低所得層の治療費の悩み… 分かち合い文化事業で解決

投稿日d 2017-01-06 ヒット数 245

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京畿道分かち合い文化事業医療支援、8つの支援機関4つの分かち合い文化事業実施

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資料写真:京畿道は、2008年にサムスン電気とイ・チュンテク病院、2011年には㈱キュレクソ、博愛病院、銅雀慶熙病院と共に、低所得者への人工関節手術支援事業を開始して以来、2016年12月現在に至るまで8つの支援機関と4つの分かち合い文化事業を進行中だと2日明かした。ⓒ㈱キュレクソ提供

#1. 聴覚5級障害者のイさん(76歳・女性・南楊州市)は、数年前から始まった両膝の激痛のせいで夜も眠れなかった。家の近くの病院で注射を打ってもらい治療していたが、痛みは治まることがなく、車椅子の生活を余儀なくされ一日中家の中で座っていることが多かった。

イさんは人工関節手術を受けたいと思ってはいたが、数百万ウォンの手術費用と術後の看病費用を考えるだけで手も足も出なかった。しかし、イさんは京畿道と㈱キュレクソ-関節手術病院が合同で行う社会貢献事業「セムルプ(新しい膝)キャンペーン」の対象者に選ばれ、2016年8月に人工関節手術を受けることができた。

手術後4ヶ月が過ぎた現在、走ることはまだできないが、自分の足で歩けることが信じられず、イさんは一日に何度も散歩に出かけている。

#2. 京畿道光州に住むイさん(52歳・男性)は、火事で顔と手にやけどの跡が残ったまま20年間生活してきた。イさんは、時が経つにつれてやけどを負った肌が変形し、口の形が曲がるなど外見の変化を余儀なくされた。これによって自信をなくし、家に篭りきりの生活となってしまった。直ぐにでも皮膚再生手術を受けなければならない状況であったが、日雇い労働者として生計を立てていたイさんにとっては、数百万ウォンの医療費は想像も付かない莫大な金額だった。

このようなイさんの状況を知った光州市庁の担当者は、京畿道とベスティアン財団が協同で行う医療費支援事業「ヒーリングブリッジ」にイさんを紹介してくれた。2015年5月と2016年10月の2度の熱傷再生整形手術を受けたイさんは、身体的な不自由さがなくなっただけでなく自信も取り戻すことができ、登山同好会の活動を始めるなど新しい人生を歩み始めている。

この2つの事例のように、治療費がなく苦しんでいる人々のための医療支援プログラムが庶民の希望となっている。

京畿道は、2008年にサムスン電気とイ・チュンテク病院、2011年には㈱キュレクソ、博愛病院、銅雀慶熙病院と共に、低所得者への人工関節手術支援事業を開始して以来、2016年12月現在に至るまで8つの支援機関と4つの分かち合い文化事業を進行中だと2日明かした。

京畿道の分かち合い文化事業は、治療を受けなければならない状況にもかかわらず、治療費がなく苦しんでいる低所得層と社会貢献事業を望む機関や企業を橋渡しするプログラムだ。京畿道は、このプログラムに対して2008年以降、計897件・総額25億8千2百万ウォンを支援した。

それぞれの事業成果と支援方法などを紹介する。関連支援を受けたい方は、京畿道ナヌム文化チーム(031-8008-5218)にお問い合わせください。

 

■人工関節手術支援事業

人工関節の手術支援事業は、2箇所の期間で支援を行っている。まず、サムスン電気は2008年から基礎受給者(いわゆる生活保護受給者)のうち、医療保護1種・75歳以下の低所得層を対象に、人工関節手術費と看病費用を支援する。手術は水原のイ・チュンテク病院で支援する。

人工関節手術ロボット企業のキュレクソでも、2011年からロボット人工関節手術支援事業を行っている。対象者は▲年齢に関係なく医療給与1・2種▲医療保護対象者▲無限ケア対象者などだ。医療給与と医療保護対象者は個人負担金全額支援、無限ケア対象者は本人負担金の一部の支援を受けることができる。手術は平澤市博愛病院、ソウル銅雀慶熙病院で受けることになる。

■やけど患者の医療費支援

ベスティアンやけど後援財団でやけど患者の医療費を支援している。対象者は突然のやけどによって身体的苦痛と精神的な後遺症を患っている中位所得80%以下の人だ。年齢制限はなく、緊急医療費は最大2千万ウォンまで、皮膚再生整形医療費は最大1千万ウォンまで支援を受けることができる。

■ミラル福祉財団の医療費支援
ミラル福祉財団は、障害や難病で手術が必要な中位所得80%未満の低所得層の児童を対象に、5つの分野に分けて医療費を支援する。

5つの分野とは、▲満18歳未満の障害児・青少年を対象に毎月20万ウォン以内のリハビリ費用と各種医療費支援(障害児縁組み医療費)、▲満18歳未満の障害児・青少年を対象に最大500万ウォンまで手術費用を支援(障害児手術費)、▲顔面手術が必要な満24歳未満の児童・青少年対象の顔面障害関連手術費を最大400万ウォンまで支援(顔面障害者手術費)、▲腎臓移植が確定された場合、年齢制限なしに500万ウォンまで支援(腎臓移植手術費)、▲危機低所得家庭対象の生活費・医療費・住居費用の支援などだ。募金の内訳によって支援時期と方法が異なるので確認する必要がある。

■国立中央医療院の再生整形手術支援

医療給与1種と2種、次上位階層(いわゆる潜在的貧困層)のうち、本人負担軽減対象者や多文化家庭低所得層は韓国心臓財団の後援を受け、再生整形手術費の支援を受けることができる。対象疾患としては、口唇裂、口蓋裂、構音障害、やけどの跡、多指症などだ。