韓・中地方政府の交流と発展戦略比較研究発表

投稿日d 2005-02-23 ヒット数 6400

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韓・中間の地政学的近接性と相互依存拡大により、今や経済だけでなく政治・経済・安保などすべての側面で中国を考慮しなくては韓国の未来戦略を立てることができない程に、両国は緊密な関係を形成している。 

今や韓・中間の交流は単に国家間の交流に止まらず、最近になっては地方自治政府間レベルの交流も活発になってきている。その中の代表的な事例として、中国の広東省と韓国の京畿道を指折ることが出来る。 

韓国地方自治の代表走者であると同時に経済発展の牽引車的役割を果たしている京畿道と、中国広東省との間の交流拡大は重要な経済的意味を持っている。京畿道は現在、中国広東省と協力体系構築を積極的に推進している。 

このような視点で、本書は韓・中両国地方自治政府の交流と発展を検討した。そして京畿道地域産業発展戦略と広東省地域発展に関するガバナンスと国際的視界を紹介している。同時に巨視的な角度で中国の発展環境と政府の役割について概括的に整理し、さらにもっと微視的な次元で広東省の深圳(シンセン)経済特区の行政改革の過程と特徴及び展望を紹介している。 

本書の目的は、これまでの韓・中両国地方自治政府レベルの全方位的交流と各自の発展戦略を比較して、重要な示唆点を明らかにするところにある。このような比較研究検討は、地方化時代を早めようとする互いの戦略と政策を理解できるよい機会になるであろうし、ひいては韓・中両国発展のための重要な元肥として作用するだろうと展望される。 

特に、最近になり「東北工程」によって両国の関係が多少緊張している時点において、このような地方自治政府間の交流拡大を進めることは、お互いの誤解と不信を解いて、相互理解と信頼を増進させることができる重要な礎石になるものとして期待される。