京畿道と1億8000万ドルのMOU締結

投稿日d 2008-08-20 ヒット数 5570

コンテンツ

「産業用ガスのグローバル・リーディング企業、ドイツのリンデ社」 

-BOCガスコリアからリンデ(Linde)コリアに社名を変更し、新たな跳躍を宣言 

京畿道(同知事:金文洙)は8月5日、ソウル・新羅ホテルにてドイツの世界的な産業用ガス生産メーカーのリンデ社と半導体向け高純度ガス供給に向けてのMOUを締結する。 
同協定式にはイ・ジェフン知識経済部次官、金文洙(キム・ムンス)京畿道知事、リンデグループのアルド・ベロニ首席理事、徐挺碩(ソ・チョンソク)龍仁市長など、4者の間で投資協定が進められる予定であり、同協定式にはチン・ジョンソル京畿道議会議長やシム・ノジン龍仁市議会議長など、国内外からの来賓も60人近く出席する予定だ。 

特にリンデ社は、2005年龍仁(ヨンイン)市にあるサムスン半導体への高純度ガス供給のための製造施設の建設に1億7000万ドルの投資を決定、さらにその後1億8000万ドルの追加投資をも決定するなど、京畿道の主要顧客となった。 

これに関連し、金文洙京畿道知事は同日のあいさつで「相次ぐリンデ社の投資は、京畿道が投資に適している、ビジネスしやすい環境を整えているという証であり、京畿道の行政を信頼しているという証拠」だとし、「その信頼に応えるためにも、リンデ社の投資が良い成果をあげられるよう、行政や財政面における支援を惜しまない」ことを約束した。 

協定によると、リンデ社は今後3年間(2009〜2011)総額1億8000万ドルを投じて、龍仁市にある器興工場を増設、半導体向け高純度ガスを供給する見込みだ。 

同日MOUを締結したイ・ジェフン知識経済部次官は、世界半導体生産の中心である韓国が最近厳しい市場環境を乗り越え再跳躍を目指している中、「リンデ社の投資は半導体施設に求められる半導体向け高純度ガス提供という形で行われるため、韓国半導体産業の競争力強化および活性化に向けて、そのけん引役を十分果たしていくものと思われる。政府としてもこの投資が良い成果を得られるよう全力で取り組んでいきたい」と述べた。 

アルド・ベロニ(Aldo Belloni)リンデグループ首席理事はあいさつで、長期にわたって築かれた京畿道とリンデグループの協力関係を信頼し再投資を行うようになったという背景を説明し、リンデグループの次世代成長エンジンともいえるアジア市場への投資を今後も引続き行う考えを明らかにした。 

ドイツ・ミュンヘンに本社を置くリンデ社は、全世界に産業用ガスおよびエンジニアリングを提供する多国籍企業である。特に、2007年度ベース18兆ウォンの売上と世界各国に5万人近い従業員を確保し、産業用ガス&エンジニアリングの製造販売では中核的なグローバル・リーディングカンパニーである。 

一方、第2セクションではイギリスBOCグループとの合弁により、世界的な産業用ガス企業のプレゼンスを確保したリンデグループの国内法人「(株)BOCガスコリア」が、各国の状況に応じ社名を変更するとの計画に基づき「(株)リンデコリア」という名前での新出発を宣言する記念イベントが行われる予定だ。 

グローバル企業への跳躍を目指し、現在CI作業をすべて終了したリンデコリアは、自社所有の施設や設備に関しても、順次ロゴや商号変更を進めていく計画だ。そして、8月5日250人近い顧客および関係者を招いて対外的な公式イベントを開催し、CIを宣言する予定だ。