京畿道、8月末まで海水浴場、港など海辺での違法行為を集中取締り

投稿日d 2020-08-10 ヒット数 141

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○ 京畿道、「きれいな京畿の海づくり推進計画」3日に発表
– 3か所の海水浴場、違法パラソル営業及び違法屋台を取締り、33か港の違法施設を整備
– 稚魚の捕獲、無許可漁業、汚染物質の投棄など違法漁業・釣りの取締り
– 海辺のごみ収集・処理などごみの管理も実施中
○8月末まで分野別に集中して取締ることで違法行為の根絶や指導活動を続ける
○9月より地域住民と観光客に対し、トイレ・足洗い場などへのニーズを調査して支援する予定

京畿道は、きれいな渓谷づくりに続き、「綺麗な京畿の海づくり」を実施している中、今年の8月末まで道内の海水浴場と港、違法漁業、海洋ごみの不法投棄などに対する集中管理に乗り出した。

キム・チュンボム農政海洋局長は10日、京畿道庁で行われた報告会で、「海辺での違法行為を根絶して、道民が快適に京畿の海を利用できるようにする」と言い、「これをきっかけに、今まで当然だと思われてきた違法と慣行を再整備し、きれいな京畿の海をつくっていきたい」と述べた。

今回の措置はイ・ジェミョン(李在明)京畿道知事の指示によるもので、リ(李)知事は6月、自身のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で「今度は海だ」という題名の文を投稿し、「渓谷に続き海を道民の皆さまにお返しします」と明かした。

これを受けて、京畿道は8月末まで、海水浴場、港の違法施設、違法漁業、海辺のごみ管理など五つの分野において集中取締りを実施し、住民との懇談会を通じて京畿の海本来の姿を訪問客に提供する計画だ。

第一に、京畿道は華城市の濟扶島と宮坪里、安山市のパンアモリなど3か所の海水浴場での違法行為の取締りを実施している。その対象はパラソルを設置して利用料を取る無許可パラソル営業や違法屋台、過度な客引き行為だ。京畿道は7月の一か月間で72回の現場点検を実施し、取締った4件に対し指導を行った。

第二に、京畿道は華城市の宮坪・前谷港、安山市の炭島港、金浦市の大明港、始興市の烏耳島港など、4市の主な港にある不法施設の整備を実施している。京畿道は現在、過去20年間漁具の積置用として無断で占有してきた始興市の烏耳島港にあるコンテナ43個を撤去し、今月中にテント76個も撤去する予定だ。また、来年まで安山市の佛島港にある無許可飲食店に対しても自ら撤去するよう促し、従わない場合は行政代執行を行う計画だ。違法施設が撤去された港は、漁村ニューディール事業や地方漁港開発事業などにより整備される。

第三に、京畿道は稚魚の捕獲などの違法漁業も集中して取締る。京畿道には華城市の549隻を含め、計980隻の漁船が登録されている。京畿道はこれらの漁船に対し、操業区域違反などの不法行為を点検する一方、陸上では違法漁具を積置きしたり違法漁獲物を保管・販売する行為も取締まりの対象となる。京畿道は、違法漁業を監視するため30人の水産資源保護民間監視官も設ける計画だ。6月29日から7月31日まで計48回にかけて417隻の漁船を点検し、このうち無許可漁業、操業区域違反などの6件を摘発して、5件は行政処分、3件は司法処分した。

第四に、違法釣りは華城市の51隻を含め、京畿道に登録されている94隻の釣り船と3,807隻規模の水上レジャー器具がその対象となる。取締りの対象は稚魚の捕獲、漁獲物の販売、ごみの不法投棄などで、京畿道は50人の「釣り環境保護要員」制度の運営も進める予定だ。7月18日から31日まで4回にかけて現場点検を行い、捕獲基準を違反した違法行為の1件を摘発し行政処分を行った。

第五に、京畿道は海岸に捨てられたごみを管理し、きれいな海の環境を造成する計画だ。京畿道が33か所の港と、菊花島や立波島などの道内の4つの有人島から収集する海岸のごみは年間約1千トン規模である。京畿道は今年、31人規模の海保護要員をつくり、リアルタイムでごみ収集・処理を行っている。来年はこれを100人に増やす計画だ。1月から7月まで収集された海岸のごみは約573トンに上る。

キム・チュンボム京畿道農政海洋局長は「8月まで京畿道特別司法警察と市・郡、海洋警察などと合同取締りを集中実施し、違法行為を根絶する」と言い、「取締りを強化する代わりに、観光客と地域住民のためトイレや足洗い場、ごみ収集場など、京畿道の海の利用活性化に向けて便益施設の設置などを本格的に支援する計画だ」と述べた。