アメリカセミコンダクター社の京畿道盆唐R&Dセンターが開所

投稿日d 2006-02-10 ヒット数 6340

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孫鶴圭(ソン・ハッキュ)京畿道知事は、10日、盆唐(ブンダン)にある京畿道グローバル外国企業R&Dセンター(キンスタワー内)にて開催された『ナショナルセミコンダクターR&Dデザインセンター』の開所式に参加し、研究施設などを視察して関係者を激励した。 

この場で孫知事は、R&Dデザインセンターの開所を契機に韓国のIT産業の技術力を一次元アップグレードさせると共に、京畿道内に入った外国先端企業が必ず成功するため、今後も最上の行政サービスを提供し続けることを約束した。 

ナショナルセミコンダクター社は、1959年に設立され、昨年は総従業員8500名で19億ドル以上の売上を上げたディスプレー・無線ハンドセットなどのアナログ半導体分野の代表的企業であり、京畿道の積極的な投資誘致の努力の結果、2004年4月に京畿道と投資了解覚書(MOU)の締結に至ったものである。 

今回のナショナルセミコンダクター社の投資は、複合機能チップ(SoC ; System-on-a-Chip)分野のグローバル拠点R&Dセンターとしては初の誘致事例であり、同社は今後、生産施設まで建設し、アジアの生産基地として韓国を活用し、中国および東南アジア市場、さらにはフィンランド地域にまで進出する戦略である。 

京畿道関係者は、現在、韓国などアジア国家が半導体市場の成長をリードしている状況下で、同社の総売上の半分近い収益がアジア太平洋地域で発生している関係から、韓国市場で今後も持続的に優位を確保するために同社のデザインセンターが道内に建設されることになったことを明らかにした。 

デザインセンターを通して同社は、携帯電話・ディスプレー・家電の市場で世界的に優位を占めている韓国家電業界に対し、一層優れた電力消費と多様な機能の提供や、小フォームファクター製品の供給、またアプリケーションの問題点改善のためのソリューション支援などをすると期待されている。 

同社の投資分野である半導体設計事業は製品需要などの市場環境の変化に敏感なので、急変する市場状況に対応する素早い製品設計を通じた迅速な製品供給、需要者の要求に合った製品生産、そして製品費用の節減のため、大量需要所である国内にデザインセンターを建設することが必要になった。 

今回のR&Dデザインセンターの開所によって、同社は韓国内の半導体設計分野のアンカー企業としての役割を果たすことになり、高度技術の移転に伴う韓国内半導体設計技術力の向上、協力企業体との共同技術開発を通した技術開発費用の節減、輸入代替効果および雇用創出による地域経済の活性化、また連携企業の入居誘発による高度技術産業の集積化効果などが相次いで生み出されると予想されている。 

同デザインセンターは、コンピューター・パネルディスプレー・無線電話・PDA・インターネット関連の全ての製品に使われるアナログ回路の設計を担当することになる。