スタートアップサポートのすべて!‘京畿道スタートアップ・キャンパス’の門戸開放
投稿日d 2016-04-01 ヒット数 437
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[スタートアップ・キャンパス‘スタート!’①]3月22日に開館…アイデアの製品化•投資誘致•創業などの企業成長の全過程をサポート
◇3月22日、アジア版シリコンバレー造成を目指し、スタートアップをサポートしている韓国最大のスタートアップ育成機関である‘京畿道スタートアップ・キャンパス’がオープンした。 ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
“北米市場への進出を準備しながら、法律的な問題から投資誘致、広報などをどのようにするか悩みが多かった。ところが、ここに入居してから、このような悩みが簡単に解決できたんです。”
昨年6月に創業したスタートアップBagel Labs社のパク・スホン代表は、今年を企業の拡大の元年にする計画である。3月初め、京畿道のスタートアップ・キャンパスに入居してから、海外進出から投資誘致、試作品の生産などが急流に乗ることを期待しているから。
パク代表は、“スタートアップを運営しながら、海外進出と関連して法律諮問を受けたくても、いちいち法律事務所を訪ねるというのが容易ではなかった。”とし、“しかし、ここでは、海外の法律専門家が常に常駐しており、必要なときにすぐに相談を受けることができるため、仕事の進行速度が速くなった。”と述べた。
続いて“また、世界的なベンチャーキャピタルも入居しており、行くさ来さに投資家とも容易に話を交わすことができる雰囲気が造成されている。”とし、“多くのIT企業が集まっている板橋テクノバレーとの相乗効果も期待される。”と付け加えた。
アイデアの製品化から投資誘致、創業、海外進出など、企業の成長に必要なすべてのものが一堂に集まった。スタートアップ創業者たちの夢が実現されるところ、韓国最大規模のスタートアップ育成機関である‘京畿道スタートアップ・キャンパス’が3月22日、ドアを開けた。
京畿道が1609億ウォンの予算を投入して城南市盆唐区のサムピョン洞に建立したスタートアップ・キャンパスは、地上8階建ての建物2棟と、地上5階建ての建物1棟の計3棟の5万4075㎡(約1万6386坪)の規模を備えている。
スタートアップ・キャンパスは、道が構築したインフラとプログラムにスタートアップが集まり、コラボレーションしながら、世界的なスタートアップに発展することができるよう、事業の全過程を支援する‘創業インキュベーター’である。いわゆる、スタートアップのための生態系を構成するもので、最近、ナム・ギョンピル知事が意欲的に推進している共有的市場経済の構想がそのまま投影されたところでもある。
ビッグパイセンター、創意デバイスラボなどが入居した1棟の全景。 ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
1棟には、現在、未来部の傘下機関であるK-ICTクラウドイノベーションセンター、ビッグデータセンター、京畿道ビッグパイセンター、インターネット振興院、情報通信産業振興院、創意デバイスラボなどが入居している。
2棟には、世界的ベンチャー投資会社であるYozmaキャンパスをはじめとするアクセラレータと特許センターがある。今後、京畿道で選抜したスタートアップのほとんどが2棟に入居することになる。
3棟には、未来部傘下の創業支援機関であるK-ICTボーン・トゥー・グローバル(born2global)センターとK-ICT創業メンタリングセンター、ベンチャー投資家、デザインシンキングセンターなどが入居している。また、ボーン・トゥー・グローバル所属の約40以上のスタートアップも入居を終えて、業務を開始した。
3つの建物は、内部通路を介してすべて連結されており、屋外のあちこちに憩いの場が設けられている。3階には、子供たちの遊び場3個程度を合わせた規模の大きな庭園があり、一度に300人が食事をすることができるレストランとフィットネスセンターなどの福祉施設も備えている。
ナム・ギョンピル京畿道知事は、“青年失業問題を解決するための根本的な対策は、創業を誘導し、それにより、新たな経済成長を導くことである。”とし、“スタートアップ・キャンパスは、京畿道が作っておいたインフラの上に若い創業者らの夢が実現される大韓民国初の共有的市場経済の大きなモデルになるだろう。”と説明した。
続いて、“スタートアップ・キャンパスは、大学のキャンパスが象徴する自律がそのまま生きているプラットフォームである。京畿道は、空間とシステムだけを設けるだけで、何の干渉もしない。運営管理は、民間が担うと思う。”とし、“アジアのシリコンバレー、アジアの代表スタートアップのハブとして位置づけられるように、すべての支援を惜しまないつもり。”と付け加えた。
