西南部道民の長年の宿願「水仁線」、25年ぶりに全区間を開通

投稿日d 2020-09-09 ヒット数 220

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○ 水仁線3段階区間(水原~漢陽大前、19.9㎞)を12日に開通し、全区間運行を開始
– 仁川から水原までの所要時間が、過去90分から70分に約20分短縮
– 盆唐線と直結することで、仁川~水原~往十里を一本で移動可能に

9月12日、京畿道水原市と仁川市を結ぶ「水仁線」が、廃線して25年ぶりに再び都市鉄道として全区間運行を開始する。

「水仁線複線鉄道建設事業」は、水原駅から安山、始興を経由して仁川駅まで全52.8㎞を結ぶ事業で、1937年に開業して1995年まで運行された狭軌鉄道区間を複線鉄道にする工事だ。

先ず1段階として、2012年6月に「松島駅~烏耳島駅」区間(13.2㎞)を、2段階として、2016年2月に「松島駅~仁川駅」区間(7.3㎞)を開通した。そして今回の3段階区間である「水原駅~漢陽大前駅」の19.9㎞を開通したことで全区間を開通することとなった。

烏耳島駅~漢陽大前駅を結ぶ安山区間(12.4㎞)は、従来の都市鉄道をそのまま利用する。

今回の全区間開通により、京畿西南部の水原、華城、安山を結ぶ循環鉄道ネットワークの構築及び西水原地域における公共交通機関環境の改善が期待される。

特に、以前は1号線を利用した場合、「仁川駅~クロ駅経由~水原駅」まで90分かかったのが、これからは20分短縮された70分で着く見込みだ。

それに、水仁線(水原駅~仁川駅、52.8km)と盆唐線(水原駅~ワンシム二駅、52.9km)が直結することで、京畿西南部地域の住民は乗り換えせず電車一本でソウルまで通勤が可能となった。

一方、9月10日午後、古索駅にて韓国鉄道施設公団の主催で水仁線開通式が開かれた。当初は地域住民が参加する行事として企画されたが、ソーシャル・ディスタンシング2.5段階施行と首都圏の新型コロナウイルス感染拡大防止のため、行事の規模を縮小した非対面による広報を中心に行われた。

参加者は国土交通部長官、京畿道知事、地域国会議員、基礎地方自治体首長など約13名で、テープカット・セレモニーと試乗式のみ行われた。

李在明(イ・ジェミョン)知事は映像で送った祝辞で、「水仁線の全区間開通を心よりお祝い申し上げる」と挨拶し、「京畿道民誰もが、朝と夕方のある暮らしや楽しい通勤ができるよう、鉄道など環境にやさしい公共交通機関の拡大のため最善を尽くす」と述べた。