趙容弼(チョ・ヨンピル)と朴智星(パク・チソン)が、ジョンゴク港に現れた理由?

投稿日d 2008-05-30 ヒット数 5276

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名前を聞くだけで胸がときめきする「歌手王」趙容弼(チョ・ヨンピル)と、「国民的スポーツスター」朴智星(パク・チソン;マンチェスター・ユナイテッド)が、京畿道の発展を願って意気投合した。 

共通するところがあまりなさそうな二人を一つにしたのは、今年6月、京畿道華城市ジョンゴク港で開かれる「京畿国際ボートショー・コリアマッチカップ・世界ヨット大会」である。 

京畿道は今月13日、趙容弼と朴智星が、同大会広報大使の依頼を快く引き受けてくれたため、今月25日(日)華城市ジョンゴク港にて「広報大使委嘱式」を行う予定だと発表した。 

今年でデビュー40周年を迎える「趙容弼」は、今月24日ソウルでデビュー40周年記念コンサートを開き、それが終わると華城へ向かうという。 

12日夜中、所属チームの「マンチェスター・ユナイテッド」が2007〜2008シーズン・イングランドプレミアリーグで優勝を決め、そのけん引役となった「朴智星」は、22日ロシア・モスクワで開かれるチェルシーとの欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ決勝戦まで終えてから帰国する予定だ。 

京畿道は、当日会場にて朴智星選手のサイン入りボール150個を配布するという。 

京畿道が、この二人を広報大使に委嘱した理由は、二人とも京畿道出身の国民スターであるからだ。 

広く知られているように趙容弼の故郷は、「京畿道華城市松山面双井里」である。華城市は、趙容弼の生まれ故郷でもあれば、2003年亡くなった彼の妻が永眠している場所でもある。華城市は現在、彼を中心にした文化都市プロジェクトを進めており、「趙容弼総合芸術研究所(仮称)」や生家を復元した音楽博物館、ワールドミュージック・フェスティバルなどを検討している。 

朴智星は、生まれ故郷は全南・高興であるが、小学校2年生の時、水原に引っ越してから、ずっとそこでサッカー選手としての夢を育んできた。京畿道への愛情が格別な朴選手は、水原に「朴智星サッカー教室」を設立、後継を育成したいとの夢を持っている。京畿道水原には、2005年に「朴智星通り」が、2007年には「朴智星公園」が誕生した。 

二人のスターが広報大使として活躍する「京畿国際ボートショー・コリアマッチカップ・世界ヨット大会」は、国内における海洋レジャー産業の発展に向け、京畿道が意気込んで準備した大会である。 

本大会は、6月11日から15日まで、華城市ジョンゴク港と安山市タンド港一帯で開かれる。京畿国際ボートショーには、現在104の国内海洋レジャー産業関連業者と、世界的に有名なボート・ヨットの製作会社104社、投資家&バイヤー107社が参加を申し込んでおり、初開催にも関わらず、世界的な水準のボートショーに全然衰えない大会になるものと期待される。 

コリアマッチカップ・世界ヨット大会は、アメリカスカップに次いで世界で2番目に大きいヨットレーシングツアーの「ワールドマッチレーシングツアー(world match racing tour)」の韓国内開催大会である。ドイツやポルトガル、ブラジルなど、世界11ヶ国で毎年開かれるイベントであり、ヨット界ではオリンピックよりもプレゼンスの高い大会である。本大会には、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなど、アメリカスカップ出場選手とオリンピック・メダルリストを対象にした世界ランキング上位16チーム中、12チームが出場する見込みで、全世界のヨットマニアの注目を集めている。特に、国内メーカーが製作するヨットが、今大会の公式競技艇として採択されたため、韓国のヨット製造技術を世界に広く知らせるまたとないチャンスになるだろう。