京畿道、道内の環境産業の海外輸出、積極的に支援

投稿日d 2007-08-22 ヒット数 5546

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京畿道(キョンギド)が道を代表する代表企業40社を選定、これらの企業に対する海外輸出を積極的に支援しており、その成功の可否に関心が集まっている。中国を初めとする東南アジア新興工業国の環境産業の需要が引き続き増加する状況で海外進出の成功が道内の環境産業の発展の新たな活路になる可能性があるためである。 

京畿道の関係者によると今年4月中国を訪問した金文洙京畿道知事が道内の環境企業の海外進出のための積極的な支援を模索するように注文してから事業が活気を浴びているという。 

これに京畿道は今年5月環境専門家ワークショップを開催、海外環境市場の環境と進出有望分野、支援施策の方策などについて話し合った後、1次道内環境企業のうち12業者を優秀環境企業として選定した。道内環境企業のうち、海外受注の業績と保有技術のレベルの高い業者を選別し道代表の環境企業として選定したものである。 

京畿道は1次選別企業のうち、山東省棗庄市で牧畜農場の汚廃水処理事業を推進中のS社の事業拡大を支援するために京畿道主催の「北東アジア自治団体連合」参加者のうち京畿道を訪問した山東省の代表団との商談やシファ生態湿地見学が行われるように斡旋した。関係者によると商談結果がよかったため近いうちに山東省地域の畜産廃水処理施設の拡大及び生態湿地造成事業などに目に見える成果があるそうだ。 

この他、廣東省東莞市で産業の汚廃水処理事業を進めているD社は「京畿道CEO廣東省研修団」の一員として廣東省を訪問、現地企業及び関係公務員に会い、事業拡大の可能性を模索する計画である。 

京畿道は最近2次優秀環境企業28業者を追加、道代表の環境企業として40企業を選定した。より多くの企業を発掘し優秀な京畿道の環境商品を開発し、たくさんの企業にメリットを与えるためであるという。 

道はこれら企業を対象に中国環境法規及び市場説明会を開催するなど中国及び進新興工業国の環境市場及び制度に対する情報を提供し、大学、環境企業研究所、環境及び通商専門機関の専門家で環境事業諮問団を構成、事業推進による諮問を実施する予定である。また40業者に対する情報を盛り込んだ京畿道内の代表環境企業カダログを製作し、海外に普及させ、企業に対する問題事項や事業進捗状況を道が直接 1:1で相談し支援するメントリング方式の支援政策も実施する予定である。 

この他にも道と姉妹関係を結んでいる中国の山東省、遼寧省、廣東省など3つの省も韓人商工会に環境協力提議書を送り、公務員の相互交流制度を施行中の京畿道内10の市・郡国際交流の担当公務員を招待、中国交流の架け橋になることを注文した。競争が激しい状況で可能な限りの全ての人的ネットワークを動因するという考えからである。 

こうした支援政策に対して金文洙京畿道知事は「中国の場合、北京五輪及び経済成長に支えられ2010年まで約1,750億ドルを投入して環境分野を大きく改善するものと知られており、道内の環境産業にとってはチャンスのある地域である」と述べ、「ベトナム、インドネシア、インド、マレーシアなどに進出しようと各国の環境業者の間では競争が激しくなっている。京畿道が有利な位置を占められるよう支援を惜しまない」と強調した。 

京畿道の環境技術は米国、ドイツ、日本など先進国には不十分な水準。しかし中国など新興工業国の環境市場が要求する基準を満たすことができる充分な能力を持っており廃水、廃棄物大気(脱硫、集塵)部分など一部特定技術は先進国と対等だと評価されている。特に中国、ベトナム、インドネシアなど新興工業国の環境変化の模型が韓国と類似しているためこれら国家の環境状況に伴うOEM型の技術提供に有利であるというメリットがある。 

京畿道は今年10月31〜11.3日まで中国江蘇省蘇州で開かれる「水博覧会」に高い期待を寄せている。蘇州地域は中国内の代表的な水質汚染地域であり、省政府レベルで大々的な水質に関する対策を発表したことがある。道は今回の博覧会で道内の水質に関する5業者を派遣し、環境技術振興院と共同で韓国館を設置、積極的な市場開拓と京畿道環境産業の広報に乗り出す計画である。