京畿道、慶北・忠南と協力して胎室の世界遺産登録を共同推進

投稿日d 2022-04-26 ヒット数 266

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○ 胎室(胎封)の調査と保護について他の地方に先駆けた努力を行っている京畿道、慶尚北道、忠清南道など3つの広域自治体が力を合わせる
○ 胎室の調査成果共有と世界遺産的価値発掘のための努力を尽くすことに

京畿道は、朝鮮王室の胎室の研究及び保護活動を活発に行っている慶尚北道・忠清南道と協力して、韓国内にある胎室のユネスコ世界遺産登録を共同推進する。
京畿道は26日、京畿文化財団において朝鮮王室の胎室の世界遺産的価値発掘及び普及を目指し、慶尚北道・忠清南道及びそれぞれの文化財研究院(京畿文化財研究院・慶北文化財研究院・忠南歴史文化研究院)が参加する初めての会議を開催した。
胎室とは、王室にて子孫の出産があった後、吉地を選びその胎(胎盤及びへその緒)を奉安する空間であり、日本による植民地時代や産業化の時代を経てその多くは失われてしまったが、京畿道は昨年末までに65か所が実在していることを確認している。
今回の会議は、2019年以降より道内の胎室に関する実態調査と保護を行っている京畿道が、胎室の研究及び保護活動を活発に行っている慶尚北道・忠清南道に協力事業を提案したことにより始まった。
それぞれ異なる広域自治体にて文化遺産の管理・保護を担当している課長や、胎室の調査に参加したことのある文化財研究院の関係者等が1か所に集まった初の会議であり、これまでの胎室調査の研究成果について共有するとともに、今後の方向性について模索する場となった。
1番目の発表者となった京畿文化財研究院(キム・ジョンホン専任研究員)は、2020年における京畿道内の胎室・胎封実態調査の成果及び2021年広州元堂里の発掘調査を通じて見つかった胎函3基が造成されている独特な事例について発表した。
慶北文化財研究院(イ・ドンチョルチーム長)は、2016年以降の調査成果及び指定状況、慶尚北道の胎室分布について説明した。忠南歴史文化研究院(キム・フェジョン責任研究員)は、2015年より始まった忠清南道管内の胎室文化財状況及び研究の成果、それぞれの道における胎室の特徴及び現在状況について共有した。
発表に続いて、胎室の世界遺産登録準備に先駆けて世界遺産的価値を発掘するための話し合いを行い、▲今後この3つの広域自治体と研究院が参加する業務協約(MOU)の締結、▲定期的な会議の開催、▲国際学術シンポジウムの開催など多彩な活動を実施することについて意見の合致を見せた。
イ・ヒワン京畿道文化遺産課長は、「京畿道には世界遺産である朝鮮王陵が全40基中31基と、最も多い」と述べ、「胎室についての研究・保護に向けた努力を傾けている3つの広域自治体が初めて一堂に会した会議という点で非常に有意義であり、今回の会議をきっかけとして今後胎室文化が世界遺産として注目を集め、広く知られることができるようともに力を尽くしていきたい」と語った。