「MZ世代のうち、ミレニアルとZ世代で余暇活動への価値観の違い明確に」

投稿日d 2021-12-06 ヒット数 198

コンテンツ

○ 京畿道居住の1万6千世帯を対象に2020年調査した「2020年京畿道民生活の質調査」を原資料として活用
○ 出生年度を基準にZ世代、ミレニアル世代、X世代、ベビーブーム世代、シニア世代に分けて世代別の余暇活動の実態及び余暇認識の差などを分析
○ MZ世代の余暇形態変化のモニタリング、(仮称)レジャー特化地区の育成、シニア世代のためのカスタマイズ型余暇プログラムの拡大などを提案

「MZ世代」としてよくひとくくりにされるミレニアル世代(1980~1994年)とZ世代(1995~2005年)とを比較すると、余暇活動への価値観の違いが明確に表れるため、世代別の多様な特性を考慮したカスタマイズ型余暇活動政策が必要という研究結果が出た。

京畿研究院は昨年の9月から11月まで京畿道の1万6千世帯を対象とした「2020年京畿道民生活の質調査」内の余暇活動部分を再分析した「京畿道民の世代別余暇活動の特性分析」報告書を発刊した、と6日に発表した。

研究院は世代の区分を出生年度を基準にZ世代(1995~2005年)、ミレニアル(Y)世代(1980~1994年)、X世代(1964~1979年)、ベビーブーム世代(1955~1963年)、シニア世代(1954年以前)と整理した。

昨年の京畿道人口約1,331万5千名を基準に▲Z世代12.3%▲ミレニアル世代21.3%▲X世代27.4%▲ベビーブーム世代13.2%▲シニア世代13.1%▲幼少年12.6%などの割合だ。

研究院の分析結果を見るとまず仕事と余暇活動のバランスをどれほど重要視するかを4点満点として調査した結果、ミレニアル世代が2.64点で全世代で一番高い事に対して、Z世代は2.49点で一番低く、同じMZ世代でも価値観が違うということが表れた。同じく余暇満足度(10点満点)もまたミレニアル世代が6.00点、Z世代が5.76点で世代別の最高点と最低点を記録した。これはZ世代の余暇時間十分度が平日5.37点、休日6.03点で余暇費用十分度は5.11点などすべてが全世代最低点なことに関連していると思われる。

世代別の余暇活動目的を見るとZ世代とミレニアル世代は「個人の楽しさ」を52.9%、41.4%と一番高く答える共通点があったが「家族と共にする時間」の比率がZ世代は2.9%(最低)、ミレニアル世代が16.6%と大きい差を見せた。シニア世代は余暇活動の目的として「健康」(36.2%)が「個人の楽しさ」(34.1%)より高い唯一の世代だと表れた。

普段参加する余暇活動の調査では高年齢層であるほどTV視聴と散歩・ウォーキングの比率が高く、低年齢層であるほどゲームとインターネット検索・SNS(ソーシャルネットワーキングシステム)の比率が高かった。

世代別重要示唆点の分析結果は▲(Z世代) 個人の楽しさを求め、経済的負担が大きな難点、観光活動不満足、▲(ミレニアル世代) 個人だけじゃなく家族と一緒に活動することを求め、余暇トレンドをリードし、消費に積極的、▲(X世代) 既成世代にもかかわらず消費トレンドに敏感、多様な余暇活動に参加、▲(ベビーブーム世代) 伴侶の不在と健康問題で余暇活動が困難、▲(シニア世代) 時間的余裕はあるが健康問題で余暇を楽しめないなどがある。

これにより研究院は世代別の多様な余暇政策が必要と主張し関連政策として▲全世代で増加するレジャースポーツ需要を京畿道の自然資源、接近性と連携した(仮称)レジャー特化地区の育成▲ライフサイクル別参加環境を考慮した生活体育施設の改善及びスポーツクラブモデルの拡散▲徐々に人口比率が高まる高年齢層も参加できるカスタマイズ型余暇プログラムの拡大のための余暇施設バリアフリー環境の造成などを提示した。

京畿研究院所属のチョン・デヨン研究員は「ミレニアル世代とZ世代は消費トレンド変化に敏感に反応し適応能力が高い共通点があるが余暇活動への価値観には違いがある」と話し、「彼らのSNS、クレジットカードなどのビッグデータを基に余暇形態変化に対する深堀分析を進め政策に反映するべきだ」と語った。