにエネルギー、スマートグリッド、電気自動車、水処理、風力などのグリーン産業分野におけるアジア統合R&Dセンターを設立することを約束した。

これは、京畿道のR&Dにおける人的資源が世界的にも認められたということを意味し、京畿道が推薦する板橋テクノベリ-の大躍進を予感させる間接的根拠にもなるとも言えるだろう。

表1. 京畿道代表団投資誘致実績 

カナダの(株)モイムストーン(Moimstone)とのMOU締結は、新しいグローバル投資誘致モデルを提唱したという点で意義深いと言える。(株)モイムストーンのイ・チャンウ代表取締役は技術力1つでカナダに進出し、追加投資を誘致、韓国国内に再投資する投資誘致モデルを作り上げた。また、トロントに位置するNEO社とのMOU締結は、韓国のLED半導体生産に必要な核心的化学製品(塩化ガリウム、GaCl3)の国内生産を可能にするという点で高く評価されている。(株)モレックスは今回の投資を通してコンピューター、携帯、LCDなどの電子機器部品に広く活用される超薄型電子コネクタの開発を予定しており、今後5年間で総額2兆1,733億ウォンの生産誘発効果と年平均約540億ウォンの輸入代替効果、そして400人以上の大規模雇用創出が見込まれるとし、地域経済の活性化を促すことが期待されている。

■ 演説、対談を通して韓国の威信を高める
金知事の今回の海外訪問における最大の成果は、活発な交流協力増進にあると言える。すでに報道されたように、金知事は全米外交協会での演説やアルビン・トフラー博士との対談、ブルームバーグ通信社とのインタビューを通じて韓半島の統一、中国の浮上や東北アジアの秩序再編、米韓FTAの早期批准合意問題などについて述べ、大韓民国に対するアメリカ内主流社会層の関心を集めた。特に全米外交協会のリチャード・ハス会長は、金知事に対し、格別な関心を見せた。金容三(キム・ヨンサム)京畿道報道官は「ハス会長は、金知事が相当な知識を持って対談に望んでいるとし、称賛した。」と述べた。さらにリチャード・ハス会長は「生きている間に韓半島が統一することを願っている。統一した韓国の大統領になるということは非常に重要なことだ。」と金知事に対し意味深な発言をしたと伝えられている。全米外交協会は金知事を「韓国の有力な大統領候補の1人であり、タクシードライバーである」と紹介したりもした。

■ 医療観光、繊維産業のアメリカ進出への第一歩
21日、ミシガン州ディアボーンにあるリンクエンジニアリングテクニカルセンターで行われたリック・スナイダー(Rick Snyder)ミシガン州知事との会談も有意義なものとなった。金知事は自動車工業が盛んなミシガン州とデトロイト市の特徴を取り上げ「韓国の自動車とアメリカの自動車技術を組み合わせる米韓自動車同盟を結び、世界市場に進出する必要がある」と強調し、「京畿道内には優れた自動車部品企業がたくさんある。韓国企業のための自動車部品企業工団を設けインセンティブを提供してくれるなら、道内の自動車部品企業のアメリカ進出をサポートする」と提案した。スナイダー知事はこれに積極的に同意、産業団地提供への意思を示した。これにより近いうちに京畿道とミシガン州との実務者レベルでの論議が行われる予定だ。

京畿道内の医療と繊維産業発展にも大きな可能性が見えてきた。京畿道代表団は今回の北米訪問期間中、ニューヨークとロサンゼルスを訪問し、京畿道の医療観光説明会を実施、2ヶ所共に満席になるほどの関心の高さが見受けられた。京畿道の関係者は「アメリカの医療保健は非常に高額なため、韓国系の高齢者の方々がきちんと治療を受けられないでいる」とし、「京畿道内の医療施設を訪れ治療を受けた後、アメリカに帰ってもインターネットの画像診療を使って治療後のケアを続けられるようシステムの構築などに取り組んでいる。今後、アメリカに住む韓国系人を対象にした医療観光説明会をもっと増やしていく方針だ」と述べた。

ロサンゼルスに設けられた北米ロサンゼルス繊維マーケティングセンターの設立は京畿北部地域の小規模ニット業者らのアメリカ進出への突破口を見いだしたという点で注目を浴びている。京畿道はロサンゼルスファッション地区に繊維マーケティングセンターを設立、現在テスト運営を行っている。これにより道内の繊維商品のアメリカ地域進出を活性化させることが期待される。

道内繊維企業とアメリカ韓国系業者の直接取引斡旋、アメリカ繊維市場動向把握と商品開発のサポートなども積極的に取り組んでいく方針だ。

このほかにも金知事は、ニューヨークに住む次世代韓国人指導者との会談の場で「韓国系の若者たちが韓国の国益増進を図った上で、どんどん活躍していってほしい」と協力を促し、在外韓国人ネットワークとの協力体制づくりを強調した。

京畿道の関係者は「6日間の平均睡眠時間は約3〜4時間。2ヶ国4地域を訪問する強行軍であったが、道内の雇用創出と京畿道の市場競争力強化に貢献したという点で非常にやりがいを感じた」とし、「今回の訪問をきっかけにブリティッシュコロンビアやミシガン州との協力関係をさらに強化していき、医療観光や繊維産業活性化を図っていきたい」と語った。

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