京畿道、V2Xシステムによる自律走行型バスを6月から板橋にて試験運行し、9月には初めて一般公開
投稿日d 2022-05-17 ヒット数 270
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○ 京畿道、6月から一般車両が走る板橋において、自律走行を試験的に運行する予定
– 9日には華城自動車安全研究院・自律走行試験場において、自律走行臨時運行許可の審査に合格
– 早ければ9月から板橋テクノバレーの一般道路に投入
○ 商用EVバスに、レーダー、ライダーなど設置し、自律走行バスとしての機能を改善
– 京畿道自律走行センターが横断歩道、交通状況など交通インフラ情報を提供
– 試験運行期間には乗客を乗せずに道路を走行
京畿道は、来月から板橋テクノバレーにおいてV2Xシステムの自律走行バスの試験運行を開始する。京畿道は、試験運行の結果に基づき、9月から板橋テクノバレーの一般道路においてV2Xシステムによる自律走行バスを運行する計画だが、自律走行バスが一般車両と一緒に運行される国内初の事例となる見通しだ。
京畿道は17日にこのような計画を明らかにし、9日には華城に位置する自動車安全研究院・Kシティ(K-city)自律走行試験場において自律走行バスの走行試験を成功させ、臨時運行許可の審査に合格したと述べた。これにより、今月末、国土交通部・自律走行臨時運転免許を取得の上、6月から試験運行を開始する予定だ。
自律走行自動車とは、自ら認知・判断・制御を行い、運転者及び乗客が操作しなくても車そのものが運行できる自動車のことをいう。V2Xシステムによる自律走行バスは、管制センターから信号情報、横断歩道の歩行状態、交通状況などのインフラ情報を受信し、走行するという点で、一般的な自律走行自動車とは異なる。管制センターから自律走行機能が補われるため、効率性と安定性に優れるという利点がある。
6月から試験運行に入るV2Xシステムによる自律走行バスは、エジソンモーターズが製作した商用低床EVバスを自律走行できるように改善したものだ。長さ10.99m、幅2.49m、高さ3.39mで一般道路で現在も運行中のバスであり、搭乗人数は、48席ではなく20席という点だけが異なる。レーダーやライダーなどセンサーや自律走行システムが搭載されており、車両自ら運行できる。信号情報、横断歩道での歩行状況、交通状況など、交通インフラ情報は、板橋に位置する京畿道自律走行センターが提供する。
試験運行期間には乗客を乗せずに管理者のみが乗車し、運行状況を制御する。運行区間は、板橋で勤務している人々の通勤に差しさわりがないよう、板橋第1テクノバレーと第2テクノバレーの7km区間を往復運行する。走行区間の事情を考慮し、法定最高速度(0~50km/h)を遵守して運行する機能も搭載されている。
運転者が介入せず、前の車両の走行状況に応じて自動的に速度を調節し、走行する車線の中央、または走行車線を脱線しないようにバスハンドルを自動操舵することができる。前方に車両、歩行者、自転車などが急に現れたときは、センサーが物体を認識し、緊急追突状況であっても安全に停車することができる。安全を確保するため、アクセルペダル、ブレーキペダルの操作など、運転者が介入する場合、自動的にシステムが停止する機能も付いている。
京畿道は、料金や運行回数など自律走行バスの一般運行に関する詳しい事項は、試験運行の後に決める予定だ。
リュ・グァンヨル京畿道経済室長は、「京畿道は自律走行をはじめとするモビリティ革命を通じて交通問題の解決と産業発展に積極的な役割を果たす」と述べた。
一方、今月の9日に行われた走行試験では、実際の道路状況と同じ実験環境を整えたKシティ(K-city)において、V2Xシステムによる自律走行バスの車間距離維持システム、脱線防止システム、緊急制動システム、自動車線変更システムなどの試験コースを、車両オペレータの同乗の下、実施している