輸出第1位の京畿道、世界市場への攻略「新戦略を樹立」

投稿日d 2010-11-02 ヒット数 2223

コンテンツ

2011年の世界景気、鈍化の見込み…道、海外マーケティングのための新戦略を樹立 FTAへの対応の強化、中国などの新興市場(BICIs)への攻略など、4大戦略を発表 

– 輸出額で全国1位を誇る京畿道が、急変している世界輸出市場に対応するための海外マーケティング新戦略の樹立に乗り出した。 © Gニュースプラス 

輸出額で全国1位を誇る京畿道が急変している世界輸出市場に積極的に対応するための海外マーケティング新戦略の樹立に乗り出した。 

京畿道が発表した世界経済展望によると、先進国は財政悪化と雇用の低下、過剰な設備投資で消費や投資環境が鈍化すると予想され、一方、開発途上国は先進国景気の落ち込みと物価騰貴で輸出が低迷し通貨引き締めの現象が現れると見込まれる。これを受けて、今年の世界経済は4.4〜5%の成長率を達成すると予想されるが、2011年には3%にとどまると展望されている。 

韓国の場合、今年の上半期に2,215億ドルの輸出を記録するなど、7.6%の高い成長率で世界第7位の輸出を達成し、今年は最大6%の成長が予想される。しかし、世界経済の足取りによって来年には4%の成長率が見込まれる状況である。 

特に、今年25.4%と予想される韓国の輸出経済は、世界景気の鈍化とウォン高によって2011年には3倍近く急落する8.5%と見られるなど、輸出に大きな打撃になると展望され、新しい輸出戦略の必要性が高まっている。 

-京畿道は電子貿易の活性化、FTA対応体系の強化、新興市場への攻略、「選択と集中」の経済政策など、海外マーケティング4大戦略を樹立して推進する。© Gニュースプラス 

そこで、UTプログラム、 G-FAIRなどの10の事業を通じて新しいバイヤーを発掘し、輸出保険料、海外規格認証などの11の事業を通じての輸出インフラの支援、電子貿易の支援など、企業の海外マーケティングを支援することによって国内の輸出経済を導いてきた京畿道が、4大海外マーケティング戦略を樹立し国内輸出経済活性化の先頭に立つ。 

まず、京畿道は通商トレンドの変化に応じて電子貿易の活性化に乗り出す。企業当たり3千ドル以内で、今年まで53,400の企業が利用している「アリババドットコム(www.alibaba.com)」と「グーグル」などの有名E−マーケットサイトの登録を支援する。 

貿易支援、輸出代行などの海外マーケティング支援のために京畿道が運営している G-Tradeシステム(B2B)も、利用実績の多い EC21(海外マーケティング支援専門会社)などと連携して専門性を強化し、圏域別の輸出企業協議会と協力して為替変動への対応および力量の向上に乗り出す。 

また、京畿道は自由貿易協定(FTA)に対する対応体系を強化する。京畿道は毎年開催している「優秀商品博覧会G-FAIR」をはじめ、各種の展示会を通じてFTAが発効されたインド、 EUなどの海外企業の商品より優位を占めている自動車部品、電子、鉄鋼、無線電話機など、国内品目の商品性強化に乗り出す。 

中小企業総合支援センター内には、 FTA活用センターを誘致・運営して原産地証明書の発給など、企業の問題点を解決するとともに、EUのCEマークと米連邦通信委員会(FCC)、米食品医薬品局(FDA)など、FTA地域を中心に海外規格認証の獲得を支援する。 

中国のように急浮上している新興市場(BICIs)への攻略にも先頭に立つ。京畿道は、IT分野で速いペースで浮上している中国の北京圏域と高価消費財の上海圏域、自動車部品・鉄鋼などで強みを見せているインド地域に対しての戦略を、総合品目を中心とした攻略から地域別・消費特性別の攻略に転換する。 

これと共に、中国などに設置した京畿道傘下の京畿ビジネスセンター(GBC)には、等級によって差等をつけてインセンティブを付与し、2回連続して最下位等級を受けた場合はペナルティーを与える評価制度を導入するなど、特化事業を強化する。 


-京畿道はUTプログラムとGBC運営、電子商取引など、合わせて24の海外マーケティング事業を通じて今年の上半期まで総額119億8,600万ウォンの商談および契約を締結し、去年7月以来15ヶ月連続して輸出額で全国第1位を記録している。 © Gニュースプラス 

最後に、京畿道は成果の高い事業は拡大する一方、政府の支援を受けている事業又は類似した事業に対しては縮小および統合を原則とする「選択と集中」の経済政策を推進する。 

京畿道は道内の中小ベンチャー企業の米市場への進出をサポートするための京畿道-UTイノベーションプログラム(以下 UTプログラム)を既存の12社から15社に、個別専門展示会を168社から200社以上に拡大して運営する。 

また、雇用を創出する企業や国内経済政策目標に適する成長動力・未来産業の企業には選定の時に加算ポイントを付与する一方、政府支援事業と相反する輸出保険料、海外規格認証事業などは縮小する。通商促進団、 FTA通商振興のように類似している事業は統合して実施する。 

なお、京畿道は UTプログラムとGBCの運営、電子商取引など総24の海外マーケティング事業を通じて今年の上半期まで総額119億8,600万ウォン規模の商談および契約を締結した。 

特に、2006年に32.7%であった道内中小企業の輸出比率は、去年48.4%に急騰し、全国平均の32.2%より16ポイント以上を上回る比率を占めるなど、京畿道は去年7月以来15ヶ月連続して輸出額で全国第1位を記録している。 

©Gニュースプラスニュース | ジョンスンド copylie@kg21.net 

– オリジナル記事 : http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201011021418457055C052&s_code=C052