華城(ファソン)市の松山(ソンサン)葡萄、本格的に輸出開始

投稿日d 2005-08-24 ヒット数 6101

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京畿道は、韓国・チリのFTA (自由貿易協定)が発表されて以後、一層苦しくなった葡萄輸出農家の所得を安定的に確保し京畿道の競争力ある果樹農業を守っていくという目標の下、現地の人々の味覚に合わせた輸出マーケティング戦略によって葡萄の本格的な輸出に乗り出すことにした。 

京畿道は、去る8月16日の韓国初の華城松山葡萄アメリカ初輸出を皮切りに、本格的に葡萄の輸出を開始することにした。 

昨年、松山葡萄に対する海外現地消費者からの反応が大変良くて葡萄輸出農家が士気を大いに鼓舞されたが、この余勢を駆って今年度には、アメリカに100トン余りとシンガポール・マレーシア・インドネシア・グァム等の東南アジアに200トン余りを輸出する計画だ。 

これは昨年に比べて5倍の物量であり、このため8月16日の1次船積に始まり8月末までに40トンを輸出、さらに10月末まで継続して輸出していく計画である。 

華城松山葡萄は、カルシウム・ミネラル等の栄養素が豊富な土壌で海洋性気候の日照量が多い環境で育つため糖度が高く高品質という、消費者に愛される代表的な京畿道の名品であり、海外消費の底辺拡大によって、安定した輸出基盤を確保するために輸出に踏み切ったものである。 

併せて京畿道は、今年度の輸出目標である170百万ドル達成のために、海外輸出商談および販売促進活動を強化し、アメリカ・東南アジア・ヨーロッパ等の大型流通業者や多国籍流通企業Carrefour(カルフール)等を通した輸出を拡大していくことにした。 

京畿道は、多国籍流通業者のカルフールとの間で、2014年まで年間2千トンの京畿道農産物を輸出する約束の業務協力約定(MOU)を締結し、また、2005年上半期には、京畿道内の43業者が9つの海外食品博覧会(東京食品博覧会等)に参加し2588万4千ドルの契約実績を上げた。 

このような趨勢ならば、今年の輸出目標1億7千万ドルは無難に達成されるであろう。 

これからますます熾烈になる国際競争の中で韓国の農業が生き残るための道は、高品質で安全な農産物の生産・輸出であり、京畿道の農・特産物のグローバル化のため、優秀な農・特産物の海外広報とマーケティングをさらに強化し、輸出を拡大していく計画である。