中国の産業構造転換と京畿道の対応方案 

中国経済の急浮上は既に挑戦と機会の次元を越え、21世紀初盤韓国経済、一歩進んで韓半島の繁栄と平和にこの上なく大きな影響を及ぼす常髄としての位置に腰を据えて久しい。 
韓国の対中国経済依存度は既にアメリカを超越し、中国経済の位相が強化されて韓米日を中心とした伝統的な協力関係に変化が要求されるなど、韓半島を中心にした北東アジア地域に新しい経済秩序が要求されている。 
中国は最近 WTO 加入を機に対外的には世界経済への編入を加速化させると同時に、全ASEANとの FTA 推進や中央アジアとの経済協力加速化など北東アジア地域での中国中心の新しい経済秩序構築を加速化させており、対内的には産業構造高度化過程で過去の地方保護主義等の市場機能に逆行する要素を最小化した、市場機能が重視される効率的な産業構造への再編を加速化させている。 
中国のこのような変化は、過去の地方自治政府中心の地域間競争構図を市場中心の競争構図に転換させることによって地域別特化産業を中心にした市場機能による産業構造高度化を加速化させ、成長方式も過去の量的な成長本位から質的な成長本位へと転換させることによって中国産業の対外競争力を一次元高い段階に昇華させるものと展望される。 

中国の急激な産業構造高度化は、中国と接した京畿道に原・副資材中心の中間材需要拡大による市場拡大という側面と競争産業の急激な成長による競争激化という側面からこの上なく大きな影響を及ぼすものと予想される。 
特に京畿道の主導産業である情報通信を中心にした電気電子産業と自動車産業が、中国の選定する21世紀初盤産業構造高度化の核心戦略産業に含まれることで、両地域間の産業構造同調化現状の深化による協力と競争構図はより一層激化すると見られる。 
従って京畿道は中国の産業構造高度化方向による産業別対応戦略の準備と同時に中国の地域別 産業別発展予想図を綿密に分析し、これに対する地域別対応戦略を用意する必要がある。 
産業別対応戦略は競争優位産業、競争産業、競争劣位産業に分け、競争優位産業は中国の産業構造高度化による市場拡大に便乗できる戦略を用意する必要があり、競争産業及び競争劣位産業は核心産業本位の産業構造高度化戦略の準備と脆弱産業の急激な淘汰による産業空洞化問題を最小化するために淘汰速度の緩急調節をする戦略を準備する必要がある。 
産業的な側面での京畿道の中国主要地域別競争及び補完関係に対する分析結果、それらは広東省との間で最も高く現われた反面、京畿道から最も多くの企業が進出したと知られる山東省との間では比較的低く現われた。 
京畿道は産業的な側面でのこのような競争及び補完関係と共に、地理的側面や京畿道企業の中国進出現況などを総合的に検討していく中で中国の地域別交流協力戦略を準備する必要がある。