民選3期3年目、京畿道の南北朝鮮交流協力事業
投稿日d 2005-06-23 ヒット数 6614
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○ 京畿道は、北朝鮮との交流協力事業を人道的に支援(信頼関係構築)→ 共同協力事業と文化交流(同質性回復) → 経済交流(相互利益) という段階別推進を基本的方向性として定め、
– 公開的で透明に、多少時間がかかったとしても一貫性を持って持続的に相互利益を増進させるという原則下に、漸進的に推進している。
○ 京畿道は、南北交流協力条例を制定し、基金200億円を助成して、民間専門家と道議員中心の「京畿道南北交流協力委員会」と、道議会に「南北交流推進特別委員会」を設置して随時運営し、対北専門家で構成された「京畿南北フォーラム」を毎月運営することにより、安定的な推進基盤上で充実した南北交流協力事業を推進している。
○ 2003年末に北朝鮮民族和解協議会と交流意向書を交換し、2004年4月に合意書を締結したことで、本格的に北朝鮮と交流が開始した。
- 2004年には、北朝鮮と合意した農業・医療・食品分野の事業と北朝鮮龍川(リョンチョン)駅爆発事故による緊急救護医薬品を支援することで、協力事業の土台を構築した。
○ 2005年度には、単純な物質支援に止どまらず一段階アップグレードした共同協力事業を推進し始める。
– 今年4月に京畿道は、農業分野では初の南北間技術協力を通じての農業生産性増大を実現するために、「稲作示範事業」を南北共同で推進することにし、北朝鮮民族和解協議会と合意書を締結した。
○「稲作示範事業」は、5月中旬に京畿道農業技術者が京畿道の種もみと農資材などを携えて北朝鮮を訪問して種もみを播種、6月初旬には京畿道農業技術者が再訪朝し北朝鮮農業科学院が提供した平壌市龍星(ピョンヤン市リョンソン)区域の3ヘクタールの示範農地に除草剤と肥料を散布して整地作業(代掻き)をした後、田植機を利用して田植を実施する。
○ 併せて、北朝鮮の食糧難解決のため、6月には京畿道の重点交流対象地域である黄海北道(ファンヘプクド)地域に農薬と噴霧器を送っており、今後、北朝鮮の協力具合と稲作示範進行推移を見ながら耕耘機や手押し車などの農資材を支援する計画だ。
○ また、北朝鮮からたくさん出荷されるジャガイモ澱粉を利用した食品「はるさめ」製品生産のための「はるさめ工場設置事業」は、昨年の金日成弔問派動で一時中断した後、今年の4月に工事再開を再合意し、5月から設備技術者が訪朝し、北朝鮮側の人力の共助を受けてはるさめ工場設置関連工事を進行している。
○ また、6.15民族統一大祝典行事期間中、申東曄(シン・ドンヨプ)詩人の叙事詩「金剛(クムガン)」を音楽劇に昇華させた韓国歌劇『金剛』を、俳優とスタッフが訪朝して平壌の烽火(ポンファ)芸術劇場にて公演する。
– これは、分断以後に初めて韓国の歌劇が北朝鮮で公演されたというところに意義があり、今後、北朝鮮の歌劇が韓国で公演される可能性が生まれた契機となったと評価できる。
○ 北朝鮮との人的交流は現在までに総13回93名で、これは北朝鮮の金剛山、開城(ケソン)、平壌を訪問した人員で、この先、北朝鮮人士の韓国訪問を推進する計画。
○ 分断後初めて農業分野で南北が共同推進する「稲作示範事業」の成功的推進によって、地方自治団体次元の南北交流協力事業に新たな幕が開いたと言える。
– このように成功的に推進されているのは、数年に亘る京畿道の緻密な準備と北朝鮮の積極的な共助によって可能になったものだと判断される。
○ 京畿道は今後も公開性・透明性・持続性・互恵性の原則下に道民の支持と声援、専門家の諮問を通して南北交流協力事業を充実させながら着実に推進する計画で、特に北朝鮮の「食料問題解決」のために農業分野を重点的に推進する計画だ。
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