◇スタートアップの海外進出をサポートするK-ICTボーン・トゥー・グローバル(born2global)センターで創業者らが仕事をしている。 ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
■ 300ヶ所のスタートアップ、グローバル企業として育成
ここには、300個程度のスタートアップ企業が入居する予定である。キャンパスは、この企業がグローバル企業に成長するまで、さまざまなサポートを提供する。キャンパスの総長は、ハンゲームとカカオの創業神話を書いたキム・ボムス、カカオ理事会の議長が務める。
これまで、アイデアと技術力はあるが、資金や研究スペース、事業の方向設定ができず、悩んできたスタートアップの創業者たちには、こここそ新たな機会の場であるわけである。
このため、ここに入居するための企業間の競争も激しい。ある入居企業の代表は、“今回の競争率が20〜30対1であったと聞いた。”とし、“多様な創業支援プログラムとともに、賃貸料もとても手頃であるため、ここに入って来ることを希望する企業が多い。”と話した。
スタートアップ・キャンパスへの入居を希望する予備創業者は、まずオーディションを通過しなければならない。オーディションは、スタートアップ支援機関別に、自分たちが支援するスタートアップを選ぶ形式で進行される。時によってスタートアップ・キャンパスの全体オーディションも計画している。
このように、支援機関別にオーディションを別々に実施する理由は、投資家、アクセラレータ、各センターごとに専門分野がそれぞれ異なるからである。機関別にオーディションを介してスタートアップを選抜すると、支援機関がスタートアップに入居スペースを提供することになる。
例えば、スタートアップ・キャンパス3棟の2階から4階までは、未来創造科学部傘下の創業専門支援機関であるK-ICTボーン・トゥー・グローバル(born2global)センターが入居している。ここには、40以上のスタートアップも一緒に位置する。すべて、ボーン・トゥー・グローバルセンターがオーディションを通じて選抜するか、以前から育成してきたスタートアップである。
京畿道は、5〜6月頃に最初のオーディションを行い、スタートアップを選抜するという計画を持っている。
入居資格を得たスタートアップは、スタートアップ・キャンパスでスタートアップの生態系の中で生き残ることができる様々なサポートを受けることができる。
優先的に創業メンタリングの支援を受けることができる。スタートアップ・キャンパスに入居したK-ICT創業メンタリングセンターは、ICT分野の予備創業者、3年以内の初期スタートアップを対象に、創業初期に苦しむ技術と経営などの問題点についてメンタリングをしてくれる。
メンターは、ベンチャー企業を10年以上経営してみた先輩起業家で、現在37人が全国に布陣されている。 2つの方法でメンターをしているが、1年に2回、対象者を募集して6ヶ月の間に集中的にスタートアップを育成する専門のメンティーとオンラインを介して支援を要求すると、随時相談してくれるオープンメンティーがある。
チェ・ビョンフイ、K-ICT創業メンタリングセンター長は、“メンタリングは、スタートアップの創業能力を成熟させ、失敗する可能性を低下させる役割をする。”とし、“板橋には成功したベンチャー企業家が多いが、彼らでベンチャーCEOメンター団を構成して、スタートアップに臨場感のあるメンタリングを提供するという計画も持っている。”と述べた。
この日のオープン開所式に参加したスタートアップ・アートキューブのチョン・ユジン、マーケティングマネージャーは、“実質的なビジネスと関連して、メンタリングを受けることができるのが、ここの最大の利点である。”とし、“現実的なアドバイスが行われるため、企業を運営しながら経験する初期の試行錯誤を減らすことができると期待している。”と述べた。
◇創意デバイスセンターは、スタートアップのアイデアを実際の製品にしてくれる空間である。 ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
■アイデアを現実の製品に実現
情報通信産業振興院などは、スタートアップのアイデアを実際の製品にしてくれる創意デバイスセンターを介して、試作品の製作を手伝うことになる。
センターは、創業者らのアイデアを具体化するために、試作品を作る空間と装備を提供し、市場の可能性が大きいアイテムは別に選別して、技術開発、パフォーマンスの改善を通じて、商品化できるように支援する。
技術支援の分野では、韓国情報化振興院と京畿コンテンツ振興院、情報通信産業振興院、韓国インターネット振興院、KTなどがモノのインターネット(IOT)分野とモバイル5G、ビッグデータ、クラウドサービスなどの技術諮問を行う予定である。
アイデアの育成と事業化段階を完了すると、創業段階の支援を受ける。スタートアップの創業と成長に必要な投資誘致とコンサルティングは、米国のクリアブルック(Clearbrook)と、中国のISPC、イスラエルのエイナブハイテクアセット(Einav Hi-Tech Assets)、イギリスのブライトスターパートナー(Bright Star Partner)などのベンチャー投資企業が参加する。これらの投資企業は、現在、400億ウォンの投資金を造成した状態である。
