ユネスコ指定10周年「光陵の森生物圏保存地域」を京畿道がさらに細かく管理

投稿日d 2020-03-17 ヒット数 173

コンテンツ

○京畿道、「光陵の森生物圏保存地域」管理センター直営体制に転換…TFチーム構成
―ユネスコ指定10周年を迎え、より体系的な保存・管理実施
○関連機関及び団体、地域住民と一緒に多様な政策と事業推進
―「光陵の森生物圏保存地域2021年~2025年管理計画」樹立
―「光陵の森」生態文化体験コースのうち、「奉先寺~森林生産技術研究所」の新しい名前を全国民対象に公募
―6月2日、指定10周年記念行事
―「光陵の森」BRブランド商品化など持続可能な住民支援事業を推進

京畿道は17日、今まで委託方式で運営されてきた「光陵の森生物圏保存地域管理センター」を今年より直営体制にすると明かした。

これは、今年「ユネスコ(UNESCO)の光陵の森生物圏保存地域」指定10周年を迎え、より体系的な保存と管理を行うための措置である。

特に今年は、「世界生物圏保存地域ネットワーク規約」に従って10年ごとに行われる定期評価が実施されるため、そこで高い評価を受け、名実ともに世界的な歴史・文化・自然・生態の宝庫として位置づけられたいという狙いだ。

そのため、新たに「光陵の森管理センターTFチーム」をつくり、「光陵の森」内の管理センターに配置して現場管理機能を強化すると共に、「保存」、「開発」、「サポート」という生物圏保存地域の3大機能を一層向上すると、京畿道は説明する。

特に、10周年を迎え、森林庁、文化財庁、南楊州、議政府、抱川、NGO、地域住民など多くの機関、団体と協力し、「一緒に手入れしながら保存する、光陵の森生物圏保存地域」づくりのための様々な政策と事業を推進することとした。

先ず、「漣川臨津江生物圏保存地域」と「漢灘江世界ジオパーク」等と連携し、世界的なユネスコ国際保護地域を京畿北部に造る方案などを盛り込んだ「光陵の森生物圏保存地域2021年~2025年管理計画」を立てる予定だ。

また、2017年~2019年に造られた光陵の森生態文化体験8コースのうち、最も人気のある奉先寺から森林生産技術研究所までの4km区間の新しい名前を全国民を対象に公募して選び、歩きたくなる「美しい森の道」にしたい方針だ。

なお、新しい10年を心に誓い、PM2.5や排気ガスの心配のない「光陵の森」を造るため、「歩行者天国」などを運営するなどの生態祭りを、生物圏保存地域指定日の6月2日に開催する予定だ。併せて、専門家講演、訪れる懇談会などを行い、「生物圏保存地域」に対する地域住民たちの理解と積極的な参加を呼び掛ける。

その他、保存地域内で生産される商品を「ユネスコの光陵の森生物圏保存地域」ブランドと連携して付加価値を高めることで、住民たちの所得創出と地域経済の活性化にも拍車をかけるという構想だ。

・ソンキュ京畿道森林課長は、「光陵の森生物圏保存地域が地域住民と共生しながら持続可能な開発と保存ができるよう、体系的な管理と政策発掘のため努力し続ける」と述べた。

「生物圏保存地域」は、生物多様性の保存と地域社会の発展を図り、文化の価値を維持するためにユネスコが指定する地域であり、現在指定されている124か国701か所のうち、韓国に8か所、北朝鮮に5か所ある。

「光陵の森生物圏保存地域」は、韓国では雪嶽山、済州島、新安多島海に続き、4番目に指定された。