京畿道、日中韓の三県省道の友好交流を通じた「北東アジア平和共同体」構築を提案
投稿日d 2019-05-10 ヒット数 350
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○ 京畿道、「第12回三県省道友好交流会議」で「北東アジア平和共同体」構築を提案
– チェ・ゲドン革新産業政策官など京畿道代表団、5.8.~10. 日本神奈川訪問
○ 京畿道、20年以上姉妹提携を結んでいる中国・遼寧省、日本・神奈川県と北東アジア平和経済共同体構築のための「共同発展協議会」構成の協力を提案
京畿道が地方政府間の交流協力を通じた「北東アジア平和共同体」を築くための構想を、中国遼寧省と日本神奈川県に提案した。
チェ・ゲドン京畿道革新産業政策官を団長とする京畿道代表団は、9日午後、日本神奈川県湘南国際村センター国際会議場で開かれた「第12回三県省道友好交流会議」に出席し、その旨を明かした。
「三県省道友好交流会議」は、姉妹締結を結んだ京畿道・遼寧省・神奈川県が、地域協力ネットワークを強化するため1996年から運営してきた協議体で、2年ごとに各地域を巡回して開催されている。
今年の「第12回友好交流会議」には、チェ・ゲドン革新産業政策官、遼寧省外事弁公室の李尚栄処長、神奈川県の河合宏一国際文化観光局長など、三県省道の代表をはじめとする専門家達が出席して、三県省道が直面している懸案課題に対する共同対応方策を論議した。
特に、「持続可能な開発目標(SDGs)」に対する三県省道の共同推進方策の模索に重点を置いた。SDGsは、去る2015年にUN総会で採択されたグローバル共同推進目標で、人類の普遍的問題と環境、経済、社会問題などを解決するため、2030年まで17の目標と169のターゲットを実行する内容が込められている。
その一環として、京畿道は李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が推進中の「北東アジア平和経済共同体構築を通じた韓半島周辺地域の共同発展」の構想を発表して、遼寧省と神奈川県の積極的な協力と参加を求めた。
李在明知事の構想は、ヨーロッパEUのような経済・安全保障・平和が伴う国際的協力体を構築するべきだというもので、長期的には南北間の平和協力交流をもとに、韓半島を超えて中国と日本、モンゴル、ロシアなどが共に歩む「平和経済共同体」を築くということが主な内容だ。
道は、これを協議・研究するための常設協議会として、京畿道-神奈川県-遼寧省が共同参加する「東アジア共同発展協議会」の構想も同時に提案した。
これに対し、神奈川県と遼寧省の代表団は、京畿道の提案に肯定的な反応を示し、三県省道間の緊密な経済・平和協力を通じた共生発展を期待していると語った。
神奈川県の河合宏一国際文化観光局長は、「今回の会議が次の会議へつながるよう、合意書の内容に従って、三県省道間の交流推進と三県省道が抱える共通課題解決のため共に行動していこう」と提案した。
また、遼寧省外事弁公室の李尚栄アジア処処長は、「持続可能な開発目標は、三県省道のどちらにとっても重要な主題だ」と述べ、「今後、経済、環境、医療など様々な分野において三県省道、更には北東アジアの地方政府間の協力を継続的に強化していこう」と明かした。
チェ・ゲドン京畿道革新産業政策官は、「北東アジア平和繁栄実現の中心当事者である日中韓3国の協力の土台を提供しよう」と述べ、また、「この友好交流会議での生産的な論議を通して、三県省道の人々の暮らしと福祉の向上に一助するような充実した成果へつながることを願っている」と語った。
続いて、三県省道の代表は、持続可能な開発目標推進方策の論議結果が込められた共同合意書に署名し、今後、地域の共同発展のための相互協力と信頼構築に拍車をかけることを約束した。
一方、京畿道、遼寧省、神奈川県は、今年8月に「三県省道青少年スポーツ交流」を神奈川県にて開催する予定だ。