米リンデ、京畿道に1兆7,000億ウォン投資、水素ステーションと産業用ガス施設を設置

投稿日d 2021-06-16 ヒット数 214

コンテンツ

○ 京畿道、製造業分野において史上最大規模の外国人投資に成功
– 京畿道内に水素ステーションと産業用ガス施設を設立、15億ドル相当を投資
– 京畿道民を優先的に採用し、地域経済の活性化を図る。60余りの雇用創出可能
○ 李在明(イ・ジェミョン)知事「市場経済の主軸は企業であり、成長は企業の担当。投資を心から歓迎するとともに、行政的な支援を惜しまない」

世界的な産業用ガス企業グループ「リンデ(Linde)」が約15億ドル(韓国貨幣で約1兆7,000億ウォン)を京畿道に投資し、水素ステーションと産業用ガス施設を新・増設する。これは今年京畿道が誘致した外国企業の投資額のうち最大規模である。

李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事、鄭長善(チョン・ジャンソン)平沢市長、リンデコリアのソン・ベクソク会長は16日、京畿道庁で行われた業務提携契約書の調印式に参席、水素ステーション及び産業用ガス施設の設立に相互協力するという内容の投資業務提携契約書に署名した。リンデグループ社アジア太平洋最高執行責任者(COO)サンジブ・ランバ(Sanjiv Lamba)氏もアメリカからビデオ会議形式で参席した。

李在明(イ・ジェミョン)知事は、「京畿道は世界半導体産業の中心地であり、産業用ガスの円滑な供給体制が構築されれば、半導体産業の国際競争力を高めるのに大きく貢献するものと期待している」と述べ、また「人類の安全を脅かす地球温暖化が進行する中、再生可能エネルギーへの転換は必須であり、実際に各国で推進されている。リンデ社と京畿道、平沢市が協力して共に成功する道を模索していきたい」と語った。

李在明(イ・ジェミョン)知事はさらに「現在、全世界では経済の低成長が問題になっている。その中でも特に雇用問題が深刻であるが、これもやはり市場経済の主軸は企業であり、成長は企業の担当である」と述べ、加えて「京畿道は投資を心から歓迎するとともに、企業が安定し定着できるよう行政の支援を惜しまない」と強調した。

鄭長善(チョン・ジャンソン)平沢市長は、「平沢市には世界最大級の半導体工場を保有しているサムスン電子平沢キャンパスがあり、現在増設している。この事業を順調に推進できるよう支援するのが平沢市の最大の課題であったが、リンデ社の参加は平沢市にとって大きな助けとなる。心から感謝する」と述べ、さらに「平沢港を利用する数多くのバス、トラック、船舶などもすべて、いずれは水素エネルギーに転換しなければならない。今後このことについても相互協力しながら、地球にやさしいエコ社会を作っていきたい」と語った。

サンジブ・ランバ氏は、「1980年に器興工場を設立して以来、京畿道の多大な支援と協力のおかげで会社が発展・成長し続けた。深く感謝する」と感謝の意を表した後、「京畿道は再生可能エネルギーへの転換に積極的に取り組んでいる。そして当社は水素産業において世界的な技術力を保有している。これまでのパートナーシップをもとに、今後も、より多くの投資と相互発展のための努力を惜しまない」と語った。

今回の投資業務提携により、リンデ社は15億ドル相当を投資して京畿道に水素ステーションを設置し、産業用ガス施設を新・増設する。リンデ社は京畿道の主要都市を中心に、気体水素ステーションと液体水素ステーションを設置し、水素生態系の造成においてリーダー的な役割を果たすという計画だ。さらに平沢市古徳面にあるリンデ社の平沢工場を中心にガス施設を新・増設し、システム半導体の主要な顧客会社に、より安定した産業用ガスを供給する。産業用ガスは半導体、電子、石油化学などあらゆる産業分野で使用されており、特に酸化と汚染を防止するなど半導体の収率(生産性)を高めるのに欠かせない材料である。

京畿道と平沢市は、リンデ社の今回の投資の成功を支援するとともに、各種問題点の解決に努力することを約束した。

京畿道は、リンデ社が産業用ガス施設を設立し、韓国内の主要顧客会社にガスを供給することは、韓国の半導体産業が世界トップの座を守るのに大きく貢献するだけでなく、リンデ社が有する水素分野における高い技術力は、水素生態系の造成に大きな助けとなると期待している。またリンデ社が、地域経済の活性化のため京畿道民を優先的に採用することを約束したことから、今後60人余りの新規雇用創出が期待される。

リンデ社は1897年の設立以来、世界的な産業用ガス企業として発展・成長し、半導体・石油化学・飲食品・先端ディスプレーなどの各製造分野に産業用ガスや関連設備を供給しながら年間約280億ドルの売上を達成している。