京畿道、資源保存のためにヤナギナマズの稚魚7千匹を加平川などの渓谷に放流

投稿日d 2021-07-14 ヒット数 198

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○ 京畿道、14日に京畿道の保護種であるヤナギナマズの稚魚3千匹を加平郡加平川に放流
– 京畿道清浄渓谷復元に合わせて8月には白雲渓谷などにも4千匹を追加で放流
– 2025年まで持続的な放流を行うことで、放流品種の指定のために努力

京畿道が魚種資源を保存するために、ナマズ科の淡水魚である「ヤナギナマズ」7,000匹を加平郡加平川など道内の渓谷5か所に試験放流する。
京畿道海洋水産資源研究所は、14日にヤナギナマズの稚魚(幼魚)3,000匹を加平川に放流したことに続いて、8月には抱川市白雲渓谷などの渓谷5か所に4,000匹を追加で放流する計画だ。
今回の放流対象であるヤナギナマズは、5~6月に10匹のヤナギナマズから作られた約1万個の受精卵を研究所が養殖した稚魚である。人口種子の生産機器であるビン式孵化器に卵を入れて、自然生態のように水を噴射して卵を動かし、酸素を豊富に供給しながら卵の流動性を高めた。
自然の生態ではヤナギナマズの生存率が10%ほどに過ぎないが、ビン式孵化器を活用した結果、生存率が70%まで向上した。単純な孵化率だけを見ると80%に上る。研究所は、ビン式孵化器で生産した稚魚は従来の水槽内で行う撒布方式よりも水中を泳ぐ能力が高く、自然生存率も高いと説明した。
この日の放流に続いて、8月に追加でヤナギナマズを放流する場所は清浄渓谷の水生態復元地である抱川市白雲渓谷、驪州市走鹿里渓谷、加平郡ヨンソ渓谷と従来の生息地である楊平郡舎那寺渓谷、加平川の5か所だ。
京畿道はヤナギナマズが今年の試験放流品種に指定され、今後5年間、放流事業を推進する。2025年に正式放流品種として最終的に反映されると、民間で生産した種子も放流することができ、物量拡大による漁業関係者の所得創出および支援回復が期待される。
京畿道海洋水産資源研究所のイ・サンウ所長は、「ビン式孵化器を利用して孵化率と生存率を高め、京畿道保護種の安定的な生産可能性を再確認した」と述べ、また「これからも安定的な養殖による個体数増加と固有種の回復などに向けて生産と研究を積極的に続ける」と語った。
ヤナギナマズは山ナマズ、カルタクナマズとも呼ばれている。韓国の固有種でありながら、水が透き通っており、地面に小石が敷いてある河川上流の清浄地域に生息し、保存価値が高い魚種である。体長は15~25cmで、一般のナマズよりも体が細長く背びれが小さい。道内では加平郡加平川、栢屯川、升安川などで主に生息している。
京畿道は2012年にヤナギナマズを京畿道の保護種に指定し、京畿道海洋水産資源研究所と加平郡は、2015年にヤナギナマズの種保存のため相互協力了解覚書を締結するなど、持続的にヤナギナマズの養殖研究や専用飼料の開発などを進めている。