住居環境の改善で犯罪を予防… 京畿道、高陽市一山洞など5箇所にCPTED推進

投稿日d 2018-03-15 ヒット数 410

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京畿道は6日、今年中に22億5千万ウォンを投資し、外国人密集地域や基盤施設が脆弱な地域など計5箇所を選定して「犯罪防止環境デザイン(CPTED)事業」を推進することを明かした。

今年中に事業が推進される場所は、「広州市京案洞」と「楊州市鳳岩里」をはじめ、老朽住宅と多世帯住宅が密集し基盤施設が脆弱な「高陽市一山洞」、「河南市新長一洞」、「安養市博達二洞」など計5箇所だ。

「犯罪予防環境デザイン(CPTED:Crime Prevention Through Environmental Design)」は、犯罪発生の恐れがある地域の住居環境を再構築することで犯罪を防止し、地域住民の暮らしの質を向上させる事業だ。

京畿道は公募を通じて各市・郡から参加を希望する地域を募集し、安全脆弱水準、住民の参加意志、事業内容の妥当性、標準モデルとしての発展可能性などを評価して最終的に事業対象地を選定したと説明した。

道は、各地域の住民や警察署など関係者・関係機関の意見を収斂させ、環境特性における分析を活用した基本設計過程を経てて事業を推進する予定だ。設計段階から工事までの全ての過程に地域住民が参加することとなり、CPTED専門家の諮問を受けて事業の完成度を高めるつもりだ。

主な事業内容としては、老朽化した塀の改善、路地照明の拡充、防犯用CCTV・非常ベルの設置、公園・空き地・空き家の整備による住民コミュニティスペースの構築などがある。
 
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同一事業が最近完了した議政府市、坡州市、楊平郡で実施されたアンケート調査の結果、地域住民の68%は近所関係が改善されたと認識しており、90%は事業の成果に満足していることが明らかになった。

京畿道建築デザイン課のソン・ヘチュン課長は、「今まで推進してきた犯罪予防環境デザイン事業を基に、道内の脆弱地域、外国人密集地域、女性安心区域などを対象にに事業を継続して拡散していく予定だ。」と述べ、また、「犯罪を防止して住民が安全を体感できる快適な住居環境が造成されるよう努力したい。」と語った。