ここに、Yozmaキャンパスと(株)テムドモーメントのような世界的アクセラレータと未来創造科学部傘下のボーン・トゥー・グローバルセンターが、スタートアップの投資誘致と海外進出を支援する。
ハン・ジョンギル京畿道科学技術課長は、“スタートアップ・キャンパスの最終目標は、入居スタートアップの創業”とし、“スタートアップが、自社のアイデアを大企業に売却したり、創業に成功すると、キャンパスを離れることになる。”と説明した。いわゆる卒業である。
スタートアップ・キャンパスに入居するスタートアップは、ほとんど3年間の契約を結ぶことになる。 3年間、成果を出すことができない場合、京畿道が今後の可能性を審査して再び入居するかどうかを決定する。
◇バイヤーと市民たちがスタートアップ創業者らの商品を見ることができるよう、展示館も運営される。 ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
■板橋テクノバレーとの相乗効果も期待
これと共に、スタートアップ・キャンパスは、スタートアップの言語コミュニケーション障害の問題を解決するための通訳・翻訳専門家の現場通訳、無料翻訳サービスを支援する。また、スタートアップの創造性を向上させるための人文学講座が週に一度開催される。共働きの従業員の子育ての負担を軽減するために、キャンパスの近くに子供の保育施設も設けられている。
創業段階では、特許を管理してくれる特許法人、企業の設立手続きを案内する法務法人、会計業務を支援する会計法人がスタートアップの創業を支援する。
様々な支援の他にも、スタートアップ・キャンパスのもう一つの魅力は、板橋テクノバレー内にあるという事実である。2017年の造成事業が完了する板橋テクノバレーには、現在の情報技術(IT)・バイオテクノロジー(BT)・コンテンツ技術(CT)をリードする1002社の企業が入居しており、スタートアップ・キャンパスへの入居スタートアップとのコラボレーションが容易である。これに加えて、手頃な価格の家賃も魅力的である。
音楽コンテンツ検索プログラムの開発スタートアップであるミュージカノートのソン・ジェヒョン代表は、“スタートアップ・キャンパスが先端技術のメッカである板橋に位置しているという点が最も気に入り、安価な賃貸料も魅力的である。”とし、“賃貸料が安いと言われる大学の創業保育センターも賃貸料が月40〜50万ウォン水準であるのに対し、ここでは月10万ウォン程度の管理費だけ支払えばよい。”と説明した。
◇カフェを連想させるオープンスペースで、創業者たちが集まって会話を交わしている。ⓒ京畿Gニュース、ユ・ジェフン
スタートアップ・キャンパスには、初期の創業者とグローバル投資機関など、様々な創造経済の主体たちが自由に会ってコミュニケーションできる空間と、イベントを用意し、コラボレーションと議論を進めており、投資相談もできるようにした。
各フロアごとにカフェを連想させるオープンスペースがあり、人々が自由にリラックスしたり、会話をすることができる。また、10人程度が入ることができる簡単な会議場とブリーフィングの練習と小規模の投資家対象のPT、会議を行うことができるスペースも設けられている。隅々まで自由に休息を取ることができるところもある。
実際にロビーのあちこちには、一緒に集まって会議をしたり、三々五々集まって会話を交わしながら休む若いスタートアップ創業者たちの姿を簡単に見ることができる。
また、1棟と2棟には、200席規模のセミナー室とカンファレンスホールがあり、大規模な会議やオーディションなどを行うこともできる。
ロビーでノートパソコンを使って作業していたスタートアップエムツーブ社のキム・ミナ氏は、“大田からスタートアップ・キャンパスに今日引っ越してきた。”とし、“建物全体があまりにも快適できれいであるため、仕事がうまくなりそうだ。オフィスだけがあった大田に比べて休憩スペースもあり、とても良い。”と話した。
京畿道スタートアップ・キャンパス担当官を務めているイム・ジュンボム主務は、“スタートアップ・キャンパスは建物全体で見たとき、オフィスが占める面積が50%にしかならない。”とし、“活用スペースが広いほど、人々が集まることができるスペースが多く、快適である。”と言った。
続いて、“キャンパス全体がコミュニケーションと融合の精神のもとで、空間を構成した。”とし、“多くのスタートアップが集まって、GoogleやFacebookのように世界的な企業になることができるように最善を尽くして支援する。”と付け加えた。
ⓒ京畿Gニュース|イ・ミヨンmisaga@naver.com
http://gnews.gg.go.kr/news/news_detail.asp?number=201603221824592045C052&s_code=C052
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