京畿道、外資誘致で不況乗り越える

投稿日d 2009-03-10 ヒット数 4846

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金文洙(キム・ムンス)知事を団長とする京畿道代表団が、今月8日から14日まで5泊7日の日程で米国を訪問し、1億6000万ドル規模の投資誘致活動を展開する。 
5日京畿道によると、道はこの訪米期間中にエアープロダクツ社、インベラ社、ブロードコム社など、ハイテク企業5社と総計1億6100万ドル規模の投資協定を結ぶほか、知識経済部と共同でニューヨークにて投資説明会を開くという。さらに、ナノ分野への研究開発支援のために、ナノ素子特化ファブセンターともMOUを締結する。 
今回道と投資協定を結ぶエアープロダクツ社 は、半導体製造用の特殊ガス製造及び充電設備製造メーカーとして5000万ドルの投資を行う。すでに、道内の始華(シファ)、半月(バンウォル)、器興(キフン)、華城(ファソン)、平澤(ピョンテク)など、5つの地域に対して投資を行ってきた同社は、今回道をあげて半月・始華産業団地の入居をめぐる諸問題を解決したことで投資拡大を決めるようになった。 
大徳電子と合弁投資会社を設立しているインベラ社も今回3000万ドル規模の投資拡大を決め、来年上半期中に道内の外国投資団地に入居する予定だ。同社は半導体・携帯電話用のPCB基盤を製造する企業だ。 
ブロードコム社 は、コンピュータ及び電気通信ネットワーク、携帯電話用のプロセッサーを設計する会社として、韓国国内市場への拡大を見込んで、パンギョ・グローバルR&Dセンターに2000万ドルの投資を行う。 
それと同時に、グローバル複合ショッピングモール開発メーカーの RED社と2〜3億ドル規模の関心表明書(LOI)を交わし、道内の用地にエンターテインメントと複合テーマパーク型のショッピングモールを設立する予定だ。 
さらに、ニューヨークでは知識経済部と共同で投資説明会を開催し、再生可能エネルギーなど新成長エンジン産業分野における潜在投資家を対象に投資誘致活動を展開する。それに半導体設計専門企業としては世界トップのクォルコム社と投資相談も行う予定だ。 
そのほか、ナノ分野への研究開発支援のため、ナノ素子特化ファブセンター、グローバル半導体研究コンソーシアム機関のセマテック(Semiconductor Manufacturing Technology) などと化学物半導体素子の共同技術開発に関するMOUも締結する。 
これをきっかけに道は、化学物半導体の高効率太陽電池、高温高出力の窒化物電子素子及び光電素子分野へと協力を拡大していく方針だ。 
一方、 金文洙知事は、カリフォルニア州の州都サクラメントを訪れ、アーノルド・シュワルツェネッガー州知事と会談し、京畿道とカリフォルニア州の交流拡大について話し合う予定だ。 
道関係者は、「今後もアグレッシブで戦略的な投資誘致活動を展開し、グローバル経済危機の克服に向けて全力で取り組む」と述べた。