龍仁市器興区にサッカー場386個分の広さの自足都市造成。京畿半導体クラスター誕生に期待-京畿道、龍仁市と「京畿龍仁プラットフォームシティ」造成のための業務協約締結

投稿日d 2019-05-10 ヒット数 315

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○ 7日、京畿道、龍仁市、京畿都市公社、龍仁都市公社などが、プラットフォームシティ造成業務協約を締結

○ 2025年までに龍仁プラットフォームシティを造成するよう努める

– 器興区宝亭洞、痲北洞、新葛洞一帯の2.7㎢の敷地に、先端事業・住居・商業文化・福祉空間が集まる未来型複合自足都市造成

– 乱開発の恐れがある地域に公共が参加し、体系的な開発誘導の事例を示す

○ 龍仁半導体クラスターと連携し機能するよう計画

– 京畿道を世界的な半導体団地として位置付けるというシナジー効果が期待される

○ 李在明(イ・ジェミョン)知事、「龍仁プラットフォームシティは、土地からの不労所得を公共が回収するというテスト事業。他の事業のモデルとなるよう格別に気を配ってほしい」と強調

 

 

京畿道龍仁市器興区の宝亭洞、痲北洞、新葛洞一帯の2.7㎢(約83万坪)規模の敷地に、先端産業、商業、住居、文化・福祉空間が調和する未来型複合自足都市が構築される。

李在明京畿道知事と白君基(ペク・グンギ)龍仁市長、李憲郁(イ・ホヌク)京畿都市公社社長、金韓燮(キム・ハンソプ)龍仁都市公社社長は、7日に京畿道庁にて、このような内容が込められた「京畿龍仁プラットフォームシティ造成MOU」を締結し、事業成功のため協力することを決定した。この日の協約式には、鄭春淑(チョン・チュンスク)国会議員、京畿道議会の南鍾燮(ナム・ジョンソプ)議員と金重植(キム・ジュンシク)議員など約20名が出席した。

協約に従って、京畿道と龍仁市は開発事業の許認可と国内外の企業誘致活動など事業推進のための行政支援を、京畿都市公社と龍仁都市公社は事業計画の樹立と調査・設計、用地保障、敷地造成など、事業の推進成功のため努力することにした。具体的な事業参加と持ち分などの詳細は、機関別に事業の妥当性を検討後、協議を通して再び決定する。

道は、今年下半期までに地方公企業評価院の妥当性検討と事業参加機関が確定したら、来年から基本計画と開発構想に着手する予定で、2025年竣工を目標としている。

李在明道知事はこの日、「土地開発は、公共の資産を活用することなので、開発許認可を通して起こる超過不労所得は、公共が回収するべきだ」と述べ、「(プラットフォームシティの)体系的な開発を通じて基盤施設も十分に確保し、超過した不労所得は、龍仁市民、京畿道民の暮らしの改善に役立てたい」と語った。続けて李知事は、「この事業は、土地の不労所得を回収するテスト事業にもなるので、格別に気を配って関心を持ち、他の事業のモデルになるよう最善を尽くしてもらいたい」と加えた。

白君基龍仁市長は、「龍仁市は乱開発によって苦したが、このプラットフォームシティは、乱開発にならないよう進めていきたい」と述べ、また、「広域交通改善対策を設けて優秀企業を誘致し、自足基盤が構築された都市として開発していきたい」と語った。

鄭春淑国会議員は、この日の祝辞で、「龍仁プラットフォームシティは、龍仁半導体クラスターとともに、龍仁の100年を企画するビッグプロジェクトである」と述べ、また、「公共の利益を極大化させるため、龍仁市と京畿道が緊密に協力して、龍仁市を名品都市、四次産業革命をリードする都市にしてほしい」と語った。

 

■ 京畿龍仁プラットフォームシティとは

京畿龍仁プラットフォームシティが構築される予定の器興区宝亭洞、痲北洞、新葛洞一帯は、GTX(首都圏広域急行鉄道)龍仁駅と盆唐線駒城駅、嶺東高速道路と京釜高速道路が交差する、交通条件が良い場所だ。周辺には緑十字、一洋薬品などの大型製薬会社本社と、製造・研究開発(R&D)施設が分布しており、周辺の痲北研究団地(R&D)には、現代モービス、現代自動車研究所など9つの企業が入居しており、産業基盤も強固だ。

龍仁市は、プラットフォームシティを2万人以上の人口が居住する知識基盤の先端産業と商業、業務、広域交通・乗換システム、環境にやさしい名品住居団地となる自足都市として開発する予定だ。最近、SKハイニックスの入居が確定した「龍仁半導体クラスター」とのシナジー効果も期待できる。

この事業は、乱開発防止のための体系的な公共主導開発という点で注目に値する。龍仁市は、90年代初旬から2000年代半ばまで、適正規模の基盤施設と交通対策を樹立せず、開発利益のみを追求する民間主導の開発が推進される、乱開発の多い地域だった。

龍仁市は、このような過去を繰り返さないため、昨年4月にプラットフォームシティ造成予定地を「開発行為許可制限地域」に指定した。実際に、龍仁市が制限告示をする前まで、この地域には民間アパート、産業団地など10件余りの断ち割り式開発の試みがあった。しかし、龍仁市は自足都市建設を目標とする体系的かつ統合的な公共開発の意志を曲げなかった。龍仁市は、2018年に公告した「2035龍仁市都市基本計画」にプラットフォームシティ造成計画を反映させて、公共主導の開発を本格化した。

龍仁市の推算によると、龍仁プラットフォームシティ造成には約5兆ウォンの事業費が投じられる。京畿都市公社は、プラットフォームシティ造成事業によって、団地造成段階では約2万4千人の雇用誘発効果とともに、入居が開始される2025年頃には、常勤従事者数が約4万人に達する見通しだ。

 

■ 世界最大規模の半導体生産基地、「京畿半導体クラスター」誕生に期待

京畿道は、「京畿龍仁プラットフォームシティ」が、道を世界的な半導体生産基地へ発展させる成長動力になることを期待している。

京畿龍仁プラットフォームシティ造成予定地である器興区宝亭洞、痲北洞、新葛洞一帯から約23㎞離れた龍仁市遠三面には、122兆ウォンが投じられる「龍仁半導体クラスター」が造成される予定だ。道は、龍仁プラットフォームシティが「龍仁半導体クラスター」とシナジー効果を発揮できるよう開発計画を樹立中だ。

龍仁地域の半導体生産能力の向上は、従来の道内の半導体施設と合わさり、いわゆる「京畿半導体クラスター」を構成して、大韓民国の次世代成長を主導する展望だ。

京畿道には現在、サムスン電子器興・華城キャンパス、平沢市古徳産業団地にあるサムスン電子平沢キャンパス、SKハイニックス利川キャンパスがある。サムスン電子器興・華城キャンパスは10ライン4万1千人、平沢キャンパスは1ライン4千人、SKハイニックス利川キャンパスは2ライン1万8千人の人材が従事している。

ここに、造成が確定したSKハイニックスの龍仁、来年3月稼働予定のサムスン電子平沢キャンパス2基ライン、SKハイニックス利川M16の稼働が加われば、最大19ライン8万4千人の人材が働く世界に類のない半導体生産基地「京畿半導体クラスター」が誕生すると道は期待している。