京畿道消防、画期的な動物捕獲用麻酔銃を開発…安全性・効果性を同時に実現

投稿日d 2022-12-07 ヒット数 150

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○ 隊員の安全事故を防ぐとともに発射体の寿命を延長するなど、安全性・効果性ともに向上
– 発射体注射針の薬液注入方向を「前」→「側」へ改善…動物の骨や関節に当っても薬液は筋肉層に注入され、麻酔の安全性が向上
– 麻酔銃の使用頻度の多い龍仁消防署をはじめ、道内3つの消防官署に普及して使用中

京畿道消防は、従来の火薬式の代わりに圧縮ガス充填式の動物捕獲用麻酔銃を開発し、安全性と効果性を同時に実現した。

京畿道消防災難本部は、本部消防監査課所属のチョン・ヒス消防司令補が開発した圧縮ガス充填式の動物捕獲用麻酔銃が、現在犬・イノシシ・キバノロなどの捕獲要請が多い龍仁消防署をはじめ、3つの消防官署で使用されていると7日、発表した。

動物捕獲用麻酔銃は、麻酔銃に麻酔薬が入った注射器型の発射体を装填して発射する仕組みとなっている。従来の麻酔銃は、発射体としてチャージャー(charger)火薬を爆発させる方式をとっていたため、爆発による安全事故や火薬残渣による発射体の寿命短縮などの問題があった。

今回開発した圧縮ガス充填式は、圧縮ガスの充填圧力によって薬液が発射されるため、安全事故を防ぐとともに発射体の寿命延長や火薬購入費用の削減など、安全性と効果性をともに向上させるという大きな成果を出した。また、発射体注射針の薬液注入方向を前から側へと改善した。前方向の発射体は、発射体針の先に穴が開いているため、発射体が骨や関節に当たると骨や関節に麻酔薬が流れ込み、後遺障害などの副作用が発生しやすい。一方、今回開発した側方向の発射体は、発射体針の後ろに穴が開けられているため、発射体が骨や関節に当っても薬液が筋肉層に注入され、麻酔の安全性と効果性が高い。(画像参照)

現在、京畿道消防災難本部は、動物を捕獲するため麻酔銃を多く使用している龍仁消防署と安城消防署、坡州消防署など道内3か所の消防官署を対象に、この新しい動物捕獲用麻酔銃30丁を普及している。

チョ・ソンホ京畿道消防災難本部長は、「今後も引き続き他の消防署へ普及を拡大し、安全な動物捕獲が行われるようにする計画だ」とし、「民間企業への技術移転も済んでいるため、製品の普及に問題はない」と述べた。