「DMZ安保観光の中心」キャンプ・グリーブス利用客42%増加

投稿日d 2017-01-24 ヒット数 289

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「DMZ安保観光の中心」キャンプ・グリーブス利用客42%増加

2016年度訪問客1万7128人、2015年度は1万1993人

 

DMZ 캠프 그리브스
資料写真。京畿道は2016年度の京畿北部民間人統制区域内唯一の安保観光地、坡州「キャンプ・グリーブス(Camp Greaves)」訪問客が前年度より42%ほど増加したと16日に明かした。

2016年度の京畿北部民間人統制区域内唯一の安保観光地、坡州「キャンプ・グリーブス(Camp Greaves)」訪問客が前年度より42%ほど増加した。

16日、京畿道によると、去る2016年1月から12月までの1年間、「キャンプ・グリーブス」に訪れた観光客は1万7,128人と集計された。これは、2014年度の訪問客5,771人より1万1,357人(196%)、2015年度訪問客1万1,993人より5,135%(42%)増加した数値である。

「キャンプ・グリーブス」は、元々在韓米軍が韓国戦争直後の1953年7月から2004年イラクに派兵されるまでの約50年の間駐屯していた民間人統制区域内唯一の米軍返還供与地である。

その後、京畿道は放置されていた施設を一般人のための平和安保体験施設に改造し、2013年から敷地内の生活館1棟をリモデルして宿泊可能なユースホステル「キャンプ・グリーブスDMZ体験館」として運営を開始した。

ここは、DMZ観光客の宿泊だけでなく、DMZドキュメンタリー映画祭、青少年イベント、地方・中央部処及び民間団体ワークショップなど、各種対内・対外イベントを誘致しており、周辺部隊の将兵家族の面会場所としても活用されている。

京畿道均衡発展企画室のパク・ジョンラン室長は、「昨年はDMZ生態観光資源センター、トッケ橋スカイウォーク『明日の汽笛の音』、平和ヌリ道ゲストハウスなど、DMZ観光を活性化させるための各種インフラが構築された」と延べ、また、「今後、キャンプ・グリーブスをはじめとするDMZの各種資源を連携させて、観光客により多くの楽しみどころと見どころを提供していくつもりだ」と明かした。

京畿道によると、最近はドラマ『太陽の後裔』ロケ地として注目され、キャンプ・グリーブス内の駐車場と整備庫で兵舎体験、軍服試着、認識票(ドッグタグ)作りなどができる「太陽の末裔体験プログラム」が新しく設けられ、中国の遊客(中国人観光客)など海外の観光客から大きな人気を集めているという。

実際に、2016年6月にプログラムを運営開始してから、体験館の利用客とは別に1万1,101人の外国人が訪問するなど、いわゆる「ホットプレイス」として浮上した。

また、昨年6月には管轄軍部隊である1師団と「キャンプ・グリーブス安保観光事業の運営に関する協約」を締結して、キャンプ・グリーブスが「安保観光地」として指定される成果も得た。

これにより、その間一日250人に制限されていた観光客の出入人数が一日3,000人まで拡大され、2~3日前に事前通知しなければならなかった不便もなくなり、訪問当日にチケット売り場でチケットを購入するだけで自由に出入りできるようになった。

京畿道は、現在キャンプ・グリーブス内の施設を国防部から譲与される代わりに、管轄軍部隊の関連施設を造成・寄付する「寄付代譲与事業」を通して、キャンプ・グリーブス内の施設を各種「展示・文化・体験」空間として再構成する「キャンプ・グリーブス文化再生事業」を推進している。

以後、事業が完了される2018年からは、ここを訪れる観光客に様々な見どころと体験を提供し、またDMZの歴史と生態的価値を保全して平和を祈願する希望と芸術の空間として築かれていくだろう。

一方、キャンプ・グリーブス施設のご利用は、20人以上の団体に限り「キャンプ・グリーブス」オンラインホームページで申し込みすることで事前予約が可能である。詳細については、オンラインホームページ(dmzcamp131.or.kr)を確認、または京畿観光公社(031-953-6970)に問い合わせることができる。