世界初の国際サイバー博物館、京畿道が主導

投稿日d 2006-02-13 ヒット数 6380

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全世界の誰もが、コンピューターに接続すればリアルタイムでヨーロッパとアジアの名品を鑑賞でき、相互に文化を比較できるサイバー博物館、『Virtual Collection of Masterpieces』プロジェクト(以下、『サイバー名品館』プロジェクト)が、アジア側の代表の京畿道博物館(館長イ・ジョンソン)の主導で推進されている。 

サイバー名品館は2007年の開館を目標にしており、京畿道博物館は、「アジア‐ヨーロッパ間博物館ネットワーク」(「ASEMUS」: Asia-Europe Museum Network)2005年10月ソウル会議で、アジア代表推進者として選定され、博物館の世界化と世界の中の京畿道を準備するための一環としてプロジェクトを主導している。 

サイバー名品館に所蔵される名品は、ASEMUSに所属している70余りの博物館とそれ以外に参加を希望している博物館の全ての名品が対象である。 

アジアからは、代表機関である京畿道博物館を中心に、国立中央博物館、世宗大学博物館、中国の上海博物館、インドネシア国立博物館、日本の国立民族学博物館、ベトナム国立民族博物館などが参加し、ヨーロッパからは、ネーデルランドの国立民俗学博物館を中心に、ベルギーの民族博物館、デンマークの国立博物館(民族遺物コレクション)、ドイツの国立民族学博物館などが参加する。 

ASEMUSU(アセムス)に所属している70余の博物館の中から選定された40の博物館から、厳選された25品の名品を展示することになり、全部で1,000点のイメージとともに、該当国家の言語と英語によってテキストを提供する計画であり、該当名品に対するイメージ鑑賞使用権が提供される。 

サイバー名品館は、該当博物館で見るように、或いはそれ以上に様々な角度から名品を鑑賞できるように推進しており、他の鑑賞者と意見を交換できる場も設定し、互いの文化を十分に理解できるように構成される。 

『サイバー名品館』プロジェクト進行チームは、プロジェクトマネージャー、編集者、ITコンサルタント、デザイン部分に分かれ、本格的に開場の準備をしている。 

ASEMUSの他にこのプロジェクトを率いているのは、ヨーロッパとアジアを代表する各々の博物館の館長で、アジアの代表は京畿道博物館のイ・ジョンソン館長、ヨーロッパの代表はネーデルランドの国立民俗学博物館のスティーブン・エンゲルスマン(Steven Engelsman博士)館長である。 

イ・ジョンソン館長は、『サイバー名品館』プロジェクトの初期企画段階から参加して活発に活動してきており、アジア博物館代表の立場で、去る1月22日から25日まで行われたタイ・チェンマイ会議に参加して『サイバー名品館』プロジェクトに関する了解覚書を締結し、今後もアジアを代表して意見を集めて調節する役割や、サイバー名品館の開館に関する全ての課題を調整する役割を果たしていく。 

京畿道博物館関係者は、「『サイバー名品館』プロジェクトは、韓国の美しい文化財を即時にそして直接に世界に伝える重要な意義を持っている。」としながら、「『サイバー名品館』プロジェクトは、コンピューターとIT文化に慣れた今の時代の流れに沿って、必ず必要な先駆者であり、果敢なプロジェクトである。」と語り、さらに、「ヨーロッパの誰もが家に居ながらにして韓国の高麗青磁を鑑賞することを想像すれば、理解が早いことでしょう。私たちも同様にヨーロッパの美しい名品を鑑賞でき、海外に所蔵されている韓国文化財も簡単に鑑賞できるようになります。その結果、該当博物館を直接訪問したくもなるでしょう。」と語った。