海の汽車に乗って「日中韓」が一つになる

投稿日d 2009-10-16 ヒット数 2207

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韓国の高速鉄道と中国の和諧号(Hexiehao)、日本の新幹線をつなぐと、北東アジア高速鉄道網が構築され、経済統合もスピーディに進められるとの見通しが出た。

京畿開発研究院が今月8日主催した「北東アジア経済協力へ、韓中海底トンネル」国際セミナーで、チョ・ウンレ京畿開発研究院副院長はこのように述べ、北東アジア高速鉄道網の現状と海底トンネルの建設事例などを説明した。

同日、チョ副院長は「韓国のKTXと中国の和諧号、日本の新幹線をつなぐと、北東アジア高速鉄道網が構築できる。それにより経済統合も加速する」と述べた。

韓国と中国山東省をつなぐ韓中海底トンネルを建設すると、ソウル↔威海(434km)は1時間57分、ソウル↔北京(1366km)は4時間26分、ソウル↔上海(1800km)が5時間31分かかるという。チョ副院長は、「飛行機を利用する場合、つまり空港までのアクセス、待機、飛行時間と費用などを考慮すると、海底トンネルのほうがより競争力がある」ことを強調した。

韓国と中国をつなぐ方法としては、最も距離の短い山東省・威海市にある栄成市を接点とした4つの方案が提示された。 

 

韓中の海底トンネル建設による経済波及効果は、275兆3339億ウォンの生産誘発効果と、100兆ウォンの付加価値誘発効果があるものと見通される。チョ副院長は、「韓中海底トンネルは環境問題などを考慮し、高速列車を運行する鉄道トンネルとして計画した」とし、「華城~威海をベースにした場合、工事費は117兆8000億ウォンがかかる」ものと予想された。

チョ副院長は、今回の研究結果を国土海洋部に伝え、中国政府にも意見を表明するつもりだという。 

 

普段から韓中トンネル建設への意志を強く表明してきた金文洙京畿道知事は、同日の祝辞で「韓国と中国の交流が深まりつつあるだけに、韓国西海岸側の地方政府と山東省、天津など中国海岸地域との交流協力に向けた枠組みを構成すべきである」とし、「海底トンネルに関する構想は、京畿道だけでなく国レベルでの課題として検討しなければならない」と強調した。